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あの子は俺の子だな
omega no chouhi wa amai neya de haramu
誤解からスレ違う恋人達と言うのも辛いのですが、互いに愛し合いながらも、どうしようもない事情で引き裂かれる恋人達と言うのは更に辛い。
「そんなの間違ってるよ!」と、切なくて切なくて身悶えちゃうワケですが。
今回、双子の弟との政権争いにより、傷を追い一人で追われた王である主人公に、そんな彼の国の利権を狙う大国の使者である攻め。
運命的に惹かれ合いながらも、国と国の思惑が絡んで、それぞれの道を行くしかない二人となります。
主人公が!
主人公が・・・っ!!
もうめっちゃ痛々しいと言うか切ないと言いますか。
彼は、生まれながらのファラオ(王)なんですよね。
国と国民を守る事こそ何より優先し、人生を捧げる。
その生き方はとても気高くて、だからこそ哀しい。
「もう二人で逃げちゃえよ! 私が許す!!」と、読みながらジタバタしちゃいましたよ。
ラストでは思わず泣いちゃいましたよ!
内容ですが、ローマから派遣された使者で密偵のルシウス×ナイル王国の新しいファラオ・ネフェルによる、古代地中海風ファンタジー(エジプト風)でオメガバースになります。
ナイル王国の王である主人公と、ローマの剣闘士であり執政官の使者である攻め。
二人の恋愛を軸に、国と国の覇権を賭けた争いが壮大なスケールで展開して行きー・・・と言ったお話になります。
で、まずこちら、とにかく切ないのです。
主人公であるネフェルですが、オメガの王が神の化身とされて神聖視される、ナイル王国の後継者になるんですね。
しかし、双子の弟との王位争いにより、傷を追って一人行き倒れてしまう・・・。
で、そんな彼を助けたのが、ローマの使者で実は密偵の役割を負うルシウス。
無実の罪で処刑された父親の復讐の為にのし上がり、しかしその目的が消え失せてしまったために、虚無感を覚えている青年になります。
ネフェルですが、とても誇り高くて美しく、そして気高いと言う言葉がピッタリくる存在なんですよね。
ファラオとなるべく生まれ、その人生を神と国民に捧げる為に生き、そして死んで行く。
また、彼は王として神聖視されてますが、実際に不思議な予知能力みたいなものを持っています。
随所随所で彼のこの「未来の予知」みたいな情景が入るのですが、それがまた神秘的なイメージに拍車かけてて。
で、そんなネフェルの人となりを知り、彼こそが新しいファラオとして相応しいと判断するルシウス。
そして、ローマの後ろ楯を得て、双子の弟から国を取り戻すべく戦いに赴くネフェル。
しかしその最中にネフェルは発情期を迎え、とりあえず国を取り戻して即位するまでの仮として、二人は番の契約を結ぶー。
もうこの二人ですが、明らかに互いに惹かれあってます。
しかし、王であるネフェルは、国の為にローマの執政官を夫とするしか無いんですよね。
ルシウスがですね、俺の復讐もあなたの使命も無い、二人だけの世界で生きていきませんかと、不意に言い出すのです。
そんな未来が許されるハズが無いと思いつつも、ふと思い描いて心を揺らすネフェル。
切なくて切なくて。
いやもう、二人で逃げちゃえよ!
国なんかどうなっちゃってもいいって!!
と、深くネフェルに肩入れし、無責任な事を言いたくなる私・・・。
だって、切ないんですよ!
愛し合う二人がこんな形で引き裂かれるって、どうなのよ!!
実はここまでが前半で「国奪還編」
ここから後半でローマの執政官・ガルバを巻き込んでの凄まじい愛憎劇って感じになります。
ガルバを夫としたネフェルですが、既にお腹の中にはルシウスの子が居る事に気付くんですね。
また、ネフェルに対して強い憎悪を向けながら、お腹の子を自分の子だとするように脅すガルバ。
そして、生まれた子供がガルバの子だと思っているルシウスー。
この後半ですけど、怒涛の展開でして。
私はついてくだけでやっとって状態だったんですよ。
祖国であるナイル王国から連れ出され、ローマで幽閉状態となるネフェルに、そんな彼を救おうと奔走するルシウス。
そして、憎しみから暴走するガルバに、ローマで起こる暴動ー。
てな感じで。
何だろう・・・。
ちょっと目まぐるしい。
これ、一冊で収める事自体が、無理なんじゃないかなぁと。
ただ、押さえる所はしっかり押さえてありまして!
