愛しております いつ死んでもいいと思うほどに

騎士の祈り

kishi no inori

騎士の祈り
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神81
  • 萌×212
  • 萌3
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
12
得点
463
評価数
97
平均
4.8 / 5
神率
83.5%
著者
夜光花 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
奈良千春 
媒体
小説
出版社
大洋図書
レーベル
SHYノベルス
シリーズ
少年は神の花嫁になる
発売日
価格
¥879(税抜)  
ISBN
9784813013228

あらすじ

アーサーのいなくなったキャメロット王国で、モルガンを退け、一時的な平穏の中、樹里は国一番の騎士ランスロットから深く愛されていた。
夜毎抱きしめられ、いつの間にかランスロットの匂いを覚え、その熱を心地よく感じるほどに。
けれど、アーサーとランスロットを罠に嵌めた神官ガルダが王宮に現れたことで、事態は急変する!
モルガンとの闘いは? アーサーの復活は?
樹里とランスロットの愛は?
『少年は神』シリーズから生まれた、騎士と神の子のアナザーストーリー堂々の完結!!

表題作騎士の祈り

ラフラン領の領主でキャメロットの騎士
神の子でキャメロット王国・アーサー王の妃

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数12

アナザーストーリー完結。「騎士の祈り」

最後まで読み終わって。
このシリーズの結末はこれで良かった、と思った。

何より。
スピンオフは数あれど、一つの物語の分岐点から「あったかも知れないもう一つの物語」アナザーストーリーという一つのジャンルを創り、送り出して下さった先生に感服です。
戦って勝ったアーサー王との幸せなキャメロット王国を築く「少年神」。
志半ばで命を落としたアーサーとその後の、パラレルを描く「騎士」。
その着眼の凄さ、面白さ。

とまあそこは勿論素晴らしい作品ですが。
「少年神」では一途のみのランスロットは。
「騎士」では無理やり強姦野郎に。そして樹里は結果的に快楽流され未亡人。
異論はおありでしょうが、私的にはそんな風に読めて。
石像になったアーサーが他ならぬ息子に壊されたこと、死にかけた樹里があの世のアーサーと会話できたこと、アーサーも一応許してたこと…
その辺で私のような不満分子を抑えたんですかね…
終盤のモルガンとの最終決戦は手に汗握る。
まあここも。苦しい時の妖精王頼みになったのは仕方なかった?
ともかく母・翠との統合が成ってひとまず樹里は母を失わずにすみましたね。
また、トリスタンが魅力的な存在だったのも救いでした。

1

よくまとめられた良作だと思います

遅ればせながら少年神シリーズを通して拝読、本編も面白かったのですが特にこのスピンオフである騎士シリーズが本編の上を行くんじゃないかと思うほど良かったのでレビューしました。

本編にも少し出てくるアーサーのいない世界が舞台のお話。
その完結巻の今作ですが、よく3巻でこれだけ凝縮された内容にできるなぁと感心しました。
読む前はなんとなく、アーサーのいないランスロットのお話なら暗い話なのかなと勝手に考えてたのですが、全くの杞憂、実にドラマティックな中身であっという間に読み終えてました。

とにかく面白かったです。
イラストもすっごく素敵で、特に絡みは本編よりも濃厚な描写が多くてドキドキしました…
ランスロットが真面目でいつもは紳士的なのに、樹里への執着愛の塊(夜は特に)で、とっても好ましく。
本編から通して読んでるからか各キャラへの愛着もあり、どのシーンも楽しめました。
神獣のクロに埋もれて眠りたい…
終始ハラハラドキドキしますが、全ての謎が解き明かされ、辛かったことも悲しかったことも全て受け入れて訪れる幸せな結末に、読んでよかったなぁとしみじみ思いました。

いつか、パパとママのいいとこ取りに加えてマーリンとランスロットから学んだ最強のルーサーのお話も読んでみたいです。

2

少年は騎士と神との子を育てる

アーサーが好きだったので、アーサーが死んでしまうことや樹里がランスロットとくっつくらしいこちらのシリーズは避けていたけど、少年は神シリーズを読了後、時間を置いてから読み始めたのが良かったのかとても楽しめた。

