八田てきさんのレビュー一覧

紙の舟で眠る 上 コミック

八田てき 

光と闇

冒頭から憬の心の闇や苦しい過去が見えて、仄暗さを感じる部分から始まる上巻。
時代背景も関係して全体的に重たい雰囲気は拭えないけれど、ところどころで明るく光が差す場面もあり、そのメリハリのある展開にものすごく引き込まれました。

脚本家として誰もが認める才能を持っていながらもう二度と書かないと決めたのは、「作品の主人公のモデルにした人に不幸が訪れるから」という一見非現実的な理由なのだけど。

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紙の舟で眠る 下 コミック

八田てき 

ぜひネタバレなしで読んでいただきたいです

下巻で一気に話しが動いて物語がどう転ぶのか見守らせていただきました。過去の回想がこれまた衝撃的でした。タイトル回収も素晴らしい。。

作画コストどうなってるんだ…という細やかさなのでそちらも楽しめました。
1ページ1ページ大切に読まねばと思わせてくれる作品です。
どちらにとっても救済のお話しなんだろうかと感じました。

最悪なパターンを想像して読みましたが良い意味で裏切られました。

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紙の舟で眠る 下 コミック

八田てき 

No Title

本当に終盤になるまで結末が予想出来ず面白かったです。

予想はメリバだったのですが、想像以上にハッピーエンドでまとまったなという印象です。

別れる別れないではなく、もう死んじゃうんじゃないかと思いながら読んでいたので、畳み掛けてくる終盤の流れがハラハラしましたし無事で安心した場面もありました。

ホラー要素があるのかと思いきや本当に怖いのは人間だなと。
結ばれたふたりの穏やかな日常…

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紙の舟で眠る 上 コミック

八田てき 

No Title

今作も緻密に練り込まれていてすごく面白かったです。
BL的な萌えは個人的にあまり感じられなかったのですが画力とお話し作りが群を抜いて良いなと思いました。
列車の事故がどこまでこの物語の核になるのか気になっていたのですが、きっかけであって本当に描きたいところは別なんだろうなと思いました。展開を予想するのも楽しいし、思ってもいない方向に行くのでドキドキしながら読みました。再読したら感じ方も変わって…

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紙の舟で眠る 下 コミック

八田てき 

映画作品のように美しかった

上巻のレビューにも書いたのですが、本当に短編映画を一本観終わったかのような錯覚に陥る作品です。
BLという括りでいいのかな、、と思ってしまうほど。

下巻ともなるとだいぶ世界観に慣れてきて、上巻よりも肩肘張らずに作品に入り込み、読み切ることができた気がします。

(以下、ネタバレありの感想となります)





憬の書くシナリオに出てくる人物が必ず死んでしまう謎の謎解き、そし…

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紙の舟で眠る 上 コミック

八田てき 

短編映画を見ているよう

上巻のみ読み終えての感想です。
読むのに非常にエネルギーを要する作品だな…というのが、読後まず一番に出てきた感想。

静かなのに、嵐のようにパワフルで何かを撒き散らしていくような…

正直時代物ってそれほど好みではないし、暗めのお話だし(甘々とか溺愛、切ないけどハッピーエンドというお話大好きな自分の好みとはマッチしない)、字が多いし…と、
”好みでないポイント”は色々あるのですが、それ…

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紙の舟で眠る 下 コミック

八田てき 

下巻は神評価。

下巻は伏線回収です。

そして、受けが脳内から溢れ出る死神の言葉と対峙するお話が核となっております。



が、少しずつ伏線が回収され、真実が少しずつ見えてきて、まさかの展開にびっくりすることでしょう。

ホラーファンタジーではなかったことに。

少なくともまりあげはは、ホラーでもファンタジーでもなかったことにびっくりしました。

人って怖いよね、という一言に尽きる。

3

紙の舟で眠る 上 コミック

八田てき 

またとんでもなく余韻強い作品が発表されたと思う。

舞台は戦後の横浜。


アマチュア写真家(攻め)と天才脚本家だったが、そのモデルとなった人物は必ず不幸になってしまうせいで落ちぶれてしまった男(受け)のお話。


泥酔した受けを、攻めが連れ帰った先は娼館だった。
生い立ちは自分と同じ、ワケありなのだろうと思ったら、実は2人、昭和24年に起きた列車事故の唯一の生き残り同士だったことが後に判明する。
受けはその事件以来、脳内に言葉が溢…

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紙の舟で眠る 下 コミック

八田てき 

鬼才ここにあり

八田てき先生の最新作!

赤線地帯が取り締まりによって消えつつある頃。
娼館の居候・燿一と、脚本家・憬のロマンチックでラブラブなほのぼのストーリー。
......とはいかないよなぁ、やっぱり。

下巻では思わず「そうきたか!」と叫びました。
八田てき先生の頭の中を覗いてみたい...

そして相変わらず圧倒的な画力。
紙本をめくりながら「これ...もはや画集だわ...」と唸りまし…

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遥か遠き家 コミック

八田てき 

No Title

八田てき先生の作品のため、普段よりじっくりと時間をかけて読みました。ラストに近づくにつれ涙が出そうな感覚になりながら、改めて思ったことがあります。やっぱり先生の作品って難しい…… 一本の映画のような世界観ですごく好きなのですが、私の理解力のせいで全てを理解しきることはできませんでした。もう一度時間があるときに読み直そうと思います。

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