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表題作と後日談的続編の二本立てです。全編通じて、受けは呑んでばかりの話です。ラストのセリフからしても、題名にぴったりの内容でした。
「恋に酔っても」
加村の目線です。
居酒屋で働く加村(攻め)はある夜、酔った橘(受け)に吐かれてしまう。一度ならずも二度、三度と繰り返されることに疑問を感じる加村。また、無防備に眠る橘を見ているうちに、加村は…という話です。
「酔ってもいいから」
橘の目線です。長さは全体の5分の1くらいです。
表題作を橘サイドから振り返り、眠ってしまってから目覚める続きになります。エッチして、加村の正体を知って、今後のことを五十嵐から聞いてビックリします。
橘は表題作中ずっと呑んで酔っている印象です。加村は恋に酔ったかもしれませんが、橘は純粋にお酒に酔っていましたよ!
酔っていたら許されるの?好きなら許されるの?と、倫理観が強い人はちょっと引っかかってしまうかもしれません。それぞれ理由はあっても、納得ができるのはまた少し違うのですよね…。
橘はイラストと相まってとても可愛らしい子でした。加村も格好良かったですが、作者様があとがきで書かれていた「五十嵐(加村の友人)×光志(加村の兄)」の方にずっとそそられてしまいました(笑)
ヘタレ寡黙攻めの居酒屋店員・加村克司(28)×強気受けの会社員・橘潤一(25)
頼りにならない攻めなんてちょっとなぁと思っていたのですが、この話でヘタレ攻めに目覚めました!
思いあまっての無理矢理もありますので、苦手な方はご注意。
飲み会を加村の勤める店で開いては、店の裏で意識を失い吐く程、橘が酔うわけとは……?
服についた汚れを洗う為にラブホテルに行って、無礼かと思えば、素直でいさぎのよい性格の橘と話したことで、彼の酔っぱらう理由が気になるようになって……。
複雑な過去ありなので、加村が行動を起こす前に結構長く悶々としちゃっています。
かなり、じれじれさせられましたが、やる時はやってくれる男というのもポイント高かったです。
受けの橘も女々しくなくて、自分の身は自分でしっかり守るというタイプです。
最終的にやってのけたことに、あっぱれです。橘の男っぽさに、惚れなおしちゃいました。
ただ、お酒に弱いだけなのかと思いきや……で、興味を誘って最後まで読ませる話でした。
最初の方を読んでる内は、はた迷惑な受だなーと思ってたんですよ。
天海っていう居酒屋店員の加村〔攻〕は、店の裏で酔っ払いを発見して声をかけたところ、思いっきりゲ○を吐かれちゃいます。
お互い汚れて、仕方なしに懇意にしてる近くのラブホテルで汚れた服を着替え洗濯するんですが、目覚めた橘〔受〕は見知らぬ男と一緒にベッドに居る事に気付き、恩人の加村にビンタかましてくれちゃいます。
その後誤解は解け、橘は平謝りに謝るのですが次に飲みに来た時に再び橘はゲ○って解放されます。
更にもう三回目はないだろーと思ってたら三回目も飲みに来てやはりゲ○ります。
お前どんだけ迷惑かけとるんじゃー!!自分の酒量位分かれよ!!!って気分になっちゃいましたですよ。
まあ一応、それには理由があって橘の上司が彼を狙っていて、酔い潰しては口説こうと思っているのですね。
橘は本当は酒に結構強いんだけどそのストレスで毎回悪酔いしてしまっているという訳。
んでも会社同僚達みんなで飲みに来てるのでもっと上手くかわせないものなのか?薬でも盛られた訳でもあるまいしーと思っちゃうんですけどね。
加村の元へは元同僚らしい男がしょっちゅう来ては会社に戻れ戻れーとか言ってて、幾ら優秀な男でも5年もたったら会社だって受け入れてくれないに決まってるじゃんとか思ってたら、何と社長の息子でした、あーーそれでか、と納得。
最初は迷惑なーと思っていた橘も最後は男前な所を見せてくれたし、加村も新たな人生を踏み出す様になってめでたしめでたし。
序盤はどうかと思ったんですが、半分過ぎた辺りから面白くなってきたかな。
ラストは大円団的にすっきり解決。
ちなみにこの作品は酒飲みが読むと実感出来る面も多いかも。吐いたり記憶無くなるまで呑むのは止めようと改めて思いました。はい。