ただ騎士シリーズもランスロットより明るいトリスタンが気に入った。
両方の物語を読んでて感じたけど、魔術を使う敵に対して剣で対抗するのは難しく、結局、アーサーやランスロットや騎士団よりマリーンが活躍してたように感じた。妖精王の助けも大きかった。
その点、トリスタンは魔術も剣も使えて無敵。
ジュリは冬眠状態なわけだし、是非、トリスタンVSジュリを読んでみたい。

両方のシリーズ通してイラストのサンとクロが可愛かった。
電子で読んだけど、スクリーンショット撮って時々眺めてる(^^)

4

本編にも負けず劣らず

いやー、素晴らしかった。
同じ設定のパラレルワールドにおいて、本編と全く違う展開とラスト!
ほんっとうにワクワクさせられたし、二つの世界を最高のラストに導いてくれた夜光先生の手腕に脱帽です。

アーサーのいない絶望的な世界で、少しの希望を頼りに奔走する人々。
モルガンを滅ぼす手段がない中、まさか!というトリッキーな展開には驚かされっぱなしでした‼︎
トリスタン、いいキャラだったなぁ〜^^
無邪気な小鬼感で出ました(笑)

ランスロットと生きていく決意をした樹里、樹里を心の底から愛するランスロット。
この二人のハッピーエンドは本当に胸熱でした。
ランスロット、良かったね。本当に良かった。
かなりしつこくて、かなりムッツリな執着愛も大好きでした♡

キャメロットの面々の未来、もっと詳しく知りたかったな。
グィネヴィアはユーウエィンと結ばれたんじゃないかと思うのですが、本音をいうとユーウエィンにはマーハウスと愛し合って欲しい!
さて、どうなったんでしょうね?
こんなことを想像させる終わり方も素晴らしくて、きっと夜光先生の術中にまんまと嵌められてるんだろうな^^;

3

ありがとう、「少年」「騎士」シリーズ

ヤクザものが大好物な私は、なかなかファンタジーものには食指が動きませんでしたが、皆様の高評価レビューに背中を押されて、「少年」シリーズから一気に読破しました。

「ありがとう」の言葉しか思い浮かびません。

夜光先生、奈良先生、そして、同人ではなく商業誌として出版することを許可してくれた出版社さま。どれが欠けても「少年」に始まり「騎士」に終わる壮大な物語は完成しませんでした。

本当にありがとう。

最後に、ランスロット、良かったね。どうぞ、最愛の樹里とお幸せに。

あまりの感動に、初レビュー投稿です。

9

クッキーブー

うにラッコさま

こんにちは、昨日コメントを頂きましてありがとうございました。ちるちる内でコメントを頂いたのは初めてでしたのでとても嬉しかったです。

「薔薇」シリーズもまたチャレンジしてみますね。現在、別の先生のシリーズ物を読んでいます。3巻目にして思いがけない展開にぶち当たり、ちょっと動揺しています(笑)

うにラッコさまにもまた素敵な萌えが訪れますように!

うにラッコ

突然、すみません。
そうそうなんです!!
「ありがとう」その一言につきますよね。
こちらがお気に召されたなら、
ぜひ、薔薇シリーズもおススメです。

ずいぶんと読み散らかしながらも、
とにかく面白かったんじゃ〜!
としか!感想を書けない人間なので、
非常に貴女(でよろしかったでしょうか?)
の感想に親近感が湧きコメントしてしまいました。
このコメントが失礼なコメントととられませんことを祈っております。

続いて欲しい、だってルーサーが魅力的過ぎて…

先行配信で手に入れたものの、最初の作者さんのコメントを見たら「あっ読んだら終わってしまうんだ!」と現実を受け入れられなくなり(大袈裟ですが結構よくある)しばらく放置してしまった。

読み終えた今…
すでにみんなに会いたいーー。
とくに「ルーサーだ、ルーサーが足りん、ルーサーをもっと持ってこーい」という心境です笑。
魅力の塊過ぎる…見せ場で良いところ全部持っていっても誰も文句ナシのスーパーチートキャラ…!!
…魅力的過ぎて恋愛、となるとどんなお相手でも小姑目線になってしまってケチ付けたくなりそうなので、あくまで脇役でいいかな、スーパー脇役。たまーに妖精王を口説こうとしたりしてくれてもいいし…(妄想)
アーサーの居る世界でもランスロットの世界線でもいいし、成長過程でも成人後でもいいから深掘りして欲しい逸材!これはシリーズ終わりと言わずどうか…どうか続いて下さい!

