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migawari alpha to kiseki no ko
コミカライズになると言うのを見かけたので
その前に…と思いこちらを購入し、読みました。
読んだ感想としては…ヒューバートがすごくクソですね…。
愛理が亡くなって、悲しみから海莉を恨むのはまだわかったとしても、
襲わせようとしたことはドン引きです。
それをして一体何になるんだろう…?と思いながら読んでいました。
好きだった人にここまでされて嫌気がさしそうだけど
海莉は最後までずっとヒューバートのことが好きで
健気で可哀想な気持ちになってしまいました。
愛理の件もちゃんとどうなったのかっていうのはわからなくて
モヤモヤが残らないことはない終わり方だったのですが
海莉は好きな人と結ばれて良かったのかなぁって…。
今まで海莉にクソみたいなことをしてきた分
これからヒューバートは海莉を一生幸せにしてあげて欲しいし
愛莉と海莉を合わせてあげて欲しいなぁと思いました。
冒頭をしっかり読まないと、訳わかんなくなる構成。
瓜二つの捨て子の双子、茶色の髪と目の日系。
愛理は、健康なオメガで、エリートオメガの専門学院に入寮。
海理は、虚弱と診断され、施設で育つ。
愛理は学院卒業前にウイリアムと出会い、海理と入れ替わり、愛理はウイリアムとバカンスを過ごす。
そしてウイリアムに番解消されて捨てられた後、妊娠発覚。
海理の保険証を使い海理の子供として産む。子供の名前はジェイド、アルファだった。
学院卒業前の身体検査を代理の海理が済ませて、すり替わり終了。愛理には番申し込みが入っていた。
二人が入れ替わる日、海理に愛理は産んだ子を予告無く託す。
海理が運転する車が事故に遭い、海に墜落。愛理はそのまま行方不明。死体があがらない。
自由が無い愛理の生涯でたった一度の本気の恋の相手、ウイリアムの本性を知らずのまま消えた愛理。
短い間だけど、愛理は赤ん坊を慈しんで育てていた。
海理は、愛理が生んだ忘れ形見を大事に育てる決心をする。
四年後、愛理が生んだ子を引き取りに、ウイリアムの弟が訪れる。
死亡したウイリアムの後継者として愛理が生んだ子が必要で、ずっと探していた
・・・という冒頭。一人称だったり二人称だったり、ややこしい。
美貌の双子の兄、愛理の恋の為に取り換えばやをして、侯爵兄弟の後継問題に巻き込まれる。
・・ちょっと無理に枠にはめたような筋書きだった。
苺とバラがテーマ。 最後まで描き切れずに終わったような結末。
愛理の子のどこが「奇蹟」なのか、ピンとこなかった。
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この本で、初めて知ったこと・・・薔薇を贈る時は、本数に意味があるので要注意。
1本:一目ぼれ、あなたしかいない
2本:この世界はあなたと私だけ
3本:愛しています、告白
4本:死ぬまで気持ちは変わりません
5本:あなたに出会えて心から嬉しいです
6本:お互いに愛し、分かちあっていきましょう
7本:片思い
8本:あなたに感謝しています
華藤先生のこのシリーズを読むと毎回泣かされるのですが、今回も途中から涙が止まらなかったです。
海莉が不憫で健気で初恋の相手に憎まれて、酷い態度を取られるのがかわいそうなんです。
