愛とか恋とかどうでもいい

ai toka koi toka doudemoii

愛とか恋とかどうでもいい
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神2
  • 萌×22
  • 萌6
  • 中立3
  • しゅみじゃない3

--

レビュー数
4
得点
39
評価数
16
平均
2.8 / 5
神率
12.5%
著者
椎崎夕 

作家さんの新作発表
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イラスト
三池ろむこ 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
シリーズ
明日になっても傍にいる
発売日
価格
¥700(税抜)  
ISBN
9784344844896

あらすじ

会社員の幸春は可愛らしい外見をしているが中身は決してそうではない。素の自分を好きになってくれる誰かを求めながらも猫を被り、寄ってきた男と付き合っては別れることを繰り返している。その日も、喫茶店で別れ話をしていた幸春はなかなか引かない相手に苛立ち、カウンターからこちらの様子を眺めて笑っていた男に「こっちのほうが好み」だと、当てつけのようなキスをしてその場を離れた。二度と会わないだろうと思っていたのに、執拗に女に絡まれていた男・井上とあっさり再会してしまう。祓い屋をしている井上が、実は幸春の通う図書館職員なうえ同じアパートの下の階に住むご近所さんだと判明。お互い言いたいことはずけずけと口にする性格で相性も印象も最悪なはずなのに、無言電話や人の気配などの不可思議な現象に見舞われる幸春を助ける見返りにと身体を求めてきて……!?

表題作愛とか恋とかどうでもいい

図書館司書、幸春の2学年下
エアコンリースの営業、26歳

レビュー投稿数4

ナルミさん…

読みながら何かのスピンオフかな?と思ってはいたんですが、作者のあとがきでやっと判明してそうそう、喫茶店ですよね〜!「沙耶」ですよね〜!そういえば前作は登場人物が多かったかな?なんて思い出しました。

『明日になっても傍にいる』は好きなお話だったのですが、本作は受けのメンタルが苦手すぎてどうしてもハマれませんでした。受けを溺愛するあまり甘やかしがちな言葉足らずの攻めも、攻めキャラとしてはテッパンですが…、申し訳ないですがしゅみじゃないに近いです。

幸春にオカルト現象が起こり始めるくだりはちょっと怖かったです。彼と同じアパートに住む、昼間は司書、夜は霊媒師の二面性を持つ男と関わり合うようになって、気づいたらラブに陥っていた…というちょっと意外なお話でした。(特にリアルなオカルト部分)

わたしには幸春に全く魅力を感じられなかったので、彼の勘違いっぷりやあざとさすら感じる空気の読めなさにイラ〜ッとするばかりで…。井上の真意がネタバレされるハイライトシーンも、わかってたよーと逆に冷めちゃって、(萌えられない自分のせいなんですけど)一番の読み応えに繋がりそうなところを、もったいないことしちゃいました。

本作でもまたまたナルミさんが爪痕を残していきましたね(嬉)。もう一回前作をおさらいしなくちゃです。ナルミさん、前作からずっと気になっている存在なので、すぐ盛り上がれるように準備しておかねば〜。いつ彼の回が来てもいいように!

1

内容は面白かったけど



「明日になっても傍にいる」のスピンオフで、前作カップルの後輩の話です。
ただ、時系列的にその後ではあるけど、前作とは全くテイストも違うため本作だけでも全く問題なく読めると思います。
ただ、前作カップルが結構がっつり絡んでくるので、この二人の背景がわかるといった感じで読んでいると楽しいと思います。

<あらすじ>
可愛い容姿に幻想を抱く恋人・間宮に三行半をつきつけた幸春(受け)でしたが、案の定話が拗れてしまいます。
自分たちの愁嘆場を楽し気に見学していた男に腹を立てた幸春は「この人の方が好み」と巻き込んで、間宮を押し付けて帰ってしまいます。

