アンダーエール!

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アンダーエール!
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神43
  • 萌×244
  • 萌30
  • 中立4
  • しゅみじゃない3

--

レビュー数
15
得点
485
評価数
124
平均
4 / 5
神率
34.7%
著者
砂原糖子 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
小椋ムク 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
価格
¥630(税抜)  
ISBN
9784199009488

あらすじ

百九十センチから見下ろす威圧感で、強面な剣道部のエース──。そんな親友・桝木の部活を、毎日放課後に見学していた折川。表情筋に乏しく不愛想な親友の良さがわかるのは俺だけだ…。ところがある日、桝木が学校一の美少女と付き合い始めて!?「おまえが見てないと集中できない」無自覚に煽られて、応援するふりで熱く見つめ続けた恋心も決壊寸前──甘く切ない青春エール。

表題作アンダーエール!

強面の高校生・剣道部エース
高校生

その他の収録作品

  • セカンドエール!
  • あとがき

レビュー投稿数15

頑張れーーー! 高校生!!

硬派な剣道高校生と、軟派に見えて実は健気な拗らせイケメンとの、超ド直球のアオハルものでしたーーー!!

あのですね、まぁ多少個性的ではあるものの、ごくごく等身大の高校生男子が、悩んだり胸をときめかせたり傷付いたりしながら、一生懸命に恋をしてるってだけのお話なんですよ。
特別、派手な展開も無いんですよ。

が、丁寧に描かれた、その「等身大の恋愛」に、めちゃくちゃ萌えちゃって。
くう~~っ!
甘酸っぱい!!
死ぬほど甘酸っぱいよ!!!
と、一人萌え転がってしまいました。

内容ですが、強面の剣道部エース・桝木×拗らせ系イケメン・折川による、高校生同士の等身大の恋愛です。
超胸キュンで甘酸っぱい系です。
もう言わない気もしますが、これ以上無いほど「胸キュン」がピッタリの内容なので、使わせていただきますよー!

主人公である超イケメン高校生・折川が、親友である桝木に叶わない恋心を抱いている所からお話はスタート。
共に過ごせるだけで満足していた折川ですが、桝木に彼女が出来てしまった事から、にわかに感情のセーブが効かなくなって混乱するんですね。
で、そんな二人が互いの誤解を乗り越えて、結ばれるまでが雑誌掲載作である「アンダーエール!」。
この後、付き合い始めた二人が、これまた拗らせ気味の折川の面倒臭い葛藤なんかを乗り越え、初エッチを叶えるまでー。
と、書き下ろしの「セカンドエール」になります。


まずこちら、主人公である折川ですが、それこそ小さい頃から注目されまくりの美形になります。
で、適当に遊んでいてと、まぁ等身大の器用なタイプ見えるんですね。
が、実の所、彼はかなり面倒臭い拗らせ系。
最初から「男同士」と言う事で、桝木への想いは叶うはずが無いと諦めてるんですよ。
その為、早く諦めが付くようにと、彼女を作るように桝木に発破をかけたりしてる。
が、桝木が学校一の美少女から告白されて付き合い始めると、死ぬほど焦って混乱を極めた行動に出ちゃったりする。
いやもう、面倒くさーーー!!

で、そんな彼のお相手となるのが硬派すぎる高校生・桝木。
いや何だろう・・・。
硬派で寡黙で男前。
「自分、不器用ですから」ってセリフが、超似合いそうなタイプと言いましょうか。

で、こんな二人で、ごくごく等身大の恋愛。

折川ですが、一見涼しげで器用に人間関係なんかもこなしてる、今時のイケメン見えるんですよ。
が、内心では、臆病で不器用で、そしてとても健気。
好きだからこそ、恥ずかしい失敗をやらかしちゃったりもするんですけど、一生懸命恋してるのが、とにかく可愛くて可愛くて。

また、桝木ですが、こちらは男前なんですよ~。
そもそもですね、終始、折川の視点で進むのです。
が、こう、桝木が折川の何気ない仕草や行動なんかに対して、欲情を覚えてるのが良く分かる仕様になってるんですよね。

寮暮らしである桝木。
彼の部屋のベッドで、いつもの如く寛ぐ折川。
首もとのボタンを外して制服を緩める折川の白い首筋を、じっと見つめる桝木・・・みたいな。
砂原先生ですが、こういう主人公視点でありながら、相手側の心情なんかを自然に読者に刷り込ませる描写が抜群に上手いと思うんですよ。
毎回、この描写にめちゃくちゃ萌えてしまう。

と、話がズレて来ましたが、要はこの二人、どう見ても互いに好き同士じゃん。
明らかに、攻めも受けが好きで、なんなら襲いそうになるのを、理性を総動員させて我慢してそうじゃん!?みたいな。

と、やたら読者の萌え心を刺激しまくってくれるやりとりなんかを、終始やってる二人なんですよーーーー!!