お話の世界観からすればしょうがないのですが、何度本当の事を言ってしまえば良いのにと思ってしまいました。
ただヒューバートも準備を進めて愛理(海莉)にプロポーズするつもりだったのが、いきなり亡くなったと聞いたのだからショックだったとは思います。
でもですね本当に好きだったなら、いくら身代わりでも本人を目の前にして気がつかない?ってモヤモヤしました。
弁護士だって海莉と会って、言われていたような人物じゃないと気がつくんですから。
ヒューバートが海莉の正体に気がついてからの展開がちょっと駆け足だった気がします。あんなに海莉が苦悩してたことが、あっさり解決したように感じてしまいました。
海莉が妊娠したところで終わってしまったので、赤ちゃん産まれて見つかった愛理に会うまでが読みたかったです。なので神よりの萌2です。
読む手がとまらず、睡眠時間を削って読んでしまいました。
本の中ほどまで来てもなかなか2人に発展がなく、さらに雲行きが悪くなる始末。
これほんとに1冊で解決するの!?とはらはら。
攻めの情緒不安定さが本編を通して描かれていて、その理由がなぜなのか終盤まで明かされないままなので、途中は「この人大丈夫か...?」とかなり心配になりました。
想う人を失った失意のどん底だったのに、見た目だけでなく中身まで似ている人が現れたら、混乱するのも納得できます。
受けは自分の境遇を悲観せず、ひたむきに生きていこうとする努力の人。
とても健気です。
でも疑問なのが、レクチャーを受けたからといって、エリートとしての勉強がすんなりと入ってくるものなのか...?ということ。
それまでめったな教育を受けていなかったのに、急に...?と思ってしまいました。
あと、入れ替わっていた双子の過去を清算する過程。
本編中にΩの罪について、出てくる頻度が多かっただけに、それで無罪になるの?と不思議に思いました。学園の証言ってなに...?
確かに海莉に罪はないのかもしれませんが、腑に落ちませんでした。
最後の締め方に少しだけ疑問が残りましたが、緩急ついた展開で面白く、ハッピーエンドで良かったです。
子どもが可愛く、スイーツが食べたくなります。
今作で100冊目との事です。
おめでとうございます!!
で、こちら、王道の誤解によるスレ違いもので、オメガバースになります。
個人的に、健気不憫受けが大好きだったりしますが、今回の受けもかなりの不憫っぷりだったりします。
いや、それでも前向きに兄の子供を育てるめちゃくちゃいい子なのです。
が、攻めがいけない・・・。
酷い。
もう、めちゃくちゃ酷い。
いや、ここまで受けに憎悪を剥き出しにして、鬼畜な事をしようとする攻めがいるでしょうか。(未遂です。そして、華藤先生ではわりと居るな!?)
私はですね、受けに冷たい攻めと言うのが許せないのです。
如何なる理由があろうと、受けを傷つける攻めは論外なのです。
まぁそんなワケで、攻めに怒り狂いつつ読み進めたワケですが、これがだんだん、不覚にも彼の事が可愛くみえて来ちゃって。
彼の所業って、「愛莉」への愛故のものなんですよ。
すごく大人げないし、人間として未熟だとも思うんだけど、それだけ彼の中では絶望が大きかったんだろうなぁと。
本当に不覚なんだけど、彼が「愛莉」に対して弱さを見せる場面では、泣けてしまって。
まぁ、真実を知った時の、凄まじい自己嫌悪と後悔に悶えてるシーンにも、スカッとしちゃったけど。
そう、しっかり反省してーーー!