それと前後して幸春は奇妙な現象に悩まされていました。
数日前から何故か自分の部屋の前に盛り塩が置かれているのです。
意味が分からず気味悪がる幸春でしたが数日後、間宮に押し付けた男・井上(攻め)が実は幸春の真下に住んでいる住人で、盛り塩は井上の仕業だということがわかるのです。
頭痛がしたり奇妙な現象があれば知らせろという井上の言葉を全く信用していなかった幸春でしたが、その日から部屋の中に何かの気配がしたり腐臭がしたりと奇妙なことが続くようになるのです。
ほとほと困った幸春は霊能者だという井上の助力を願うことになり、ほとぼりが冷めるまで同居生活を始めることになるのですが・・・


貸し借りが嫌いな受けが身体で払うという話になり、はじめはただの支払いのつもりがいつの間にか本気になって・・・というよくある展開に、オカルト現象が関わってくるという話でした。

後輩曰く、「外見仔猫、中身サーベルタイガー」の雪春は地を出すと誰も寄ってきてくれないため、いつも巨大な猫を被って恋人を見つけ、徐々に本性を出すという作戦を取るのですが、いつも失敗しています。
同居が始まり、テリトリー意識が強い幸春は苦痛どころか、過保護にされ、それが心地よいことに驚くのです。
比較的平穏な日々を送っていた幸春ですが、ある夜井上が幸春が苦手とする知り合い・ナルミと仲良くじゃれている姿を見てしまい動揺するのです。

ナルミといる現場を見てしまった幸春は井上への態度がおかしくなってしまうのですが、井上の立場からすると朝まで普通に信頼かつ好意も感じられる態度だったのが、夜あったらいきなり態度を硬化させた幸春の真意がわからなくてさぞかし戸惑い悲しい想いをしただろうと思うとちょっと気の毒でした。

幸春は前作では結構最後のほうまで真意が見えないツンデレな子という印象だったですが、霊現象にさらされる結果になった幸春に「後手に回って悪かった」という井上に対して、井上が気づいていたとしても依頼していない時に起ったことに対して責任はないという幸春の潔さは好感が持てました。



話自体は面白かったと思います。
井上が用意した「守り石」を身に着けることで当面の危機を脱した幸春。
憑いている女性が何か警告を発しているということで、井上がその裏にあるものを探っている間にいろんな人が絡んで話がややこしくなっていくのです。
ただ、ちょっと登場人物が多すぎたかなと思います。
幸春の先輩カップル(仁哉×晃太郎)。
前作でも登場した幸春や晃太郎の行きつけのバーの古株・ナルミ。
幸春の会社の後輩・松本。
井上の仕事の依頼者の女。
幸春の友人・マサト。

話を進めるのに必要だったとは思いますが、人数がいすぎで彼らの背景がそれぞれ気になったのに必要な部分だけ出てきただけなので、色々気になってもやもやが残りました。

松本はなぜあんなに幸春を気にするのか。
依頼者の女は最終的に自己満足で勝手に動いて最悪な方向へ導いていったけど、彼女はいったいどうしたかったのか。
ナルミに関しては前作でも不思議なことを言う人だなと思っていた理由の一端がわかってよかったと思う反面、説明する気がなく上澄みだけ話すので「もうちょっと詳しく!」と思ってしまいました。
ナルミが言う、幸春の特性とは一体どういったものなのか。
間宮が起こしたことに対して最終的にどうなったのか・・などなど。
二人が恋人になったら終わりって感じの終わり方だったので、尺の問題とか霊能者関係の話は詳しく話せないとかあると思うけど、もう少し説明あってもよかったんじゃないかと思いました。




電子限定おまけ「きっと、いつかこの先に」

おまけの割に長めの話でP20ほどありました。
食事を一切作らない幸春が料理を習おうと思い立った話。

霊能者の仕事で昼夜問わず呼び出される忙しい井上のために料理を練習したいと
カフェ店長の仁哉にお願いするのですが、初めての料理は普通の味。
味見をした仁哉・晃太郎・マサトには初めてで上等だと褒められますが、「うちは舌が肥えているからこの程度だと負け」といって、この料理はなかったことにしようとします。
サプライズでおいしい料理を提供して驚かせたい幸春は勝ち負けの問題とを持ち出して、井上には内緒にしようとするのです。

