条件付き送料無料あり!アニメイト特典付き商品も多数取扱中♪
俺の手は魔法だとおまえは言ったけど、おまえの笑顔のほうがずっと魔法
hoshikuzu confisley
何故、真夜中にお店を開けるのか。今流行りの夜に働く人達の為のお店かな?と、思ったのです。
表紙の通り、スイーツとそのお店のお話です、が。
甘々だと思ったら、いろいろなことが次から次へとわかって、とても切ないお話でした。
出来たら情報と先入観なしに読んで頂きたい。
先行きが読めません。こういう話が読みたかった!
最初は静かですが、心の中が少しずつ風が出てきて、どんどん嵐になる感じでした。
最後には「どうか幸せに」と、祈らずにはいられません。
こちらのレビューを目にして気になっていたので、電子で購入して読んでみました。おおよその内容を知った上でした。なので内容は割愛させていただいて、感想のみを書きたいと思います。
まず深央が初めて奏吾の店のユヌ・エトワールを訪れた時の期待感や、奏吾を認識した時のなんとも言えない感情描写にとても引き込まれました。
奏吾の不思議な言動や態度が後に繋がって行くのですが、これからどう展開して行くのかと夢中になって読みました。
母親の深央に対する過干渉の閉塞感、奏吾を好きになって浮いたり沈んだりする感情に共感を覚えました。
そして麻央を亡くした奏吾の5年間を想って涙しました。夜中に営業する店を開店しようとした意味、深央が現れた時の気持ち、店の全てが麻央の為に作られていると知った時は号泣でした。
深央が勤めていた事務所の先輩の酒井の思いやりや、告白を受け入れてくれた気持ちの良い同僚達、麻央の両親を諦めずに説得し続けてくれた奏吾の努力に読後感はとても良かったです。
一卵性双生児の片割れが亡くなってしまう悲しいお話しでもありますが、奏吾の気持ちに同感してしまいました。
パート・ド・フリュイをお取寄せしたくなりました。
真夜中だけ開店するパティスリー。
そこを舞台に繰り広げられる、切なくもとても優しくて感動的なお話になります。
これ、表紙やタイトルから、可愛くて甘いお話をイメージするかもしれないんですけど。
それが実際には、しっとり切なく読ませてくれる印象の方が強いんですよね。
作者さんも書かれてますが、ファンタジーでもアラブでも人外でも無い、ごくごく普通の恋愛。
そして、等身大の恋愛だからこそしっかり向き合う、セクシャリティーの問題に家族の問題。
マイノリティであるが故の孤独や辛さって、きっと想像以上のものがあるんだろうと思うんですよね。
だからこそ、たった一つ輝く星を見つけられた時のように、出会えて愛し合えるって奇跡のような幸せなんだろうと。
内容です。
地方都市で弁護士事務所の事務員として働く深央。
美味しいお菓子を発掘してSNSで発信する事が趣味の彼は、「真夜中だけ開店するパティスリー」の情報を得て、都内にある焼き菓子とコンフィズリーの専門店〈une etoile〉を訪れます。
初対面にも関わらず、深央の好みを言い当てた店主・奏吾。
美味しいお菓子と彼と過ごす時間に魅了され、週末になるとune etoileに訪れますがー・・・と言うものです。
まずこちら、深央ですが、甘いお菓子が大好きなごくごく普通の青年。
で、奏吾が、物腰の穏やかで包容力のある男性でしょうか。
序盤ですが、真夜中だけの開店に興味をそそられた深央が店にやってきて、オーナーである奏吾と親交を深めてゆくと言った感じになります。
これ、テーマがコンフィズリー(砂糖菓子)だけあって、美味しそうなお菓子が山ほど出てくるのです。
で、そんな繊細で味わい深いお菓子を、紅茶と共に奏吾とおしゃべりなんかをしつつ楽しむ。
また真夜中と言うのが、ロマンチックで不思議な雰囲気に拍車をかけてくれてて。
と、ここまでは、どこか現実離れしたような、不思議であたたかい雰囲気。
で、上手いのが、ここから主人公の抱えるものが、徐々に明かされて行く事だと思うんですけど。
少し過保護な母親に、寡黙な父親。
幸せそのものの家庭に暮らす主人公に見えますが、実は過去に交通事故に遭い、酷いケガと記憶障害を負っています。
事故にあった20才までの記憶が、全て無いんですね。
そして、同じ事故で、一卵性の双子の弟・麻央を亡くしている。