あと、書き下ろしの方もめちゃくちゃ萌えちゃって。
両想いになった二人ですが、キスまではいいものの、なかなか一線を越えられない折川ー。
って感じになるんですね。
ここに、折川が「ダイヤモンドボーイコンテスト」に出場した事により、ストーカーが・・・と言った所。

あのですね、彼等はまだ高校生なんですよ。
好きなのに、一線越えるのが怖いと言う折川の心情が丁寧に綴られていて、萌えちゃって仕方ないんですよ。
いや、本当、面倒臭い男だなーーー!!
また、硬派だと思っていた桝木。
こいつは意外とムッツリじゃないかよーーー!!と。
いや、楽しい。
死ぬほど楽しい!
高校生二人、もうずっとこのままやっていて!!
と、鼻血が出ちゃいそうな感じ。

あとですね、ストーカーの件ですが、これぞSNS社会の闇って感じのオチでした。
う~ん・・・。
これも、なかなか考えさせられるものの、想定外の面白いオチですよね。

と、個人的にめちゃくちゃ好みでツボのお話でした。
それと、桝木に告白した女生徒だったり、折川が一緒に過ごす女性だったりと、重要な役どころで女性が二人出てくるんですね。
この女性二人が、とても素敵なキャラなのも魅力だと思います。

頑張れーーー!! 高校生!

18

車内読み困難度、高し

砂原先生だしムク先生となるとマストバイ。高校生には興味ないはずなんだけど、面白かったー。笑うのを我慢するのがちょっと大変だった本編150p弱+その続き130pほど+あとがき。きゅんきゅんしまくって、最後にもう一回見たカラー口絵で陥落したので神。いやしかし、萌え転がるー。可愛いんだよっもうっ!!!

人に注目されるために生まれてきたような容姿の折川。それが災いして普通の人間関係を築けていません。(女子はきゃあきゃあ、男子はやっかみ)唯一、友達と言えるのが、美的センサー無し、表情筋無しの剣道部員、桝木(ますき)。中一のころから一緒にいて、彼の寮の部屋であざらしよろしく寛ぐ折川ですが、桝木に彼女作れ作れと煽っていたところ、めでたくデートと相成ったようで・・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
桝木にコクッた女子(美人!)、受けが癒してもらっている大人女子(ちょっとセツナイ)、ストーカーみたいなやつぐらいかな。

**大好きだったところ

攻め受けとも、私が想像する「THE 高校生」!というような様子がすっごく好きでした。寮にいる攻めと一緒に帰るために、わざわざ自転車通学にして、寮までてくてく自転車押して歩いて帰るしねー、身長が190と180だから絵面的にありえねーと考えたりねー、体育館の2階から下で練習する攻めをじーっと見てたりねー・・・ああああ青春・・・ってめっちゃ思ったんです。

で、カラー口絵がその2階から下の攻めを見下ろしている図なんですよう!!!!!!頭かきむしるぐらい好きっ、この口絵!!!!

受けは1000年に1度かと言うほどの美形、天使なんだけど、攻めが全く意に介さないってのも面白かったなあ。そのくせ、好きだという感情を表すのにキスしたりさ、攻撃速くね?と思ったり(笑)押せ押せなんですよ。やばいとオロオロし始めた受けの気持ちを感じ取ってか、逃げられてはたまらんとばかりに一直線にくるし。もう可愛すぎる。

ああ、高校生もの、思いのほか、楽しかった。高校生ものに興味ないという方にも一度試してみたら?とおススメしたい一冊でした。

9

甘々

中学からずっと一緒の親友。

桝木昇成:
強面、筋骨隆々の剣道部エース
寮に住んでいる。

折川陽生:
親の過干渉に悩む美少年。成績もそこそこいい。
親友の昇成に、ずっと片思い。昇成の部活をずっと見学。

強面の昇成に、彼女が出来たらしいと知って焦る陽生。
昇成に片思いをしていた陽生は、絶対に誰も声をかけないだろうと安心していたのに、心配でならない。
でも陽生の心配は杞憂だったみたい。昇成も、陽生が好きだった。

アンダーエールで意思疎通出来た。
セカンドエールで、美少年コンテストに出た陽生がストーカー騒動に。
隣のエール・・井上君が、陽生の筋トレをアレと勘違い、爆笑。
・・と、二人の高校生活は、バラ色。



