えすとえむさんのレビュー一覧

キネイン! コミック

えすとえむ 

境界線

連ドラ化作家のえすとえむ先生。すっかり一般誌のイメージです。この作品もガッツリBLかというと表紙の通り、女の子も絡めたヒューマンドラマ要素が強い。もともとBLテンプレから外れた、必ずしも男性と男性に限った話でなくとも面白い作品が描ける方。そんな作家さんにはどんどん色んな漫画を描いていただきたいものです。

◾️表題
この作品もBLだと思って読まない方が面白そうな…まぁBLなんだけど。といって…

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ULTRAS コミック

えすとえむ 

サッカーのある国

えすとえむ先生らしい軽妙な作品が5つ収録されています。5つも収録されているのにどれもテンポ良くまとまっていて、過不足がない。終わり方がスッキリしない作品もないので気分よく読めて◎

◾️ 表題
2チームないと試合はできないからね!
巻末収録のtiempos extra2が好きです。おじいちゃんラブ。

◾️セイハロートゥMr.スミス
◾️the onlooker
◾️who kil…

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クシュラル コミック

えすとえむ 

飛んで

巻末にトルコへの旅エッセイが収録されています。先生はいかにも旅行がお好きそうですよね。絵柄もお話も海外がよく似合う。むしろ日本が似合わないとすら思える。
作品は異国情緒に溢れるえすとえむ先生らしい短編集です。どこもかしこも悲しい未来に辿り着きそうでもあり、希望を残す終わり方をしているとも言え、読み手がどこまでポジティブでいられるかにかかっている…自分は悲観的なんでどれもこれもバッドエンドに見えて…

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エバーアフター コミック

えすとえむ 

いい男達の奏でるお伽話集

 誰もが知っている童話をモチーフに、えすとえむ先生ならではの低温度で新たな物語が展開していくのが面白かったです。といっても、一部だけなぞらえるわけではなく、最初から最後まで結構童話に寄せています。

◆赤ずきん
 そういえば元の童話もよく考えると殺伐とした話だよなぁ、というのを思い出させてくれました。狼を老女の遺産目当ての詐欺師に変えたところがなんともユニークで面白い。赤ずきんは狼に喰われて…

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クシュラル コミック

えすとえむ 

異国情緒を堪能

オスマン帝国時代〜現代までのトルコを舞台にした、短編集。
まずは何はともあれ絵が美しい。
ほりが深く目鼻立ちがくっきりと美しい絵柄とトルコという舞台の相性が最高です。
その上で各短編ともままならない恋の切なさを切り取っています。
どれも美しい絵柄と合った雰囲気、情緒をしみじみ味わえる佳品でした。

一応以下簡単なあらすじを。
・ユラン
若きスルタンは年上の宦官に恋しているが、立場上…

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ハッピーエンドアパートメント コミック

えすとえむ 

どこまでがルカの創作か、想像するのも楽しい

 最初に登場する主人公・ルカがこの作品を書き上げたという設定がまず素敵だなと。同じアパートに住む住人達それぞれのハッピーエンド。無理矢理ハピエンに持ってかれたような感覚もなく、どれも良質な余韻の残る話でした。

◆ノエと双子
 双子のキャラクターに惹かれがちな自覚はあります。同じ人を好きになってしまう双子のもどかしい性。でも、そんな彼らを2人まとめて受け入れてくれる人が現れた。どちらか一方に…

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クシュラル コミック

えすとえむ 

異邦人になった気分

インドからイスラムのちょっと昔の背景
読むと、御香の香りがしてきそうな、なんとなくなつかしいような異文化世界に引き込まれます。
どれもこれも耽美で、結論が無い短編。
不思議な作品でした。

著者のブログ、この世界感なんですね。シルクロード情緒というか。。
http://estemviaje.blog133.fc2.com/blog-entry-38.html

この作品の読後に、福…

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新装版 愚か者は赤を嫌う コミック

えすとえむ 

◾︎BABY, STAMP YOUR FOOT.
この本で特に好きな作品
5歳の頃に、作家デビューした恋人ということは相当な年の差ですね。話の導入に秘密のハイヒール。そして、この年の差の恋人同士で、幼少期の話をするというシチュエーションがいい。年上の彼も荷造りで相手を振り回し、年下の彼も「作るなよ」をきかずにしっかり相手を振り回す。振り回されることに心地よさを見出せるなら、こんなに幸せなことは…

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くぐもったドラム 小説

英田サキ  えすとえむ 

受けは最後までよく頑張りました

これは数年前のハーレクイン・ラブシックの超訳シリーズ。海外BL作品の元の翻訳があってさらにそれを日本のBL作家が超訳する…というよくわからないシリーズ。手間かかるし元の翻訳者に失礼じゃね?とも思ってましたが、今回は「デッドロック」シリーズで外国人が主役のお話も読み慣れてる英田サキ先生の文章だからか読みやすくて話にどんどん引き込まれました。

19世紀オーストリアと戦争中のプロイセン(今のドイツ…

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クシュラル コミック

えすとえむ 

イスタンブールの情緒に乗せて

◆ユラン
 私は冒頭を飾るこの作品が一番お気に入り。宦官と皇帝の、身分違いの恋。絶大な権力を手にしても、たった1人の男を手に入れられないもどかしさ。私はあなたのものだと言うくせに、位の高いあなたには触れられないとも言うユラン。彼に殺されるなら本望だとまで潔い愛を見せつけた皇帝が、終始美しかったです。一旦バドエンかと思わせて、ハピエンだったところも憎い演出でした。

◆クシュ
 兵士のハカン…

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