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osananajimi no alpha ni kyukonsareteimasu
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
難しく考えては駄目!!勢いで読むべし!!
2019年刊。
これは面白かったっっ(≧▽≦)
いや、最初はあらすじ読んで”バース性の属性を弄る”ってのはどうも好みじゃなさそーな予感がしたんだよ。
なのになんで購入したんだ!?って問われると、高月さんの本を新刊で読む機会がなかったので…
別にオメガバースじゃなくとも、フツーに超人気芸能人×一般人の幼馴染みでもいいじゃんとも思ったけれどね。
頭の中であれこれ考えつつ読み進めるつもりだったけれど、それが吹っ飛んだのは湊に突然予期せぬ発情が訪れ、珠理とがっつき合いの情交シーンを読んでから。
当の二人はパニックを起こしている最中だというのに、ああああっっ!イっちゃう!!ち〇〇!!!ってお下品言葉丸出しの連発で、濃厚なエロシーンだというのに爆笑してしまった。
まさにこの瞬間に『難しく考えては駄目!!勢いで読むべし!!』と、理屈をこねる脳みそを持っていかれたのだった(笑)
この話では『オメガ性変性症』といった稀な症例にてオメガバース設定が盛り込まれている。
一見話は軽いようだが、肝心なツボはきちんと押さえられているかと思う。
ベータに産まれたせいでバース性のコンプレックスが強い湊だが、自身の事はきっちりと自己主張できるキャラなのでさほど苛つく事はなかったし、突然オメガに変性しての葛藤も彼なりに受け止めている。
珠理のほうもアルファっぽい高圧的な態度はなく、庶民的で優しく湊をこよなく愛している。
途中、アルファである珠理の番の座を得ようとオメガアイドル君が悪質なデマをでっち上げて湊を陥れようとするも、両家の家族が一致団結して二人の仲を応援しているおかげでびくともしない。
オメガ性を日陰に追いやるような差別は作中の背景にあるかも知れないが、じめっとした空気は一切なく、結果オーライに突き進んでいく展開にスカッとしたのだった。
冒頭で湊が珠理への片想いを熱く語る時に、アルファとオメガの『運命の番』にドラマや映画のような想いを馳せて～云々ってくだりには、どんだけ夢見がちなんだいっっ!?って内心侮っていたが、まさにドラマチックに彩られたサプライズな祝福はお見事だった。
唯一惜しかったのが、珠理と湊の親友･立哉(ベータ)がせっかくのいい男なのにパッとしなかった事かな。
一体彼にお似合いの恋人が現れるのはいつになるのだろうか？
…立哉自身「可愛くて小さい子が好み、性別問わず」とは語っていたものの、まさか彼の相手ってうんと年が離れている子じゃないだろうな!?、と勘ぐりたくなるようなラストでもあった…
(考え過ぎだろうか(´・ω・)？)
ベータでもオメガでも変わらない思い
今回はモデル出身の人気俳優と宝石店勤務の会社員のお話です。
受様がオメガ変転した事から巻き起こる騒動と攻様との恋の結末を収録。
この世界には男女の他に アルファ、オメガ、ベータというもう1つの性が
存在しています。ベータは星の数ほど存在し、アルファはひと握り、
オメガは両手でひと掬いほどの存在です。
アルファは世界を支配し、ベータは社会の歯車として労働し、オメガは
アルファの繁殖の一端を担っています。アルファはアルファ同士の結婚で
家の結びつきを強くしていますが、アルファ同士では妊娠が出来ません。
その為男女にかかわらずアルファとのセックスでほぼ確実にアルファを
産めるオメガを保護して番に持ち、名家を反映させてきたのです。
受様の生家もアルファ一族の名家で、受様は父親が庇護する男性オメガが
産んだ次男ですが、ベータとして生まれます。アルファ一族の中で1人だけ
のベータな受様に疎外感を拭えずにいましたが、受様の両親や兄は受様の
性別には拘らず大切な家族として受様を愛してくれます。