2

体育会系イケメン×超絶美形の高校生のアオイ恋

不器用な高校生同士です。
お互いの恋心を秘める切なさや、すれ違うじれったさ、若い恋の気恥ずかしいような甘酸っぱさに萌えました。
砂原作品らしい心情を丁寧に描く物語です。

桝木は寡黙でストイックだけれど案外ムッツリな人でなんです。
折川は美形を武器に器用に生きているように見えて実は努力家なところを知っていて桝木もそんなところも好ましいと思っているのがいいと思いました。

友人への恋心を隠すために彼女を作ることを勧めるなんて、なんでそんなことするんだよー拗らせ過ぎだよと読んでいて思わず足をバタバタしたくなりました。

BLに登場する女子はモンスターな人とか思いやりのない物言いをする身勝手なタイプが多いので、どんな裏があるのかと勘繰りたくなりましたが、折川の友達以上恋人未満の関係の年上の女性は珍しく思いや生き方を応援したくなる人でした。

4

ザ・青春、ザ・BL

王道です。男子高校生ものです。甘酸っぱーい!でもこのカップル190センチ×180センチの身長の大型カップルです。強面だけどよく見ると端正な体育会系(剣道部)とモデルみたいな甘いお顔のイケメン君。こんな2人、校内で目立っちゃって仕方ないと思う。

前半のお話で2人が両思いになるまでのすれ違いとか受けの切ない気持ちとかはさすが砂原さんという感じで楽しませてもらいました。木原音瀬さんの殺伐とした新作の後に読んだので余計癒されました。怖いのも決して嫌いじゃないんだけど…痛いのも甘いのもBLの良さです。

小椋ムクさんの挿し絵もぴったりで可愛かったです。190センチの攻めがネズミカフェ?みたいな所でメルヘンな切り株に座ってる絵が面白かったです。

3

読んでて恥ずかしくなりました

久しぶりの高校生の話にニマニマしながら読んでしまいました。
高校生と言いながらかたや190センチ、もう1人は超美形の180センチと規格外でした。
それでもスーパーマンではなくて、この年代故の不自由さもあり青春の眩しさも感じました。
枡木がいつから折川をそういう対象としてはっきりと意識したかは、余りハッキリしませんでした。
でも付き合い出してからの枡木は欲求にも真っ直ぐで良かったですし、折川の嫉妬して自分の顔を武器に女子を排除する行動も可愛いだけでした。

2

恋が叶う時

不器用な、高校生たちの初恋物語。
無愛想で強面の身長190㎝越えの剣道部員の舛木に、アイドル顔負けのイケメンで身長180㎝の帰宅部員の折川の二人は、中学時代からの親友としていつもそばにいたけれど、折川は舛木に恋愛感情を持っていて、でもそれを認めたくなくて隠しています。
折川の卑屈にこじれてしまった片思いに、それまで鈍感で何も気づいていないと思っていた舛木も、実は密かに折川に欲情していてという、王道の両片想いストーリー。
お話の枠組みそのものは定番でも、脇に登場する女性キャラやストーカーたちが今の時代に即したようにアップデートされています。
コンテストを最終審査で辞退は、さすがにあり得なすぎるけど、全体に可愛らしいお話でした。

2

親友同士の甘酸っぱい恋

真面目でちょっと強面な剣道部のエースの桝木と、誰もが認める爽やかイケメンの折川。
タイプが正反対な2人は親友同士。
仲のいい2人がどのタイミングで、どちらから想いを伝えるのかドキドキしながら読みました。

折川が桝木を「昇ちゃん」と呼んで、桝木がちょっと戸惑う表情をするも、怒らずに受け入れてくれたり。
折川のピンチには助けてくれたり…。
桝木は、なんとも格好良くて、それだけ折川のことを好きで大事なのだなぁと思うとキュンとします。

折川も嫉妬してしまったり、桝木に迷惑をかけまいと1人で無理をしたりするのが可愛いのです。

部活や、寮のおばちゃんが作るカレーなど、学生にとっての日常シーンも、社会人の立場で読むと非日常で楽しく読めました。

1

一生懸命想う気持ちは美しい

親友である桝木への恋心に大事に大事に蓋をして、諦めているつもり、隠し切ってるつもりが、周りから見るとだいぶダダ漏れてしまってる、そんな折川のピュアで一途な片思いが可愛い、高校生の青春ラブストーリーです。

