金ひかるさんのレビュー一覧

年の差溺愛 初恋の人に一つ屋根の下で熱愛されています 小説

名倉和希  金ひかる 

作品名どおり

楽しくてカワイイお話でした。
両視点で進んでいくので、両片想いなのは早々に読者にはわかります。
安心しながら、エピソードを読み進んでいくのですが、このエピソードが全体的にオーソドックスだったかな。
設定が王道なので、あまりひねっても世界観が壊れてしまうし、となかなか難しいところだとは思いますが。

ただ、拓也への恋を自覚してからの攻め日比野の心の声は面白くて最高でした。
拓也のエプロン…

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ruin -傷- 小説

六青みつみ  金ひかる 

六青先生についていきます!!!

本当は数日に分けて読もうと思ったのに一気に読み切ってしまった。
この作品を読んで、六青先生の作品全て読もうと決意しました。

後から気づいたんですが、こちらスピンオフ?作品なんですね。元というか前作を読んでなかったのですが、話を読む上では特に問題はなかったです。

六青先生の作品の受けは大抵、可哀想で健気なんですが、私が読んできた六青先生作品の中でもカレスは別格で可哀想。
何度も鈍感な…

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雪の天使 Icecapade 小説

ジョシュ・ラニヨン  金ひかる 

サラッと読める

短編なのでサラッと読めます。

怪盗とFBIのお話。
探り探りの雰囲気、二人の距離感や空気がすごく良かったです。
設定がわりとモリモリで、やや置いてけぼりになってしまいました。

短編集の『So This is Christmas』に、こちらの作品と、その続編のショートストーリーが収録されています。
短編集には『アドリアン・イングリッシュ』の番外編と、短編の『欠けた情景』が収録され…

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Blue Rose(2) Sleeping Rose 小説

榎田尤利  金ひかる 

青が失ったものを得るまでの物語

傷だらけの青の過去についての巻。

一見客と一度だけ、一週間の契約を交わす高級娼婦、青薔薇。
・・の筈が、「フィラメント」に内緒で場末の街で売りをする青を見かけた高瀬。

高瀬は、フィラメントでもう一度、青を指名。
高瀬は、全身傷だらけの青を救いたい、そして、青の「たった一人の人」に気付く。

青のトラウマは複雑
宮乃と篠宮は、ずっと青を見守っていた人達。
トオルは、知っている…

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オリオンは恋を語る 小説

砂原糖子  金ひかる 

ギリシャ神話に準えた波乱

タイトルに「オリオン」を選んだのが肝
・・オリオンはギリシア神話に登場する巨人狩人の名前
赤い1等星ベテルギウスと白い1等星リゲル、
オリオンの帯を表す斜め一列に並んだ二等星は、遠い星
神話では、嘘を信じた恋人のアルテミスに矢で射抜かれてオリオンは死亡する。

小説に登場する三人は、
 館原:バイオリニスト
 瑠音:ピアニスト 
 響 :刺繍作家

響は、聴覚障害。唇読で読み…

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きっと優しい夜 小説

うえだ真由  金ひかる 

お仕事描写がいい

「元恋人に裏切られ」が浮気されてとかではなく、恋人だと信じていた男に知らぬうちに横領の片棒を担がされ失職というハードモード。

就職難の中、なんとか再就職できたのは3ヶ月更新の契約社員という不安定な立場。
正社員になりたいと必死に仕事を覚え頑張る姿に好感がもてるだけに、その後の初エッチに至る展開に少々がっかり……。

攻めはそんな受けを二年間ずっとじっと見守ってきたけど、なんせ無骨すぎる…

1

バイオリニストの刺繍 小説

砂原糖子  金ひかる 

3歳で音を失った恋人の心を掴みたいバイオリニスト

電子版発刊後すぐに購入。
続編が出たので、再読。下書きのままだったので遅れてレビュー。

音が聞こえない人との意思疎通を努力する恋人の葛藤
色々調べて書いた著者の努力を感じてしまった。
二転三転流れが変わり、引き込んでいく構成が上手い
「言ノ葉ノ世界」もそうだけど、内面描写する言葉選びが上手いと思う。

もっと評価が上がってもいいんじゃないかと思うけど、 
BL小説の中で小説らし…

2

オリオンは恋を語る 小説

砂原糖子  金ひかる 

心地よい余韻

個人的な性癖を超えて砂原先生の筆力に圧倒されました。
正直なところ、萌度はそんなに高くはなかったんですよ。
で・も・ね!
文章の美しさ、透明感、表現の豊かさ、登場人物のこころを読ませる繊細な情景描写…軽く震えました。
とてもとても好きでした。

特に印象的な場面、星空にあるシリウスをエンゲージリングに仕立てる演出、あっま~~~い!!甘すぎる!でも、この恋人溺愛中のロマンチストなイケメン…

10

オリオンは恋を語る 小説

砂原糖子  金ひかる 

続編希望です!!!

前作の『バイオリニストの刺繍』は微ツンな響さんの感情が分かりにくい(これも今となっては、孤独な世界で生きる彼の処世術だったのだと分かる)ので一読目はさらっと読了した記憶があるのですが、砂原先生の巧みな表現力もあって、読み返すほどにズブズブとハマっていき…続編にあたる本作の単行本化をものすごーく心待ちにしていました!

収録内容は、響さんが東京に出てきて二人以外の人間と交わることで、恋人である新…

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こういう日常のお話が大好物

本編後の甘々なお話でした。本編でも吹野の読話のレベルの高さが語られていましたが、こちらは軽井沢の吹野の自宅で館原が掃除を手伝っている時のお話でした。

館原は吹野に分かりやすいように正面を向いてゆっくりと会話する優しい人ですが、実は吹野は正面からでなくてもかなり分かっているんですよね。何でも読話は想像力が大切なんだそうです。

このお話を読んだ時にBLで多様される漢字を感覚で読んで行く自分…

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