そんな受様には幼稚園時代からの親友が2人います。1人は出会った時には
その愛くるしさから女子かと思って思わず手を差し伸べたアルファと、
彼をイジメる子供達を一掃したベータです。そしてアルファの親友こそが
今回の攻様になります♪
攻様は女の子の様に可愛い男の子でしたが、中学時代にモデルにスカウト
されて芸能界入りし、活躍の分野を広げてハリウッド映画に出るほどの
人気俳優になります。
受様はずっっと攻様に片思いしています。ベータである自分がアルファの
攻様とどうにかなるとも思っていませんが、告白して友達付合いを終わら
せる選択はとても出来そうになく、恋心を引きずっていたのです。
ところが久しぶりに親友たちと飲みに行った日に酔っぱらってしまいます。
攻様宅での二次会でも攻様の匂いにくらくらして頭の中がじわじわ痺れる
様な感覚で眠りについてしまい･･･
目覚めると自分が尋常ではない状態に陥っている事に気付きます。呼吸する
たびに喉が焼けるように熱くて苦しく、股間は疼いて勃起していたのです。
そんな状況で部屋にやって来た攻様を見た受様はどうしようもない劣情に
襲われ、攻様にセックスを強請ってしまうのです。
翌朝、受様は攻様に昨夜の痴態は事故みたいなものだから忘れてくれと
言います。しかし検査の結果、受様が『オメガ性変性症』に罹患していて
オメガとなった事が判ります。
果たしてオメガとなった受様を待ち受ける未来とは!?
アルファの名家に生まれたベータの受様が『オメガ性変性症』に罹患し、
オメガ変転した事で生じる騒動を描いた現代版オメガバースです♪
記載はないですが、商業では高月さんの初オメガかなと思われます。時流
にのって高月流オメガを書いてみました!!って感じのようですね。
高月作品は人外な俺様攻様にごく一般的な人間である受様が気に入れられ
て、いろいろされちゃう系統な恋物語が多いですし、カバーイラストの
雰囲気も押しの強そうなイケメン攻におとなし系の受様が押せ押せで迫ら
れるのか!?と思ってワクワク手にしたのですが、私のイメージとは全く
違っていました。
攻様はイケメンでいい男ですでしたが、アルファな俺様ではなく優しい
スパダリ系で言動は至極真っ当♪ 受様もアルファでない事、ベータでも
なくなった事で葛藤を抱えてはいますが、グタグタするのは周りの為で
あって自身の性に前向きに向かっていく気概がある男前君です。
アルファ一族の中で唯一のベータだった受様は両親や兄に愛されて大切に
されても、優秀なアルファの中ではどうしても劣ってしまうベータという
自分を感じずにはいられませんでした。
その上、『オメガ性変性症』に罹患し、アルファの庇護される事で存在する
オメガになってしまった事はベータとして培ってきた今まで自分の生き方
さえも捨てなくてはならなってしまうのです。
そんな受様をサポートしたいと攻様はプロポーズしてくれるのですが、人気
俳優としてハリウッドにも進出しようと言う攻様にとって受様という存在は
スキャンダル以外の何物でもない様にしか思えません。
それでもアルファのサポート失くしてはオメガのヒートを過ごせず、攻様
のプロポーズには応えられなくても、攻様宅でお世話になる事までは拒めま
せん。そんな状況に攻様の番にしたいと狙うオメガ男性が絡んできてテンヤ
ワンヤの大騒動になるのです。
攻様はまっすぐに受様への愛を貫き、受様も大切な人の手を取る事を決意し
2人の恋が実を結ぶまでたいへん楽しく読ませて頂きました (^-^)
タダですね、真面目系な受様がヒートになるたびに「×××欲しい」と叫んで
めちゃめちゃになるまでHするシーンがちょっと好みからズレていたので
評価は「萌」としました。これがやんちゃ受とかなら良かったな。
高月さんだし、オメガバースだし、激しいHも既定路線なのは十分承知です
けど個人的な好みですのでご了承ください。
今回はオメガバース繋がりで小中大豆さん『秘密のオメガとアルファの貴公子』
をご紹介作とします。こちらも現代版オメガバースです。
