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大人気異世界トリップファンタジー「月神の愛でる花」、待望の新章スタート!
gesshin no mederu hana
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
本シリーズは毒の皇帝と呼ばれる皇帝と
界渡りした稀人の皇妃のお話です。
13巻目に当たる本編は長編ではなく
オムニバス短編集となります。
タイトルとなっているお話を簡単に♡
受様はごく平凡な日本の高校生でしたが
サークィン皇国にトリップして
稀人となります。
攻様は賢帝と評されながらも
半身に残る痣から「毒の皇帝」と呼ばれ
長く独身を貫いていました。
2人が出会い、惹かれ合い、
攻様が受様を伴侶にと選んでから
2年の月日が経ちました。
その日、受様は
王都でも評判の菓子を手土産に
城下街にある裁縫店を訪れます。
その裁縫店は
身一つで界渡りした受様にとって
第二の家族のような人々であり
皇妃になっても親しい関係を
保ち続けていたのです。
立場上あまり長居は出来ないものの
他愛もないおしゃべりをしつつ
彼らの仕事を手伝う事は
受様にとって楽しい一時なのです。
秋から冬に入るこの時期は
冬用品の手入れをするのが普通で
受様はボタンのつけ直しをする中で
高等学術院の制服に当たり
その存在を知る事となります。
帰城した受様は攻様に
裁縫店での出来事を語って聞かせますが
学術院に興味津々の受様に攻様は
「行ってみるか」と問いかけます。
受様は視察や見学をするという意味で
「行ってみたい」と答えるのですが
攻様の問いかけは視察や見学ではなく
「学びに行くか」と意味で・・・
タイトル作は
受様が高等学術院に通うことになる
きっかけのお話になります。
受様がその存在を知り
皇妃という身分を隠して通うための
準備を経ての通学1日目終了までの
いろいろが描かれています。
本作のみの短編で楽しむと言うよりは
今後の本編への序章的な感じで
受様の通学には受様に
学びの機会を与えるという目的以外に
何か裏事情がありそうな終わり方で
次巻がとつても気になります (^-^)
タイトル作は書き下ろし、
他2本は雑誌掲載作の再録です。
「迷宮」
攻様が忘れた書類を
受様が本宮まで届けに行くお話
「ぼくのたからもの」
受様が攻様に内緒で
収集しているあるモノのお話
3本ともほのぼのしたお話で
2人の絡みも雰囲気程度で
BL的な楽しみは少なかったです。
個人的には受様が本宮で迷子になる
「迷宮」が一番面白かったな♪
今回は本シリーズの派生作から
『月狼の眠る国』をおススメとします。
単巻でも読めるお話です。