京山あつきさんのレビュー一覧

聞こえない声 コミック

京山あつき 

自分だけが知っている可愛さ

 京山先生のエロスを感じる着眼点、それを漫画でしっかり表現できる才能に改めて惚れました。野球部の部室。部活終わりで皆が出払った後の遅い時間の、2人だけの空間。2年の今井は、1年の引田の裸を触りたくって仕方ない。この導入だけで引き込まれてしまいました。引田自身も十分自覚しているのですが、彼は上背もなく野球の才能がずば抜けているわけでもなく、緊張すると睨むような表情になってしまうことがコンプレックスの…

3

スリーピング・バグ コミック

京山あつき 

"動作"するには呪文が不可欠

作者さんの作品を読むのは3作目くらいでしたが、本作は作者さん"らしさ"が炸裂していたように思います。
静かに始まり、その熱量がジワりジワりと上がってくるのが良かったです。

本郷に恋愛のような、そうでないような感情を抱いている潤野が手に入らないだろう本郷をあるきっかけで手に入れられてしまいます。
そこからお話が動き出すという展開。

ずっと側にいて欲しいけど、セック…

0

ヘブンリーホームシック コミック

京山あつき 

できすぎだけど好き

イギリスでホームシックになったところで友人とばったりってできすぎでしょ。と思うけど、出会いなんて全部偶然だもんね、そこから先が大事なんだと読んでて感じました。孤独とか不安とかすごく伝わってきた。外国生活のせいでいろいろ臆病になりすぎて、焦ったい、けどこんなお話大好き。絵がごちゃごちゃしてるので読みにくい人もいるはずなので、必ず試し読みすることをお勧めします。
個人的にはシンデイの話が良かった。彼…

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3番線のカンパネルラ コミック

京山あつき 

先生作品好きだ〜〜と再確認

聞こえない声、見えない星、枯れない花の後に本作を読みまして、絵がめちゃくちゃ洗練されているなと。特にトーンのグラデーションな使い方が美しいと感じました。
ヘブンリー〜、スリーピング〜でどストライクに好きなスキンシップ、絡みの描写がやはり健在でそこを見るだけでも京山先生作品を読んでよかった、となります。

本作は特に、ストーリー展開が読めずおもしろかった。
最初に出てきたDKと加納のお話だと…

1

枯れない花 コミック

京山あつき 

引田らぶがブレない今井がいい

今井がず〜っと引田ラブでブレないのがいいですね。理想の攻めだわ。

花についての今井のセリフがいい。
ヤキモチやら、引田が悩んでいそうなことを考えたり、引田が野球に打ち込むのを邪魔しちゃいけない、でも会いたい…と今井は落ち込んでいたんですかね。それを遠巻きに見守るチームメイトがおもしろかったです。
しつこく合コンに誘う奴に今井が「殺ス」と返信したのもw

沖縄キャンプから帰ってきた今井…

2

見えない星 コミック

京山あつき 

ちゅうやスキンシップの場面が好き

そうだった。ヘブンリー〜、スリーピング〜で絡みのシーンが好きだったんだと思い出した。特にヘブンリー〜のスキンシップの密着具合が好みで。
本作でも、ちゅうやスキンシップが多くて、その密着度がしっかりしていて気持ちよさそうなのが好き。ちゅうとか長回しなのが特に。

キスについて引田の、今井さんのキスは"本気"で、かわいいとか好きとか本気で思っていることを伝えてくる、と独白もと…

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聞こえない声 コミック

京山あつき 

「野球部のユニフォームはエロス」まさに!!

「ヘブンリーホームシック」「スリーピングバグ」がよかったのでこちらを。
ずいぶん以前の作品なので、絵がラフですかね。木下け○子先生にタッチが似ているような。

引田に最初、魅力を感じなかったのですが、今井が引田をかわいいと思うたびに私もだんだんわかってきました。
でも今井が思うようななでまわしたいとか性的な意味ではなく私のは小動物的にかわいいなと。
でもあとがきによると「ぶさいくなんだけ…

1

スリーピング・バグ コミック

京山あつき 

動き出すプログラム

人間の頭のなかは開けてみることが出来ないし、どんなメカニズムでその行動をとるのか明確にわからない。その部分をプログラマー目線で描かれた奥深い作品でした。

殺伐とした職場の雰囲気や良い感じのオタクっぽさ、それ故の仕事への熱意などなど、臨場感がすごかったです。

潤野の恋愛プログラムはバグがあったわけではなく、動き出すにはある条件を満たす必要があった、ということなんでしょうね。
本郷に対し…

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3番線のカンパネルラ コミック

京山あつき 

リアルな感情の揺れ動き

読み始めて、あれ?そういえば前にこれ読んだことあるかも?と気付きました。
初めて読んだ時はそんなに印象に残っていなかったのですが、1〜2年越しに読んですごく素敵な作品だということに気付けました。

いわゆる「萌え」とか「可愛い受け」とか「えっちなシーン」なんかを求めてる人には向かないと思います。これらを求める人にはちょっと退屈になるくらい、リアルな感情の揺れ動きが描かれています。

・(…

1

ヘブンリーホームシック コミック

京山あつき 

ホームシックの2人が出会ったら…

イギリスに転勤となった太田がホームシックでかなり参っていた所に高校時代の同級生・行貞に再会して始まるストーリーでした。

ヨーロッパの冬は長くて、雲が厚いイメージ。特にイギリスは天候が悪そう。
太陽が射さないとセロトニンの分泌が…は余談ですが、それに加え慣れない環境、言葉、習慣の違いなどでホームシックになっても致し方ない状況であることは想像できます。

それは行貞も同じで(むしろ太田より…

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