さてランスロット編ですが、物語の結末も良かった。ちょっと犠牲が多かったかな。
モルガンと樹里の母ちゃんの意外な末路?とか気になりますし、やはりこれ続く前提で書いてませんか?っていう…。
ルーサーとエクスカリバーが全然結び付いてなかったお鈍ちゃんなので純粋に展開を楽しめたし、あと何と言っても死の淵でのアーサーとの再会シーン…!久々にアーサーのカラッとした物言いと明るさに触れ、樹里同様泣き笑い。アーサー今作ではちょっと気の毒だったけど大丈夫、別世界では全部上手く言ってるから!
そしてそして樹里がランスロットへの愛を伝えるラストシーン…素敵でした。アーサーとの様に毎日仲良く喧嘩してって感じではないけど、穏やかに幸せに暮らしていくんだろうなぁっていう2人。最後に川の字で眠る3人の口絵を見るとめっちゃくちゃほっっっこりします。ルーサー、魔法クルクル〜って…可愛い(メロメロ)

8

全巻揃うまで我慢してて良かった!

夜光花先生と奈良千春先生の組み合わせに間違いは無いですね!
今回も本当に楽しんで読みました。

少年と神シリーズも最終巻まで我慢して一気に読んだのですが、
結果として、待てができた自分を褒めてあげました。

とにかく、物語の世界観とそれを補うに余りあるイラストが圧巻です。
3冊手が止まらず、
出来る事なら仕事を休んででも読み続けたいほどでした。(徹夜が身体に何日も爪痕を残すようになったので)
ファンタジー好きならエンターテイメントに徹した夜光花先生のお話は読後感が良くてきっと好きになるはずです。

シリアスなところとコミカルなところの塩梅が素晴らしくて、
エロがまた濃くて描写が素晴らしく良いのですよねー。(これがとても重要ポイントです!)

それにしても、
少年は神〜のあそこから分岐するのですね。
今回苦しい戦いが多くて、
エクスカリバーなしでどうするの?って思ってましたが、水戸黄門的な大団円でスキッとしました。
この終わらせかたは私は大好きですが、意見の分かれるところなのかしら?

欲を言えば、口絵のルーサーが可愛いので、
ぜひ子育ての様子も読ませていただけると嬉しかった!もっと、ルーサーに会いたいです。


13

ランスロット編の最終巻

アーサー編とは、全く別物として楽しめたランスロット編。アーサー編が本当に素敵な終わり方で、大円団だった為、心配だったのですが…ランスロット編の最終巻も、一度はモルガンにやられてしまったキャメロット王国がどこに向かうのか、ランスロットとの関係はどうなるのか、など盛りだくさんです。

ランスロットとのいっときの幸せな日々。そんな中、ガルダが再び姿を現して…。そして、モルガンの企みが始まります。モルガンを倒す鍵だったアーサーがいない中、どう動いていくのか?そして、ランスロット編より登場したトリスタンがキーパーソンとなります。そうきたかー!とワクワクしながら、次々ページをめくる指が止まらなくなります。アーサー編を読んでいた方にもぜひ、読んでいただきたい。できれば、大事な部分は前情報なしで…。
やっぱり夜光花先生のファンタジーは素敵でした…!

8

本編とアナザーストーリー両方を楽しめた贅沢な作品。

長い少年神シリーズもとうとう完結。全て含めたまとめとしての感想です。
アーサーと樹里のハッピーエンドは本編の方で満喫していたことや、私が単にランスロット推しなこともあるのですが、私はアナザーストーリーの終わりかたの方がずっとしっくりきて面白かったです!

本編の方ではアーサーと樹里は失うものもなく、二人を取り巻く人たちも含めて幸せに上手くまとまった反面、モルガンの扱いや、ガルダやランスロットが中途半端な描き方で終わってしまったことが、なんだかもやもやしてしまって、すごく読み応えのある大好きな作品だっただけに、少し残念だなぁ~と思っていました。なのでアナザーストーリーにはとても期待していたのですが、予想をはるかに越え、めちゃくちゃよかった!