東京の大学に通い、自由で明るかった麻央。
そして、そんな彼を親不孝ものだと言い、話す事すらタブーとする両親。
奏吾と過ごす時間が増えるに連れ、彼に惹かれてゆく深央。
しかし、自分に対してとても優しく気にかけてくれる彼の、時折見せる寂しげな表情と「愛していた大事な人」が気にかかるんですね。
更に、押し入れの中で見つけた麻央の生前の日記。
それにより、彼がゲイである事に悩んでいた事、そしてバイト先であるパティスリーで「年上の恋人」と出会い、愛を育んでいた事実を知る。
これにより、一つの結論にたどり着き・・・。
と続きます。
これ、とても切ないと共に、すごく読み応えがあるんですよ。
明るく好き勝手やってるようにみえた麻央の、孤独や苦悩。
母親ですが、過干渉で精神的にもろく見えます。
親孝行で思いやりのある「深央」ばかり可愛がり、ゲイである「麻央」に対して強い拒絶を見せるー。
日記により麻央のそんな辛い胸のうちを初めて知り、強い悲しみと、ゲイだと分かってから口もきかなかった「自分」に対してショックを受ける深央。
更に、奏吾の優しさは、自分に向けられていたものでは無かったんだと、深く傷つく。
う~ん。
母親に対して腹が立つのですが、ある意味、すごく普通の反応なんですよね。
息子がゲイだと分かり、物分かりよくサッと受け入れる母親の方が、ファンタジーじゃないのかなぁ。
ここがご都合主義に終わらず、現実的に書いてある所がすごいと思うんですよ。
そう、こういうのって、お互いに時間がかかる。
あと、二人の恋愛部分。
「愛してた大事な人」との約束を果たす為に、une etoileをオープンさせた奏吾。
彼はかなりの包容力があると思うのです。
彼もまた迷い、心に傷を負いながら、それでも信じ続けたー。
これ、終盤でですね、驚きの真実が分かります。
いや、伏線が巧みに張ってある為、違和感が無いのも上手いなぁと。
鋭い姐さんは、予想がつきそうな気もするけど。
ただ、やっぱり深く感動しました。
深央の手のひらにある星型のほくろ。
これがとても重要な役割を果たしますが、同時に奏吾の言葉が優しすぎて。
「きっと幸せになるよ。もう星をつかんでいるんだから」
この言葉にね、グッときちゃうんですよ。
これ、本当、めちゃくちゃ深い意味を持つから!
まぁそんな感じで、切ないし悲しい部分もあるんですけど、とても優しくてあたたかい物語だと思います。
あと、一応情報登録させていただきました。
足りない部分が何個もあるし正確では無い部分もあるんですけど、ネタバレ回避の為にあえてのものです。
正確な情報の方が正解だとしたら、申し訳ありません。
今回は真夜中に開店するパティスリーのオーナーパティシエと
交通事故以前の記憶がない弁護士事務所の事務員のお話です。
受様が弟とともに失った記憶を取り戻し攻様の恋人となるまで。
受様は地方都市の弁護士事務所で事務員として働いています。繊細
で甘めな顔立ちにスイーツ好きというキャラクターで事務所の癒し
枠と言われて可愛がられています。
今日は同僚が東京で挙げる結婚式に出席予定です。地元から東京
までは在来線で約2時間、新幹線に乗ればもっと早いアクセスも可
能なので日帰りもできますが、せっかくなので話題のスイーツ店を
見て回りたいと思っています。
受様は披露宴に出席した同僚から、最近できたという"真夜中だけ
開店しているパティスリー"の噂をききます。開店時間が真夜中な
だけに真偽不明な話らしいのですが、受様は俄然興味を惹かれます。
幸い知り合いのスイーツに詳しいライターは行ったことはないもの
の件のパティスリー〈une etoile〉を知っており、受様は三次会は
断っていってみる事にしたのです。
地元駅から地図アプリを頼りに向かいますが、文明の利器も暗闇で
は役立たずで受様は不審者よろしくさ迷ってしまいます。半ば諦め
かけた時、細い路地にぼんやりとオレンジの光を見つけます。
優しい光に導かれた場所には童話から飛び出したような可愛らしい
構えで〈une etoile〉がありました。シックな色調で統一された店
内には、沢山の焼き菓子とコンフィズリーと白いコックコートの
背の高い男性がにこやかに微笑んでいました。このオーナーパティ
シエこそが今回の攻様になります♪
