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てんてん
tsukikami no mederu hana
本宮は今日も平和です
本品は『月神の愛でる花 ～蒼穹を翔ける比翼～』の
コミコミスタジオ限定特典小冊子になります。
佐保が団長から鞭の扱いを習おうとするお話です。
発端は三日前の午後。
佐保は本宮担当の庭師と
前庭の手入れについて話をしていました。
その間、仔獣二匹を
自由に遊ばせていたのですが
気付いた時は二匹は高い木の
中ほどのしなる枝にしがみついて
身動きが取れない状態になっていました。
最近は青鳥のシェリーが
子守として高所も見守ってくれるせいか
二匹は限界以上に登ってしまった模様。
本日のシェリーはどこかに散歩中で
この場では当てに出来ません。
キクロスが梯子をとりに行かせますが
枝までもう少しの高さが足りません。
他の梯子を取りに行こうとしたところ、
騒ぎを聞いた団長が華麗な鞭さばきで
枝をしならせて二匹の救出に成功します。
団長曰く鞭くらいなら
騎士でなくても普通に扱えるとの事。
殿下が扱ってみたいというなら
お試ししてみますかと言われてた佐保は
すっかりその気になったのです。
そして本日、
午後の荷物で佐保の練習用の鞭が届き、
振り回してみたい誘惑に負けた佐保は
ついいい気になって振り回した挙句
鞭が体に巻きついてしまいます。
どうにもならなくなって
忠実な侍従に助けてもらうために
口を開いた佐保でしたが
それは思わぬ事態を巻き起こし?!
A5判カラー表紙(文庫カバー同イラスト)で、
1頁2段組み12頁という長いめな番外編は
佐保が団長の鞭に興味を持つお話になります。
仔獣たちを助けた時の
団長の鞭さばきに憧れた佐保。
団長に手解きを受ける事になるのですが
練習用の鞭を見てついつい振り回してしまい
鞭にがんじがらめにされてしまいます(笑)
ソレだけでも大変な事ではありますが
佐保が自体を解消すべくミオを呼ぶために
「助けて」と叫んだ為に
すぐに駆けつけたミオに続いて
副団長以下十名の騎士と
レグレシティスと団長までもが
駆けつける事態となってしまうのです。
佐保の「助けて」の叫びは悲鳴であり
本宮で皇妃の悲鳴が上がれば
どうなることかは一目瞭然!!
佐保は恥ずかしい姿を
レグレシティスに見られた挙句、
中味の無事を確かめるのは夫の義務と称して
湯殿へと連行されていくというオチまで
佐保の天然爆裂でとても楽しいSSでした。
この事件があっても
佐保はめげずに鞭を習っている様ですが
上手くなるのかどうかは??です。
レグレシティス的には
佐保が楽しければ良いそうなので
実用性は不問みたいですし、
本宮内では佐保が何かするよりも
任せていた方が平和な気がしますね (^_^A)