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shosetsuhanamaru hushigi na kareshi
“手”と人の状態で出会った二人が恋人になったお話の続編。あの二人のその後が見られる嬉しさはあるものの、どうしてもあの“手”の可愛さを期待してしまう。幸せそうで安心すると同時に、もう見られない寂しさを感じてしまった。
前作でくっついた二人の現在の問題は、遠距離や歳の差といったよくある悩み。経験値や価値観の違いに戸惑ったり、すぐに会えない距離を嘆いたり。
リョウの方は“手”しかなかった自分を愛してくれた光への絶対的な信頼があるが、光の方はリョウのことを信じ切れるだけの根拠がない。そもそも出会った当初から、リョウが元彼への未練を断ち切れない様子を見ているわけで。
光に横恋慕する男やリョウの元彼も出てきて、遠恋中の二人はどうなる?という展開。
まあ結果はハピエンで、将来のことも一緒に考えていけそうな二人を見れて良かった。
ただやっぱりあの“手”が再び見られることはないのか……と残念。出会い編が衝撃的だっただけに、あまりに普通のカップルになっていて拍子抜け。
続編という期待をせずに読めば、とても温かくて良いお話だと思う。
「出会い編」に続くこちら、遠恋編です。
元々ジョゼ先生のコミックを探していてたまたま見つけた小説だったのですが(挿絵は残念ながらなし、表紙のみ;)出会い編同様、切なくて胸がきゅーっとする内容でした。
ただ!
やっぱり元々の”手”の幽霊姿での愛らしい仕草に最大限に萌えていたので、
人間姿になってしまってちょっと残念だったかな、、
遠距離恋愛、自分はしたことないけれど。
ちょっとのすれ違いでも近くにいれば話し合ったり触れ合ったりして解決できるものが、
距離ができることによって少しずつ大きなひび割れになってしまうんだなあ…
真隆に対し、「いつこっちに異動できそうか」を何度も聞く光には
「うーん」と思うところもあったけれど、初めての恋愛、初めての恋人、
そして年齢差や社会人×学生ということを考えると、不安で仕方なくなるのも
当たり前ですよね。
最後に光が下した決断には、少しだけモヤモヤも感じたり。。
光が本当にやりたいと思える仕事なのかな?
恋愛面に全振りで選んだような気もしてしまったけど、
「一緒にいられる」ことを何より重要な軸として決めて選んだ道なんだな、と
理解できたので、素直に応援したい!
萌え度としては「出会い編」より少し下がるかなと思ったけれど
(やっぱり手の幽霊である”リョウ時代が最高だったので)、
二人のこれからに明るい光が感じられるラストでした☺︎