アーサー不在でどうやってモルガンを倒すのかと思っていたところでのトリスタン投入もすごい面白い展開だったし、そのうえアーサーの華やかさが欠けて寂しいところをもトリスタンの明るさと強さが補ってあまりあるくらいだったし。やっぱり夜光さん上手いなぁ~。

さらには悪と善に分かれて存在している2組の魂分けについても、悪の部分だけが浄化されたり、消滅することもなく、きちんと罪を償う道や、将来の問題点として残されたし、モルガンも徹底的に戦って敗れて浄化されたし、悲しい人生ながらもガルダの最期を見届けることもできたし。

そして何より樹里がアーサーを想いながらも、きちんとランスロットと向き合って、受け入れて、愛情を感じて、生きていく覚悟を決めたことは本当にぐっときました。好きで好きで仕方ない樹里に『お前に殺されたい』なんて言われて命を預けられたら辛い覚悟を決めなくちゃいけないけど、本望だろうなぁ~(泣)ちょっと暴走するところはあったけれど、愚直なまでに一途に想い続けたランスロット、頑張ってきてよかったね。と心から祝福してあげたい。

最後に、時空を越え現在と中世が舞台になるようなスケールの大きいストーリーに加えて、魅力ある主人公たち、さらには脇を固める1人1人まで生き生きと描かれた物語を紡ぎだしてくださった夜光先生には感謝してもしきれません。長丁場お疲れ様です。本当にありがとうございました!

19

スーパー受け

少年神スピンオフ最終巻。2巻まででランスロットの溺愛ぶりを堪能してしまったのか、するすると読んでいたのですが、終盤で神セリフが降りてきた。そこで読み進めることが出来なくなってしまったので、神。樹里はスーパー受けだったと初めて認識した本編252P+あとがき。

なんとかジュリを仮死状態にして、トリスタンに水を浄化してもらい王都にとどまっている樹里たち。ランスロットと束の間らぶらぶ♪だったのですが、ある日ガルダが神殿に現れたとサンが告げに来て・・と続きます。

新しい登場人物はさすがにいない~本編同様、最終巻はモルガン&翠さんご活躍でした。

**以下はより内容に触れる感想

最終巻も色々起こって樹里もランスロットもマーリンも大変なんです。そして本編同様、樹里が危なくなってしまって、そこでランスロットに言うセリフが「どうせ死ぬなら、お前に殺されたい」。これ帯にあるのですが、てっきりランスロットか復活したアーサーが樹里に言うのかと思っていたら、違った!樹里がでした。ここで「おおおお」と感極まってしまって、読み進められなくなってしまいました。今まではアーサーやランスロットにきゃっきゃ言ってたのですが、樹里のこのセリフで、一気に樹里の評価急上昇。スーパー受けだったわ、この人と思った次第です。

お話ではアーサーに再び会え(アーサーやっぱり超男前!!!)、翠さん大活躍につきモルガンも救われ(泣いた)、妖精王は変わらず素晴らしく清く正しく美しく、トリスタンもやっと正体がわかり、ランスロットと樹里で穏やかにキャメロット王国を守っていくのだろうなと、とても安堵した幸せ感いっぱいな終わり方で、大満足でした。

何巻にもわたり読んできたキャラにもう会えないのは、とても寂しいです。ハピエンなのは良いのですが、ランスロットと樹里とルーサーのきゃっきゃ話などをもう少し読んでみたかったなと思うのです。SSペーパーついてないところで買ってしまったので、悔やまれる!最後の糖分がやっぱり少ないので、糖分を期待される方は、SSに一縷の期待をかけた方がよいかも!です!(SSがどんな内容かは分かっていないです、悪しからず・・)
それと一部書店で、3冊の表紙やカラー口絵がブロマイドになって売ってるらしいので、気になる方は大洋図書さんHPをチェックください~!

先生、素敵なお話を長く届けてくださって、本当に有難うございました。
やっぱりファンタジー万歳\(^o^)/です!

15

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