ガルバが、これほどまでにネフェルに憎しみを向ける理由。
そして、暴動の起こったローマから、ネフェルだけを逃がしたルシウスの真意。
「あなたは生きるのです」と言う言葉に、もうダーッと泣けちゃって。
そう、彼は、復讐を忘れて愛に生きる事を誓ったんですよ!!
と、すごく壮大で感動的なお話なのです。
ラストの親子四人での再会シーンには、また泣けちゃいましたよ。
ところでこちら、オメガバースだけありエロ濃厚です。
あとがきで、今回初挑戦のプレイがあると書かれてたんですけど。
これはズバリ、母乳プレイじゃないでしょうか!
個人的にはとても楽しかったです。
華藤さんの新刊はオメガバースもの×古代地中海世界が舞台になったお話。。
オメガバースものってアルファが上位でオメガが下位層、みたいな展開のものが多いですが、今作品はそんなオメガバースもののイメージ一新する斬新な設定でした。
古代地中海世界が舞台、ということで、古代エジプト・ナイル王国の若きファラオがオメガなんですね。この国ではオメガこそ神秘的で麗しい存在。アルファに至ってはオメガに子種を与えるだけの種馬でしかない、という存在。
もう、この設定だけですんごい面白い。
斬新だし、オメガのもつ発情期というバックボーンが存分に生かされている。
で、ストーリーもすごく面白かった。
ナイル王国の前王が亡くなり、息子でオメガのネフェルが次期国王になることが決まっている。隣国・ローマ国にはネフェルの即位の礼への参加を伝える文が届いている。
ところが違う国には、ネフェルの双子の弟であるイネドが次期国王になるという連絡が来ている。どちらが次期国王にふさわしいのか、自国はどちらにつくべきなのかを見極めるためにローマから派遣されてきたのが、アルファでローマの英雄と呼ばれる剣闘士・ルシウス。
さっそく行動を始めたルシウスが出会ったのは、沼で瀕死の重傷を負っているネフェルで…。
というお話。
子どもの時から次期国王になるべく教育を受けてきたネフェル。
対して野心家で兄を暗殺し次期国王の座を狙う双子の弟のイネド。
美貌と国王としての誇りを持つネフェルに惚れこんだルシウスに助けられ、イネドを抑えネフェルがナイル国を無事納めることができるのか―?
というお話だと思ったんですよね。
ところがどっこい。
ラスボスはイネドじゃないんですね。
もうね、これ、ネタバレ読まずにぜひご自分で読んでほしいです。
二転三転するストーリーで、最後までページをめくる手が止められません。
ルシウスはローマの英雄と呼ばれる最強の剣闘士なわけですが、彼もまたなかなか過酷な過去を持っています。で、この過去のストーリーが行きつく先が!