攻様は受様がバード・ド・フリュイ好きな事、好みの味を言い当て
てられてびっくりします。受様の見ていた商品から推察したようで
すが、カフェスペースで口にした星形のバード・ド・フリュイは
受様好み過ぎて更にびっくりしてしまいます。
受様は攻様の創った美味しいお菓子はもちろんですが、攻様自身も
気になって週末ごとに〈une etoile〉に通うようになります。
受様の母親はいい人でもできたのかと勘繰りつつも、受様の東京通
いにはいい顔をしません。というのも受様は5年前に高速バスで
事故に合い、双子の弟と自身の過去の記憶を失っていて、事故に関
する事はあらゆるものに母親は過敏になっていたのです。
受様の東京通いは未だ神経質な母親の気に障るようで過保護なほど
に受様の動向に口出しするようになります。その上、攻様が真夜中
だけのパテスリーを開いたのは姿を消してしまった恋人の為だった
と知ることとなり・・・
スイーツ好きな受様が見つけた特殊なパティスリーとの出会いで
失われた過去を取り戻すセンシティブなラブストーリーです♪
淡路先生のお話はファンタジーでもしっかりした世界観を造られて
いて、物語世界を存分に楽しませてくれるのですが、現実世界を
舞台にした本作は現代のセクシュアリティを反映させて、当事者の
周りで起こりうる問題を巧みに取り込んだお話でした。
攻様のつくるお菓子が美味しそう過ぎて小腹がすきますので、プチ
菓子類とハンカチを手に読まれる事をおススメします。
受様が事故に合ったのは大学生の時のことでした。当時東京の大学
に通ったいた弟の所に遊びに行き、2人で自宅に戻る為に乗った
高速バスが横転炎上して多くの人が巻き込まれました。弟は即死、
受様も重傷で2年ほど留年した上、過去の記憶も失いました。
母親は亡くした息子の分まで受様に過干渉となりますが、母親が
そうなった理由は受様の弟が同性愛者であったことにも原因があっ
たのです。
受様が失った記憶が物語の鍵となり、攻様と受様、攻様と亡くなっ
た恋人、双子の弟と両親、そして弟と受様自身の関係が絡まり合っ
て進んでいきます。
攻様の言葉や受様の夢(過去の記憶)からすこしづつ、攻様と受様の
関りが見えてくるのですが、伏線は細やかに巧みに張られていて
同性愛者であることによる周囲の人々の軋轢や孤独が丁寧に描かれ
ていて切なく胸を打たれました。
2人の関係はわりと予想がつくものの、落ち着く先が全く読めず、
どうなることやらとすごくハラハラしました (>_<)
攻様は登場時から優しくて包み込むような包容力がある男性でした
けど、受様の記憶が戻ってからの攻様はさらにカッコ良かった♪
今回はパティシエ繋がりで河合ゆりえさん『誘惑のスウィート・
レッスン』はいかがでしょう。こちらはラブコメになります。
今までレビューを書かれていた方が仰るように、このお話は『真夜中だけ開店する洋菓子店』の店主・奏吾と、そこの美味しい菓子と奏吾その人に惹かれて、週末2時間かけて店に通う深央の純愛物語です。
この2人には、お話の初めには明らかにされていない因縁というか、繋がりがあります。この部分がミステリ仕立てと言いますか、べらべらと人に喋っちゃいけない部分だと思うのですよ。実際、私は最初の見立てが外れまして、それも面白かったものですから。
読者がこの『因縁』の中身を知ることで、2人の純愛が際立つ作りになっているんですね。
物語の後半で、ここに来るまでの奏吾の一途な想いや、深央が過ごしてきた哀しみについて明らかになる度に、2人の愛情が胸に染み渡るのですよ。
……えーとですね。
純愛を胸に染み渡らせつつも、どうしても気になって、目が行っちゃう部分が。
というのも、私はある登場人物の心情が怖くて怖くて怖くて。
前述の『因縁』なんですが、これ『深央自身が気づいていない自分の秘密』に関わることなんですね。
深央にとって、その真相を知ることは「人生を左右するほど」と言って差し支えない位大切なことなんですよ。
お話の中で明らかに書いてある訳ではないのですけれど、この『秘密』を深央の母(ひょっとしたら父も)が既に気づいているのに深央に知らせて来なかった、そして深央がこのままその事実に気づかなければそのまま闇に葬ろうとした、ということが匂わされているのです。
何故、母はその様なことをしたのか?
