砂原糖子さんのレビュー一覧

毎日カノン、日日カノン 小説

砂原糖子  小椋ムク 

優しい気持ちが溢れるお話でした

表紙買い。ふんわりした柔らかい表紙がとても素敵で。期待以上でした。お互いを思いながらも立場の違いで受け取り方が違ったり自ら距離を作ったりして切なくて泣きながら読みました。一緒に暮らし始める時も可音が家を出る事を決めた時も、もう読んでて苦しくて。すれ違った気持ちが通じた時はもう、涙が滝でした。
子供の頃のキャンプで怪我に発展したエピソードや大切なテディベアが無くなった思い出も、なんか自分も昔こんな…

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世界のすべてを君にあげるよ 小説

砂原糖子  三池ろむこ 

No Title

砂原糖子先生の作品は何冊か読んだことあるのですが、こちらが一番好きでした。ちょっとシリアスな感じ、切ない感じが好きな方には響くと思われます!ぜひぜひ読んでみてほしいです。

主人公の洸生と省也。両思いスタートのお話。兄弟のフリをして駆け落ち先で暮らしています。お互いを愛するゆえに…っていうお話です。省也の知り合いがやってきて、途中ドキリとさせられる場面もあり、読み応え抜群でした。

「世界…

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灰とラブストーリー 小説

砂原糖子  穂波ゆきね 

振り回し、振り回されて

ナチュラルに嫌味な物言いをする久我山に
最初は驚きと少しの腹立たしさを感じてしまったけれど(笑)
そのマイナスイメージをひっくり返していくようなストーリーになっていて、どんどん印象が変わっていくのがすごく面白かったです。

プライドが高い上に口も悪く、引っ込みが付かなくなるとどんどんエスカレートしていく様子は大人の言動とは思えないほど。
中馬にも一方的に噛みつき、先入観から差別的な発言を…

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バーテンダーはマティーニがお嫌い? 小説

砂原糖子  ミドリノエバ 

面倒くさいけど愛おしい

拗らせまくってめちゃくちゃに面倒くさい戸原ですが、一周回るとそれが愛おしく感じる不思議。
熱量低めな杜野との組み合わせがすごく良かったので、ふたりのキャラまるごとツボでした。

自分の性指向を認められず、それを隠したいだけではなく他人まで否定しまくっている戸原。
そんな彼の言動で10年前も再会してからも杜野が傷付いてしまうのは切なかったけれど
結局は戸原自身もダメージを受けていて、あっと…

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言ノ葉便り 文庫版 下 小説

砂原糖子  三池ろむこ 

”光”の番外篇集、後日談。変わるもの、変わらないもの

はーーーー…何一つ文句なし!、の「神」評価です。

「言ノ葉ノ花」後日談集。
特典ペーパーや小冊子の内容に加え、書き下ろし「言葉のあとさきーあとー」が
加わった一冊です。

上巻の「言葉のあとさきーさきー」で余村が見つけた日記帳が、
こんなふうに下巻の書き下ろしに続くんですね...
読後直後の今、光の余韻に浸っています。

自分の気持ちや感情を言葉にして表現するのが
極端に苦…

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言ノ葉便り 文庫版 上 小説

砂原糖子  三池ろむこ 

幸せと、切なさ薫る「言ノ葉ノ花」番外続篇

『言ノ葉ノ花』刊行が2007年…!
なんと、約20年前の作品なのですね。

こちらの番外篇集は旧版の内容に加筆修正が加えられ、
さらに書き下ろし「言葉のあとさきーさきー」が加わったもの。

旧版の番外篇集は未読のため、全てのお話が初めて読むものでした。
もう、三池先生による表紙と口絵の幸せそうな恋人同士の二人の様子に、
読む前から胸がいっぱいに。

口絵は夏祭りの二人(このシー…

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心を半分残したままでいる(3) 小説

砂原糖子  葛西リカコ 

2人の想い合う愛情の深さに感動しました

ついにラストだ!!と心して読みました。
本巻でも、真文がまた転倒してしまうのではないかとヒヤヒヤしながら読みましたが、感動のラストで、読後感最高でした。

途中、嘘をついて真文を手元に置こうとした久遠。
久遠は彼なりに、自分の嘘を悔やみ、真文は手に入らないことを理解し、
真実を伝え、真文の手を離す。

一方の衛は、失うことに慣れてしまった。
衛の深い愛情は前巻で痛いほどわかっていた…

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僕が終わってからの話 小説

砂原糖子  夏乃あゆみ 

No Title

これから読む方にはあまりレビューを読まずに、情報なしに読んでもらいたいですね。不思議な三角関係がどうなるのか、楽しんでもらいたいです。

高校生の草也、奏、市来。みんな素敵なキャラクターですが、特に奏が気に入りました。奏って高校生にして結構つらい思いをしているんですよね。とても苦しそうなんです。それが草也や市来との関わりでどんどん自分を持てるようになるんですよね。その過程、本当に応援したくなり…

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心を半分残したままでいる(2) 小説

砂原糖子  葛西リカコ 

衛の真文への深い愛を感じた2巻

読む手が止まりませんでした。

本巻では、真文と衛が出会った頃の話が描かれていて、衛の真文に対する深い愛を感じて、とにかく切なかった。

途中、真文と衛がラブラブで、1巻を読み、この先起こることが予想できてしまう者としては、読むのが辛かった。

1巻に描かれた細かい箇所が、今回回収できて、理解することができました。
「あんたが人探しする時は俺が手伝ってやるよ」
「(真文が衛のことを…

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心を半分残したままでいる(1) 小説

砂原糖子  葛西リカコ 

忘れてしまう恐怖、忘れられてしまう悲しみが切ない

ストーリーに引き込まれて、一気に読みました。終始胸を締め付けられるような、切ない展開でした。

記憶喪失のカフェライター静良井真文。
過去に恋人だったMを探す。


以下、盛大にネタバレです。
間違ってるかもしれないけど、自分の備忘録として何となくわかる範囲で並べてみました。

・20歳  Mとは恋人だった
・21歳 記憶を失う
 この時、久遠はMのふりをする。
・23歳?…

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