これもある意味、攻めザマァですよ。
で、ザックリした内容です。
双子の兄・愛莉が産んだ子供のジュジュを、自分の子として育てる海莉。
貧しくても幸せな日々でしたが、海莉が経営するハーブガーデンが、英国貴族である青年・ヒューバートに、突然買い取られてしまいます。
更に、「兄の子供で甥っ子である」とジュジュを、親権を盾に強引に連れ去ってしまいー・・・と言うものです。
まずこちら、今作でのオメガバ設定ですが、オメガがかなり悲惨な扱いです。
オメガは皆、能力ごとに区分され、優性だと判断されればアルファの子供を産むべく、英才教育を受ける。
劣勢ならば、保証もなにもなく、放り出される。
で、双子の兄・愛莉は優性と診断されエリート学院に入学し、主人公・海莉は、劣勢として修道院で下働きをする。
これ、エリートはエリートで、子供を産む道具として扱われ、自由も無いし負担の大きさから早死にしと、悲惨なんですよね。
で、そんな愛莉から、学院を卒業して見知らぬ相手のつがいにされる前に、短い期間でいいから自由を味わいたいと懇願され、期間限定で彼と入れ替わり生活を送る事を承諾する海莉。
学院の生徒として過ごす間に、英国貴族で紳士・ヒューバートと出会い、彼に淡い想いを抱く。
その後、入れ替わりを終えるべく愛莉と会うと、なんと愛莉は子供を出産しており、その上海莉の名前で出生届けまで出していたんですね。
ここから、海莉が運転する車で事故に遭い、海に落ちたまま行方不明になる愛莉。
海莉は一人で、自分の子としてジュジュを育てる事を決意し・・・と言うのが、この物語の下地でしょうか。
で、これを踏まえて、ジュジュを愛情深く前向きに育てる現在の海莉の元に、「侯爵家の血筋であるジュジュは渡してもらう」と、ヒューバートが現れ・・・と言った流れ。
繰り返しになりますが、ここからのヒューバートがめちゃくちゃ酷いのです。
海莉を淫乱だのセックス依存症だの散々罵り、強引にジュジュを連れ去る。
挙げ句の果てに、目の前で金で雇った男達にレイプさせようとする。
いや、完全に入れ替わっていた時の「海莉」だと思い込んでいて、金目当てのだらしない軽蔑すべきオメガだと思っているのです。
思っているのですが、こう、あまりに酷い。
が、これがね、徐々にヒューバートの本心が明かされて行く所が上手いのです。
実は彼ですが、学院で出会った「愛莉」と過ごした日々のうちに、愛莉を愛するようになったんですね。
そこで、愛莉の卒業を待ち、プロポーズしてつがいになってもらうつもりだった。
それが、海莉が運転する車で事故に遭って亡くなったと知り、深い絶望と喪失感を味わう。
で、劣勢でありながら兄の子供を産み、気楽そうにジュジュと暮らす海莉に強い憎悪を持つー。
これ、完全に八つ当たりなんですよね。
ただ、自分の絶望感を憎しみに変える事で、なんとか生きている状態と言いますか。
いや、その愛しくてたまらない「愛莉」は、実は「海莉」だと読者には分かってるから、ちゃんらちゃんら可笑しくて仕方ないんだけど。
可笑しいと言うか、「お前の目は節穴かーーーーい!」と、より腹が立つんですけど。
でもね、これ、ヒューバートですが、心底悪人にはなれないのです。
酷い言葉を投げつけつつも、海莉が傷つけば、攻撃の手を緩めちゃう。
また、海莉を憎んでいるはずなのに、何故か彼と居ると心が休まり、ついつい軽口なんかを叩きながら、楽しく過ごしてしまう。
彼がですね、泥酔した挙げ句、海莉と「愛莉」を間違えて、すがりつくと言うエピソードがございまして。
「良かった。生きていたのか」と語り、愛を告げなかった事の後悔を告げる。
そして、胸のうちの深い絶望を語る。
ヒューバートにムカついて仕方なかったのに、不覚にもここで泣けちゃって。
これ、海莉もまた、ヒューバートをずっと想い続けてきたんですよね。
初恋の相手であり、二度と会えなくても、心の中で想い続けて行こうと。
でも、ジュジュの為に出生の謎は絶対秘密にしなくてはならず、自分があの時の「愛莉」だった事は告げる事が出来ない。
だから、これは夢なんだとヒューバートに語り、一度だけでいいからと愛し合うー。
個人的に、こう言う「生涯一度だけの恋」とか、「この一夜を一生の思い出に生きて行こう」とか、めちゃくちゃ弱いんですよ。
えーと、この後ですが、更に一波乱あります。
そして、真実に気づいた時の、ヒューバートの狼狽っぷりと自己嫌悪っぷりと後悔っぷりには、胸がスカッとします。
字数制限来ちゃったので、とりあえず、超感動的なラストでした。
愛莉の結末だけは悲しいなぁ。