いやもう、最高に面白い。
ネフェルは国を守るためにローマの執政官であり、ルシウスの叔父(血縁はなく戸籍上だけの関係ですが)でもあるガルバと婚姻関係を結ぶ必要があるのですが、これもルシウスを愛しているからガルバと婚姻関係を結ぶのに葛藤を感じる、とか、そんなあっさりした展開じゃないんです。
ネフェルはオメガで、発情期があることもあって濡れ場は回数も多いですし、ページ数も多いです。華藤さんの書かれる濡れ場がなんともまあエロいわけですが、エロだけじゃないんです。ルシウス×ネフェルのゆるぎない愛情あふれる濡れ場あり、すれ違いからくる切ない濡れ場ありと心情面でもバラエティにあふれとにかく萌えが滾る。
二人ともに、守りたいものがあり、譲れないものがあり、そしてお互いを想う愛情がある。
それが古代ローマ(あるいは古代エジプト)という、なんともロマンを掻き立てられるバックボーンとともに紡がれていくストーリーで描かれていて、これが萌えを感じずにいられますか?という。そしてこの世界観を石田さんが実に見事に描き切っています。
エロ、というよりは淫靡。
儚げ、に見えて実はプライドを持ち相手を守る強さを秘めた美しい男たち。
イメージにぴったりな挿絵だったと思います。
とにかくストーリーがてんこ盛りで、そこかしこにまかれた伏線を上手に回収しつつ進む展開はさすがといった感じ。
序盤から最後まで、手に汗握る展開で一気に読ませます。
ガルバがねー、気になりましたね。
彼の過去の話を読んでみたい。
彼には幸せになってほしかったな、とちょっと思ったりしました。
美しい表紙に惹かれて購入。エジプトもの久しぶりで、楽しい部分もありましたが、なんとなく史実が気になってしまって萌が減ってしまい中立より萌です。ごめんなさい。本編240pほど+あとがき。
王家との婚姻によってゆるやかにナイル王国を支配をしようと考えているローマ共和国。王が死去し長子のネフェルが次の王となるはずなのに、リビア王国には双子の弟イネドが王になるとの連絡が。秘密裡に偵察に訪れたローマの将軍ルシアスは、光るスカラベに導かれて行った先の川辺で神々しい美しさを持つ男を助け・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
イネド(ネフェルの双子の弟)、ガルバ(ローマの執政官)、テオ(ガルバの養子)ぐらいかな。
オメガバースの設定は発情期あり、一応抑制剤あり、噛んだら番というものでした。
***
受けが誇り高く、神からの加護を受けていて、「私がファラオだ、異議申し立ては一切受け付けない」というように割合高飛車な感じなのは、すっごく好きなんですけど。(攻めはなんだか影が薄い印象)
挿絵が女性っぽく見えて、うーん。途中ピンヒールみたいなのを履いてるし。なんちゃってエジプトでも、もう少しなんちゃって感を減らして、美青年ぽさを全面に出していると嬉しいんだけどなあと思ったんです。すいません。変にエジプトが好きだからそう思ってしまうのかも。
お話はクレオパトラとシーザーのハピエン版といったように感じました。オメガバースなので色っぽいシーンは多めでねっちょねちょという感じです。終わり方はすごく良かったんですけど、そこに至るまでの特にローマにいってからの後半戦が、すっごくお話が急展開に感じられて、「いやないわー」などとつい突っ込みたくなり、そして少し勿体なく感じちゃったです。弟のイネドもさくっとナレ死状態でしたし・・・せっかくの双子設定なのにな。
今回のキースイーツは、ココナッツミルクパンでした。思わずググってしまいましたが、なんちゃってエジプトなので、あり!と思って読むことにします・・
たらたら書いてしまって恐縮です。エジプト好きなあまりの戯言としてお許しください。
挿絵も女性よりではありますが、めちゃくちゃ麗しく、装飾品などの美しさがとても素敵です!
華藤えれな先生のオメガバ大好きなんです。
でもこの作品は萌え切れなかった。
次期ファラオのネフィルは高貴で妖艶で無垢で魅力的だし、剣闘士ルシウスは美丈夫である意味ワンコだったし。
番になった2人なのにローマの執政官のガルバの元に嫁がなければならないネフィルって、萌え要素盛り沢山なはずなのに…。
ファラオは神と民しか愛してはいけないとネフィルがルシウスを突き放して番の契約を解除したのも原因だと思いました。
そしてネフィルがガルバの番になったと思い込んでるルシウスのネフィルに対しての言動や態度も納得出来なかった。
それからネフィルがファラオな為か外に出る事が無いので、いつもよりセックスシーンが長いのもつまらなかったです。延々と続いて中身が薄い物語って苦手なんです。
面白かったのはルシウスがスカラべに導かれて死の沼に倒れていたネフィルの元にたどり着いたシーン辺りでした。アルファの兵士達がネフィルの匂いに殺到するシーンにもドキドキしたのに、途中から盛り上がりに欠けてしまいました。
ガルバも双子の弟のイネドもあっさりガルバの養子のテオに殺ろされてしまって。
唯一萌えたのはガルバのルシウスに対する執着くらいでしょうか?
エロを削って本編にルシウスの父親とのエピソードを入れてくれたら深みが出たかもしれません。でも全部ガルバに持って行かれそうですけど。