高遠琉加さんのレビュー一覧

愛と混乱のレストラン 小説

高遠琉加  麻生海 

熱血再建映画のごとき雰囲気が好き

そういえばこれBLだったな……とうっかり忘れるほどBがLしないお話。
窮地に陥ったレストランに問題児シェフを呼び寄せ、再建を目指す熱血系の王道ストーリー。大筋は映画や漫画でありがちな内容だが、初出時は新鮮だったのかな?面白いから王道なんだという感じで、既視感アリアリでもワクワクした。

視点主はメインカプ二人それぞれと、名前有りモブ?のギャルソンの三人で、ころころ切り替わる。心理描写に重きを…

1

君は僕の初恋の人 小説

高遠琉加  小椋ムク 

情景の全てが目の前に浮かんでくる

なんかとてもすごく小説していた……情景の全てが目の前に浮かんでくるって小説では当たり前のことなんだっけ?BL小説を続けて読むと、そうでないものに慣れて麻痺してくる。おかげでただの描写にもものすごく感動した。

ストーリーやメインキャラは好きなタイプでもないし、萌えツボにもはまらない。でも読み応えとサブキャラの魅力が抜群で、読後の満足度は最高。これってちるちる評価的には何が正解なんだろう?知らん…

0

刑事と灰色の鴉 小説

高遠琉加  サマミヤアカザ 

期待大!!

高遠先生の新作が読めるって、ホント幸せですよね。しかも今作は一冊完結ではなく、続きがある‼︎ タイトルからして期待しかなく、警察・裏社会・事件ものの暗さが大好物な読者としてはたまらないストーリーとなりそうです。

主人公の警察官はおそらく攻め?なのかしら。過去に自分を救ってくれた綺麗な年上のお兄さんのことをずっと忘れられなくて、本作ではやっと見つけた!というところで終わっているんですが…。

5

刑事と灰色の鴉 小説

高遠琉加  サマミヤアカザ 

冒頭部分でガッツリ掴まれました

やっぱり、高遠さんの文章は最高だ。
冒頭部分!
川べりでの夕間暮れ、夕日から夜空へ色を変えていくグラデーションの中を舞い飛ぶ鴉をバックにして、15歳の神倉玲の黒手袋をはめた手から零れ落ちる無数に思えるほどの白い花びらが12歳の真柴健斗の頭上に降り注ぐシーン……ああ、私が書くとこんなに無粋な文章になってしまうのに、高遠さんの手にかかると息を呑むほど美しい絵が見えるのですよ。
文字を読む目がしあ…

7

刑事と灰色の鴉 小説

高遠琉加  サマミヤアカザ 

あらら

なんとなく手に取ってみたのですが「あらら」でした。警察の方と、マジシャン?な方の重くはないけどシリアスなお話、本編240pほど+あとがき。どうなるどうなる?と気になるタイプのお話がお好きな方でしたらおススメです。恋愛色はとても薄いという気がするのだけど、どうだろうか。

新宿警察署盗犯捜査係に配属されて間もないひよっこ刑事の真柴。ある日生活安全課の先輩に連れられて、幽霊ビルと噂されるビルで夜だ…

8

刑事と灰色の鴉 小説

高遠琉加  サマミヤアカザ 

大好きな設定てんこもり

高遠さんの新刊でタイトルに「刑事」が入ってるという事で超楽しみにしていました。期待通り。まだ完結しないシリーズ物ですがワクワクが止まらない良作でした。今年中に続きが出ると良いのだけど。

攻めの健斗は25歳の刑事。幼い頃に事件で父を亡くし当時のマスコミ対応や近所のよく知らない人々からの薄っぺらい同情などで傷ついていました。この辺の描写がリアリティがあって辛い。そんな時健斗を精神的に救ってくれた…

9

刑事と灰色の鴉 小説

高遠琉加  サマミヤアカザ 

続きものです

高遠さんの新刊は刑事×泥棒さんのお話。

一見するとコミカル寄り、なのですが、その実かなりシリアスさを孕んだ作品でした。はじめに書いてしまいますが、今作品は1巻完結のお話ではありません。続きものです。これがまた良いところで終わっていて、早く続きが読みたい!状態なので、完結してからまとめて読みたい派の腐姐さまは注意されてください。

ということでレビューを。





警察には介…

9

溺れる戀 小説

高遠琉加  今市子 

昭和初期+船旅+再会

2007年刊、昭和初期の時代を背景にした話。
この時期の史実を元にしての内容故に、華やかなようで翳りがあり、後に落ちぶれていくであろう資産家一家の有り様は重苦しい雰囲気ではある。
豪華客船での倫敦(ロンドン)行きの旅路の中で、成實家の三男・祥彦は大学時代の同級生・伊藤と再会する。
祥彦には家の命運をかけた紡績王の令嬢との婚約を決める重責があるにも関わらず、かつて心を奪われていた男との過去を思…

0

唇にキス 舌の上に愛 ~愛と混乱のレストラン 3~ 小説

高遠琉加  麻生海 

完結巻

とっても人気シリーズだと思っていましたが、どうも自分には"とっても"程は響かず。叶視点の作品だったらと想像すると、修司なんて大事に愛してきた相手への強姦魔でしかない。そんな訳で自分は叶派なんですけど、やっぱ修司みたいなちょっとワイルドな男が人気あるものなんですかね…悲しいね。
フランス修行編は好きですが、修司の行き当たりばったりさもひしひし感じ、本当にこの人と生きていって大丈…

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美女と野獣と紳士 ~愛と混乱のレストラン 2~ 小説

高遠琉加  麻生海 

3巻完結 シリーズ2巻目

3冊合本版で読みました。

前巻「愛と混乱のレストラン」のレビューで"まさに1冊の本の3分の1あたりまで読んだなという感じ。"と書きましたが、こちらも同じで、この1冊だけだと少々物足りず…3冊揃ってやっと萌えどころもあり完成する印象でした。
特にこの巻、主役2人含め登場人物からどんどん心が離れていく…『ル・ジャルダン・デ・レーヴ』のメンバー(主役2人除く)は好きなんですけ…

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