有馬嵐さんのレビュー一覧

君は僕のおきにいり コミック

有馬嵐 

手が込んだ遊び

竜樹の普段のクズさと広田の前でのチョロさのギャップは面白かったけれど、細かい部分では色々と気になるところが多かったかなと思います。

クセの強い広田の言動があまり理解できず、竜樹への執着も度が過ぎているような気がしたし
謎だった広田の正体の明かされかたもわりとあっさりしていて、なんとも言えないモヤモヤがありました。

というか、大学生になって竜樹に近付いて竜樹の周りまで買収したり、部屋に…

0

半分あげる コミック

有馬嵐 

重量級

…ド級に重かった。
気分が沈んでいるときに読むと引きずり込まれてしまうので要注意。

そして、この重みは1冊に収めるには少々ページ数が足りなかった気がする。
上下巻くらいあってもよかったかもしれません。

ネグレクトに児童買春…
有馬先生ってこんなえぐい話も描かれるんだなぁと驚いたけれど、
よくよく考えてみれば前作『ツバメの幸福』で登場した燕青年も
クズ兄に搾取されながら生きると…

12

半分あげる コミック

有馬嵐 

なんか違うかな

有馬嵐先生の作品を読むのは「きみの春花」に次いでこちらで2作目となります。

とても切なくてメランコリックな作品だと思いましたが、2人の年齢が高校生ってことでなんか違うって思ってしまってました。これが中学生でしたらあの考え無しの逃避行とか分かるんです。でも高校生であれしか出来ないって事に、疑問が生じてしまいました。それは黒川の作中の台詞にも書いてありました。

そもそも白木が母親からの児童…

7

半分あげる コミック

有馬嵐 

重たくて切なくて、美しい

これまであまり接点のなかった同級生の白木と黒川。クラス内での立場だけでなく、家庭環境も全然違うと思っている黒川はなんとなく白木が苦手だったけれど…
ひょんなことからいつもにこにこしている笑顔の裏で白木が抱えていた苦しみを知ることになり、彼を救うため逃避行をする、という展開に。

母親が連れてくる客に体を売り、物のように扱われ、したくないことをさせられて傷付いて…でもどこか諦めていた自分のこと…

7

半分あげる コミック

有馬嵐 

お互いの存在

作家様買い。
単話で1話を読んた時、白木に救いはあるのか…?と不安になったのを覚えています。

1話目から白木のことを思うと辛くて、悲しくて、
心がこれでもかってくらい痛くなるんです。

お客さんの所から逃げてきた白木とたまたま遭遇した黒川。
黒川は白木の話を聞いて「一緒に逃げよう」と言います。
二人とも高校生だから、そんな長い間逃げれるはずもなくて
たった37時間で二人の逃避行…

2

「半分あげる」協力書店限定ペーパー グッズ

とてもよくわかります


免許はとったものの引率でしかほぼ運転することの無いペーパードライバーの黒川くんも、ぶっ飛ばし運転の白木くんも、とても解釈の一致でありがたいです。

生徒たちの「命を預かっている」ことに対して殊更緊張してしまう黒川くん、とてもらしくていいなと思いました。

反対に白木くんが最高速度スレスレまで飛ばすのも、わかりすぎる・・・こういうほんわかした攻めはそういうところがありますよね。海沿いのレ…

1

半分あげる コミック

有馬嵐 

庇護欲がそそられる

人気があったので拝読しました。

表紙が良いです。手を繋いで歩く二人、今作の核といえるタイトルが左右半分になっていて、より世界観を表しています。

正直、ストーリーも展開も目新しさはなかったです。
不幸な生い立ちで体を売るしかない白木くんと、面倒見が良くて優しい黒川くんの短い逃避行。
その後は何もなく時が経ち、再会してお互い当時の思いを再認識していきます。

この作品でとても印象的…

6

半分あげる コミック

有馬嵐 

タイトルの意味がわかった時の衝撃たるや…!

ちるちるトップで一話試し読みができ、読んでみたら続きが気になってすぐに購入させてもらいました。

親からのネグレクトを受け売春をさせられている白木と温かい大家族で育った黒川。クラスメイトの白木を助けるために黒川は白木を連れ出すが、高校生の逃避行はあっさり警察に捕まってしまって…というお話。
白木のバックグラウンドがなかなかにハードなので読んでいて辛い部分もあるのですが、主人公2人の心根が素直…

2

半分あげる コミック

有馬嵐 

思ったより読みやすかったです

学校では人気者でお金持ちだと思われていた白木が実は貧乏で、母親に売春を強要されているという秘密を黒川は偶然知ります。そんな白木を助けるために黒川が一緒に逃避行するという衝撃的な1話から物語ははじまります。

高校生ふたりの無計画の逃避行は3日間。
弟・妹の多い「お兄ちゃん」の黒川の正義感、守りたい思いが強いけど世間を知らないからどうしていいのか分からない様子も切なかったです。
白木にとって…

3

半分あげる コミック

有馬嵐 

涙が止まらない作品


黒川くんとのたった37時間の逃避行が、再会するまでずっと白木くんの人生を支えていたことを黒川くんは知らなくて、彼にとって白木くんは‘’救えなかった人”として傷跡みたいに残ってて・・・。

逃避行のあとも、客をとって身体を売っていたことを「自分で選んで」と黒川くんに責任を感じさせないようにするところが切なくて、苦しかったです。

白木くんの苦しみを半分背負ったままの黒川くんに言った、「こ…

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