ミドリノエバさんのレビュー一覧

セキュリティ・ブランケット(下) 小説

凪良ゆう  ミドリノエバ 

どんな組み合わせにもそれぞれに愛はある。

面白かった〜!

色んなカップリングが考えられるキャラ設定と物語の流れで、さあどう展開するのかな?とワクワクしながら読みました。

登場人物1 鼎。
陶芸家で甥の龍之介を育てています。
龍之介の親友の国生に迫られています。若い男の直球勝負で勢いのある愛に押される一方で、息子同然に育てた甥の同級生というところにひっかかります。
現在実際に関係があるのはパトロンの万座。ある程度割り切った…

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セキュリティ・ブランケット(下) 小説

凪良ゆう  ミドリノエバ 

文句なく神評価

いや〰ぁ
文句なく神評価をつけます。
ほんと良かった!面白かった!出会えて良かった作品です。中身がぎゅぎゅぎゅーっと濃く詰まっていて、読み手として大変満足出来た作品でした。
そしてかなり泣かされました。ここまで泣いたBLって初めてかも。

かなり絡み合った人間関係でそれぞれの思いがせつなく交錯するのですが、相手を思い合う姿がとても素敵で全員に幸せになって欲しいと願わずにはいられません。

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セキュリティ・ブランケット(上) 小説

凪良ゆう  ミドリノエバ 

登場人物がみんなイイ

当初は登場人物とカップリングの多彩さに頭の整理が追い付きませんでした。
ちよっと落ち着け自分。一回整理しよう、
と何度立ち止まって読み返した事か…
複数キャラがここまで絡んで進行するお話ってなかなかない気がします。
キャラ一人一人がどれも際立っていて、うるさくなりそうなのに上手く絡み合っていて。
今後の関係性がどう展開していくのかがとても気になります。
あー早く続きが読みたい!
上巻…

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ニャンダフルライフ 小説

越水いち  ミドリノエバ 

吾輩は猫である

越水先生の日常描写が好き。
テレビを付けて、キャスターの顔を見る前に洗面台へ向かい、歯を磨きながら戻って来るとタイミング良く天気予報が流れている。
買い物で特売だからと調子に乗って重い物を沢山買ってしまって、持ち帰る時にちょっと後悔したり。
いつもベランダにふらりとやって来る黒猫ちゃんに挨拶をしたりなんかして。
この絶妙な「ありそう」な日常によって、一風変わった設定の物語を身近に感じさせて…

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弟の番人 小説

秀香穂里  ミドリノエバ 

劣等感のかたまり

ガチ兄弟ものでした。

抵抗は無いのですが貴明の弟に対する劣等感があまりにもしつこく書かれているので、途中何度もうんざりしてしまいました。
両親の過去にされて仕打ちも何度も何度も繰り返し記述されていて、もうわかったからとなりました。
確かに毒親でしたが30歳近い男がそこまで固執するのが不自然でした。

弟の峻一は初めこそ不遜で不気味な感じがしましたが、後半になるに従って年齢相応に思えま…

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見初められたはいいけれど 小説

水原とほる  ミドリノエバ 

小さな幸せに気付けるか

かなり久しぶりに触れた水原とほる先生作品でした。
水原先生といえば痛い系作品が多いというイメージがあったので、作風の変化にまず驚き。
ヒューマンドラマのようなラブストーリーでした。

海外大企業の御曹司・ジョッシュと、そのお目付役に選ばれた天涯孤独の会社員・澄人。
正反対の境遇で生きて来た2人がひょんな事から出会い、関わり合っていく内に徐々に心惹かれていく。

澄人のバックボーンが重…

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愛を乞い、恋を奏でる 小説

葵居ゆゆ  ミドリノエバ 

正しいパトロン

何かの作品に触れて激しく感動してしまうと、私はそれを作った人のことも好きになります。崇拝することもあります。
実際は作品のイメージと作者の人となりが違うこともあるのですが、でも、どこか作品に通じる部分がある様な気がします。

紬季にとってピアノを弾く才能は義妹の沙凪江を喜ばせるための単なる手段という認識だったのかもしれません。でも、芸術は人が生み出すものですけれど、生み出された芸術も作者に対…

2

見初められたはいいけれど 小説

水原とほる  ミドリノエバ 

苦労人の受けが初めて愛を知る話

水原さんと言えば前は受けが不憫で可哀想すぎてイタタタタ!なお話が多かったですが、最近は自立した大人のおしゃれなラブストーリーみたいなのが多いイメージです。今回もスタイリッシュなイラストなのでそっち系なのかと思っていました。

しかし意外と受けの過去が重かった所が昔の水原作品っぽかったです。その辺あまり生々しくはなかったですが。受けの澄人は幼少時に両親を失い、思春期・青年期に過酷な苦労をして大学…

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見初められたはいいけれど 小説

水原とほる  ミドリノエバ 

先行き不安だけど

タイトル通りのお話しでした。

御曹司に見初められたはいいけれど、前途多難って感じです。

ジョシュは天才だけど実家を継ぐ気はゼロで、後継者にしたい父親と揉めています。最後もまだ和解しないまま日本に戻って来ていました。前妻との間に兄がいるのに、父親はその子には財産を渡したく無いって流石はアメリカの大富豪だと思いました。

そして桐島はジョシュに何らかの影響を与えたのではないかと、世話係…

3

見初められたはいいけれど 小説

水原とほる  ミドリノエバ 

”素直なひねくれ者”同士

2020年刊。
初期のヤクザもの痛い系インパクトの強さから、既に様々なトーンにシフトチェンジしている感のある水原さん作品。

攻めのジョシュアがセレブ両親の権威を笠に着ずとも、飛び級する程の秀才でふらりと世界各国の旅に出られる行動力の持ち主だというのに好感を覚える。
会社命令とはいえ、世話する相手、得意先オーナーのお坊ちゃんがいくら切れ者だろうが振り回されるのは御免だと思っていたお目付け役…

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