それは『自分の理想の家族をつくる為』なんですよ~。
自分のその願望の為なら、子どもの人生も犠牲にしちゃうつもりだったみたいなんです。『親の愛』という理屈で。
んで、父はそれに対して何も言わないのよね……
これ、怖くね?
あたしは滅茶滅茶怖かったんですよー。
でねー、この怖いのがあったが故に、2人の純愛が余計際立つという効果が!
ああ、究極のネタバレをしない様にこれを書くのは難しい。
読み終わった姐さまと「あれメッチャ怖くなかった?」とか、話したくて仕方がありません。
周囲が暗闇で包まれる真夜中ちょうどにひっそりと開店し、あたたかいあかりが灯る洋菓子店があるという。
果実がぎゅっと濃縮された、宝石のような色とりどりのパート・ド・フリュイ。ふわりと甘い香りが広がる焼き菓子たち。
作中に登場する洋菓子たちが本当に美味しそうで、まだ出会ったことがない名前を見つけては、いったいどんな味なのだろうと想像したくなります。
深央が奏吾が作る洋菓子にときめいて以来、毎週店へと足を運んでは瞳をきらきらと輝かせるような描写に、これは淡い恋の予感がするぞと胸が躍る。
そう。てっきり私は小さな洋菓子店のパティシエと、そこへ通う事務職員の甘くてかわいらしい恋のお話なのかと思っていたのです。
甘くて切ない…いや、甘くて切なすぎるお話でした。
これはレビューが書き辛い作品だなと思います。あれもこれもとは書けません。
ひとつ言えるとすれば、ほんのり甘い雰囲気から、流れるように違和感もなく自然と切なさが伴う空気に変化していくのが上手いんですよ。
深央の両親に闇深さと不気味さを感じてしまい、ちょっともやもやが残るかなあ…とは思いつつ、メイン2人の深い愛情には胸打たれました。特に奏吾。
手のひらで素朴に輝く星が印象的な作品でした。
タイトル買い。家族との関係でちょっと苦手なところがあったので中立にしました。本編220P弱+後日談20P超+あとがき。せつないお話やお菓子好きな方は良いのではと思います。
東京での同僚の結婚式に出席した深央。そこで夜中にだけ開店しているという店があると聞き、せっかく東京へ出てきていたチャンスなのでと、その店を探し出します。そこは焼き菓子とコンフィズリーを置いている店のようで、店内のカフェスペースでスイーツをいただきながらパティシエとゆったり夢のような時間を過ごした深央。どうにも忘れられず翌週もその店を訪れ・・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
深央の両親、麻央(受けの弟)、勤務先の皆さん、攻めの友人ぐらいかな。両親が難しかった・・
**苦手だったところ
久しぶりに頭ごなしに否定される話でした・・・そして双子の片方がアンハッピーだったりする。
現実そういう事は山ほどあるだろうと思うのですが、やはりお話の中でそれに直面するのは辛かったです。ほわほわんとした表紙だったので、うきうきお菓子かな?ぐらいに読んでたもんだから、落差大きかったですし・・・ということで、萌にも到達できなかったです。(最後はきちんと和解方向に向いてます)
攻めはひたすら健気!その一言に尽きる。それ以外の形容詞は思いつかないです。
受けは頑張って真実に向き合いました、という子。ほわほわスイーツ好き男子だったのだろうと思うのですが、後半があまりにせつなかったので前半の印象はぶっとんじゃいました。
せつないお話が大好物な方にはめちゃくちゃヒットするお話だろうなと思いますので、ご確認いただければと思います。お菓子は美味しそうだったんだけどな。残念。
パート・ド・フリュイ?なんじゃそれ?と読み始めてから調べた。
で、コンフィズリーはまだ調べてない。知らんがな 笑
で、パート・ド・フリュイって美味しいらしいけど私の苦手なタイプのお菓子っぽいな。知らねーよ ですよね。
なんというか、母親があまりにも酷くて、それがもう気分悪くなります。
鬱陶しいから始まって、物語が進むにつれどんどん嫌な母親感が盛り上がってしまい、最後の和解が胡散臭いほど。
この母親への嫌悪感に苦しみながら読み終えました。
ただ2人の関係はとても愛し合ってていい恋人達だと思う。
あ、あとマルメロを調べなきゃです!笑