なんと、おしゃれアニメに定評のある「ノイタミナ」初の商業BLアニメ!バンドシーンが絶品です!
キャスト:矢野奨吾 内田雄馬 中澤まさとも 江口拓也 ほか、監督:山口ひかる、シリーズ構成:綾奈ゆにこ、アニメーション制作:Lerche
アニメ『ギヴン』
新しく結成されたバンドを軸に展開していく群像劇。
Gt.上ノ山・Ba.春樹・Dr.秋彦で組むバンドに才能未知数のVo.真冬が加わり、バンド活動と恋心が交錯するストーリーです。恋愛面では主に高校生組と大人組に分かれおり、1〜2巻は高校生組を中心に、3巻以降は大人組に焦点があてられています。メインに関わる重要な脇キャラクターの存在も詳細に描かれ、バンド活動以外の日常の風景も丁寧に描かれた作品です。
ギターへの情熱が惰性に変わりそうになっていた上ノ山は、ギターが弾けないのにギターを大切に抱えている訳ありな真冬と出会います。ギターを教えてくれと懇願され、根負けして了承。真冬にギターを教えながら自分の中に熱が戻り始め…とストーリーが始まります。
まだ序章の段階で、各キャラクターのバックボーンをチラ見せしながら伏線を貼っていく1巻。キャラクターが多いため進むスピードは遅く感じるかもしれません。最初は気怠げで何をしてもメンドくさそうな上ノ山が、真冬に出会ってどんどん熱を帯びていくのが見所かと思います。
真冬の悲しい過去を知り、理由のわからないイライラを募らせる上ノ山。新曲の作詞を真冬が担当することになったが、初ライブが迫っているのに完成しない。だんだんと雰囲気が悪くなり、空気が噛み合わずバンドは空中分解寸前まで落ちます。
2巻の見所は何と言っても圧巻のライブシーンに尽きます!真冬が体に溜め込んだ感情を一気に爆発させ観客を魅了させるのですが、表現方法は直接的な言葉は使われていません。しかし画面からブワッと真冬が伝えたい気持ちで気圧されました。その後の上ノ山の行動はとても萌えます!人によっては"BL面よりライブがメイン?"と疑問に感じるかもしれませんが、萌えは散りばめられていますよ♪
圧巻のライブをキッカケにインスタバンドでなく本格的にバンド活動を始まりました。バンド名を決め、バンド登録や次のライブについてなど話しは進んでいきます。そんな中で高校生組の恋も動き出します。
真冬が「次の曲を作りたい」というセリフに、ずっと引きずってた悲しい過去と折り合いがついたのを感じさせます。ライブの日をキッカケに高校生組は次のステップへ!BL度が増して萌え面もお楽しみが増えてきました。他、春樹と秋彦の出会いを春樹視点で綴られる回想も見所の一つです。春樹の長髪の理由が明らかになる点も要チェック。後々に響いてきます!
1巻は上ノ山・2巻は真冬・3巻は春樹、と過去を垣間見てきました。4巻は何度もチラチラ見え隠れしてた秋彦の過去と現在が描かれています。秋彦が1人の男を追い求めている様が明らかになり、決して成就しない想いに荒れていて…と展開します。
秋彦のターンは賛否両論あるかもしれません。春樹の想いを知った上で読むと秋彦に対しいろんな感情がわいてきます。しかし、器用と思われがちな秋彦の不器用さ、ギリギリの際まで追い詰められてようやく口にした一言。萌えが刺されば秋彦が愛おしく感じます。今後5巻の変化にも期待できます!
4巻で秋彦への想いを諦めた春樹でしたが、行き場を無くした秋彦を見離せない春樹は、なし崩し的に共同生活を始めます。夏の終わり、春樹の家のベランダで花火を見ながら思いを語る秋彦は、どこかふっきれたような、でも物悲しい雰囲気です。高校生組も、真冬が時折見せる過去や、それに対する上ノ山の不器用ながら真っ直ぐな感情がもどかしい!春樹と過ごすうちに音楽の楽しさを思い出した秋彦は、雨月に別れを告げることを決意します。春樹、秋彦、雨月の関係を傍から見ていて、自分の想いと誰かの想いを音楽で共鳴させたいと思う真冬。フェス出場をかけたライブ予選で真冬が歌うシーンは鳥肌ものです。さらに、5巻一番の見どころはラストの秋彦による告白!涙と萌えなしには読めません!
2019年7月11日よりフジテレビ“ノイタミナ”ほかにて放送スタート。
キャスト:矢野奨吾 内田雄馬 中澤まさとも 江口拓也 ほか、
監督:山口ひかる、シリーズ構成:綾奈ゆにこ、アニメーション制作:Lerche
アニメ『ギヴン』
なんと、おしゃれアニメに定評のある「ノイタミナ」初の商業BLアニメ!バンドシーンの手の動きや表情の一つ一つ、原作のコマの間を再現するようなアニメーション。作画のクオリティも高く、原作では想像するだけだった音楽も付いて、ギヴンの世界観により浸れるアニメです。物語とリンクする切ない歌詞が印象的なオープニングも最高!