折川は抜群のルックスを生かして女の子と遊んでみたり、彼女作れよと桝木に進めてみたり、剣道に打ち込む桝木を高見の見物と言いながら見学していたり。
なるべく軽く、そしてあくまで親友の距離感で体裁を保ちながら、桝木のいちばん側にいます。

遠くから自転車通学して、わずかな距離でも桝木と並んで帰れる時間を大切にしている、そんな健気な気持ちを隠しながら…

剣道の見学なんてのも、ほんとに乙女で可愛い純情でたまらんです。
青春の醍醐味、好きな人が真剣に頑張っている姿はかっこいいよねー。

桝木は無口でいつも落ち着いていて動じず、何にも拘らないように見えるけど、実は折川含め周りのこともよく見えてます。
桝木に想いをよせる学年1の美少女、美沢もすごく大人な一面があって、つまりは折川はひとり自分の恋心に慌てふためいているのです。

美沢さんもモテるがゆえに桝木への気持ちを疑われてしまうけど、実はすごく真剣に片想いしてるんですよね。ちゃんと行動にうつして積極的にアピールしてて偉いんです。彼女のことも、もちろん桝木ととはいかないですが、すごく応援したくなってしまいました。

桝木の美沢を庇うような発言や、美沢の純粋な恋心を前に、自分の気持ちが邪でとても汚いものに思えて、桝木と距離を置こうとする折川。
なんかもう、その揺れる気持ちが青春のかたまり、若くて青くて、でも桝木を想う心でいっぱいで。
美沢をかばって、桝木に問題が及ばないようにひ弱な身体で殴られに動ける折川の気持ちも、負けず劣らずとても美しいものです。

桝木に気持ちを知られた、と逃げる折川が駆け込んだ女友達の莉子さん。
莉子さんもたくさんの言えない気持ちを押し殺してきたんですね、大人ぶっていたけど、最後に折川に本音を伝えられたのがやっぱり大人だと思う。

自分の気持ちに嘘をつくことが、結局は周りの人も傷つける…折川にとっては、痛くて、でもひとつ大人になれた、そんな経験になったのではないかと思います。

蓋を開けてみれば、実は桝木もずっと折川のことが好きで、しかも折川よりネットリした劣情を抱えていたという。無口でカタブツの下に隠したムッツリ、ギャップがたまらなく良き。
ムッツリ超え変態のポテンシャルすらも感じます。

書き下ろしでは、そんなムッツリ桝木に引いてしまうというか、少しの接触ですらドギマギしてしまう、めちゃくちゃ可愛い折川のようすが描かれています。
女の子とは色々あったくせに、本当に好きな人の前ではすべてを見せるのが怖いんですね。
桝木は絵に描いたようなクリスマスデートをセッティングするし、やっぱりまっすぐで、折川に触りたい気持ちも隠しません。
初心者のはずなのに、めっちゃエロいキスとか!持って生まれてるムッツリの才能。
でもやはり桝木はかっこよくて、体を張ってストーカーから折川を守る、頭もキレるし剣道は強いし、最強のナイトです!
一生懸命な初めてのえっちはふたりとも本当に可愛かった。ぐずぐずな折川に、気を遣いながらも夢中になる桝木。
親友+恋人って最強な関係だと思うんですけど、まだまだ2人で独占欲とか嫉妬とかで可愛くいちゃついていきそうなふたり。
とても良い青春を見せてもらいました。



1

高校時代って素敵(><)*。

表紙から素敵です♡
高校時代の帰り道。
僅かな距離でも一緒に帰る為にわざわざ自転車を押して、並んで歩く。
青春だなぁ(´∇`)

受様は、イケメン高校生の折川。
中学時代からの友人で、剣道男子の桝木。

寡黙で不器用、だけど、人を見かけで判断しない公平さと誠実さ。
そんな桝木の良さを知っているのは親友である自分である、と思っていたら、女子に告白されたので会う、と言われてしまい。
桝木のために、服のコーディネートまでするのは、女の子に桝木が笑われるのが我慢ならない為。

考えのベクトルが、何より桝木の為、という折川が、いじらしいというか健気というか。
イケメンのチャラ男かと思う一面も見せつつ、一途でかわいいのぉ、なのです*ˊᵕˋ*

桝木も、朴念仁かと思いきや、ちゃーんと折川を欲しがる健全な男子高校生な一面もあって、よきかなよきかな( *´艸`)

書き下ろしでは、桝木ってばかっこよかった!
ただの剣道バカじゃなく、好きな人の為に動ける頼りになる男でした、
女友達となった子達もいい子だし、高校生の青春が煌めいてるお話でした(*^^*)

1

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