が、仁哉の機転であっさりばれてしまいます。
追及されていくうちに、いつも仕事で忙しい井上に料理を食べさせてもらって申し訳ない、このままでは井上の負担になるんじゃないかと思ったと語る幸春。
自分にそんな殊勝な気持ちがあったとは、幸春自身も驚く中、「恋人が自分のために作ってくれた料理をほかの人が食べるなんて許せない」と静かに怒る井上でした。

二人は、井上の霊能者の関係のお達しで社宅扱いの家で同居しています。
本編以上に忙しくなっていた井上を心配して、過労死しそうになるなら上に直談判しに行くと相変わらず男前な態度の幸春をみて頼もしく思うと共に、
今まで以上に霊能者関連のことで忙しくなっており、余計に謎も増えた感じになっていました。
もしかして、まだスピンオフが出るのでしょうか。
謎が多すぎな感じがして、続きがあるのかと思ってしまう終わり方だったように思いました。

1

引き込まれました

「明日になっても傍にいる」は既読ですがスピンオフとは知らずに読みました。

読み応えありました。そして心霊現象が怖くてドキドキしました。それと井上につきまとう女の思い込みが不気味でした。

なかなか心霊現象の原因が分からなかったので、面白かったです。

最初は幸春のキツい性格が読んでいて受けつけなかったんですが、井上との関係が進むにつれて可愛げが出てきました。それと井上の図書館司書と副業時のギャップが魅力的でした。

ナルミがやはり謎な存在だったので、ナルミが主人公のスピンオフもあるんでしょうか?








1

ちょっと怖かった

なんと少しホラーテイストありのお話でした。びっくり。ひー読めませんというほどまでは怖くなく、ホラー部分以外はいつも通りの椎崎先生テイスト、ぐるぐる話です。ぐるぐる長いなあとやはり思ったのと受けの性格が今一つ好きではなかったので中立にしました。本編340Pほど。「明日になっても傍にいる」のスピンオフですが前作未読でも問題ないと思います。

喫茶店で別れ話を切り出した幸春。可愛い顔をしているからか、見る目がないからか、恋人となった相手は大概幸春を「可愛い、何もできないお姫様」的扱いをします。そんな扱いにうんざりしていつも別れを切り出すのは幸春で、今回もごね始めた相手を振り切るために、店のカウンターに座っていた赤の他人の男に「こっちの方が好み」とキスをして・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
「明日になっても傍にいる」のカプ、ナルミ(♂、謎な方)、ウザい女(攻めに絡む)、マサト(ゲイ仲間)、職場の先輩後輩少々、間宮(受けの元カレ)ぐらいかな。

**攻め受けについて

攻めさんが御祓いが出来る方らしく、何かが憑いてしまったらしい受けさんを放っておけなくてというお話。もともと部屋がアパートの上下で顔を知っていた事、図書館で見かけていた事、出会いが強烈だったこと(キス)から、下心コミで受けさんに声をかけたんですが、なんやかんや面倒みてて色々してもらっているのに、受けの方は「代金後払いで面倒見てもらっている」という意識なものですから、いつまでたっても話が噛み合わない。ああぐるぐる。正直途中からは攻めさんが可哀想になりました。

受けさんは変わった性格の方でして。可愛い天使ちゃん系のようなのですが、「可愛くさえしていていれば崩壊寸前だった家族がまとまる」という過去経緯から、猫かぶりがお上手。素の自分ではモテないのは分かるので、最初は猫かぶって少しずつ素を出そうとするのに、なかなか恋人からは信じてもらえず、イラっとして最後はぶちキレ別れるという、なんとまあ投げやりな人生・・・

コワイ部分は特に前半で、昨日の夜はちょっと寝るとき怖かったですが、後半はコワいより、ええかげんにくっつけ!という苛立ちが先にたったお話でした。ぐるぐるお好きな方にはめっちゃおススメです。渾身のぐるぐる。

5

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