苑生さんのレビュー一覧

ソラのひと 小説

朝丘戻  苑生 

解放するもの それが“そら"

頑張って、投げ出さずに読了。
朝丘先生の作品の主人公は、焦れ焦れ内向型が多い。
恋愛のナニを書きたいのかスパっと理解できない悶々展開。
それを理解したくて、ずーっと「ソラ」がタイトルに着く著作を追って読んでます。

私成りに理解したのは、
著者の作品に全作共通するテーマである「そら」
「そら」とは、
何かから解放する、肉体からの解放という意味合いを持つ
・・それは・生き物でいうな…

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兎の森 (2) コミック

苑生 

ほんとのことって大したことないね

なぜか!なぜか2巻完結だと思って読んでいた…(上下巻かと…)トンでもないところで終わりましたね、2巻。でも発売から1年以上経っているからそろそろ?かな??

シイに「変じゃない」と言ってくれた人の話と、タマキの恐怖が露わになった2巻。1巻からすごい本な気はしてましたが、、感情がぐわんぐわん揺さぶられます。とっても生々しい。

タマキと母親の関係もリアルなんですが、シイとタクミの関係もめちゃ…

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兎の森 (1) コミック

苑生 

それぞれのやるせ無い想い

真っ直ぐなシイと、人知れずトラウマを抱えて生きるタマキ。

タマキと母親の関係が、リアリティがあって、痛い。どんなことがあっても、お母さんはやっぱりお母さんで、母親だって、シイのことが憎いわけではない。きっと、大切にしたい一方で、寄りかかってしまうんだろう。幼い息子は、働いたり、守ったりは出来ないから、自己肯定感を高めるための道具にしてしまったりする。特殊なことじゃ無い。

片や、“普通の…

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被写界深度 下 コミック

苑生 

この先の2人も見たかった

あれ?、なんか雰囲気違う。髪型が違う?って思ってたら3年経過してた。紺野くん大学生しながら写真撮影のバイトしてる。
多田さんとの会話で、この3年間の出来事がわかる様になってるの。多田さんが若者の恋バナ聞くの大好きってなってんの面白かった。
そうか、紺野くん同じ彼女とくっついたり離れたりしてたんか。カッコいいからもっとたくさんお付き合い経験あんのかと思っちゃってた。

3年間離れてる間ずっと…

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被写界深度 上 コミック

苑生 

どろっとした感情を描くのが上手だなー

兎の森が良すぎるので、こちらも読んでみたくなりました。
早川くんみたいな見た目の子とても好き。
サラサラストレートヘアの優等生お坊ちゃんタイプ。
って読み始めたら、お坊ちゃんではあるけどよくあるこの手のタイプとは早川くん違う?
下半身がゆるい?ん?この見た目で?
へー、そうなんだ、意外。
保健室の先生と学校でエッチな事しちゃうの?えっ、スゴイね。

屋上にエスケープしてたら出会った…

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ロマンス不全の僕たちは 小説

月村奎  苑生 

美容師同士のお仕事BL!

元々都会の美容院で同僚だった2人が、ひょんなことで田舎の美容院で働くことになり…?
基本は田舎での話でしたが、都会で働いていた頃の回想シーンもあり、
それぞれがどういうスタイルで働いていたのか、どういう人間なのかもしっかりわかります。

昂大(受け)がえんちゃん(攻め)にベタぼれなのが可愛くて可愛くて…笑
そしてえんちゃんがまぁ~~~~クール×俺様って感じで……
読みながら「おい!えん…

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ロマンス不全の僕たちは 小説

月村奎  苑生 

続きが読みたい!

続きが読みたい!!
近所の人へのカミングアウトとか、
近所の人の理解とか、その後のほのぼのした日常とか。

そして、表紙が好き!
この2人の空気感がいいなぁ。
多分、肌色率多めのエロエロな表紙は合わないだろうなぁ。

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兎の森 (2) コミック

苑生 

お互いの気持ちの温度差にヤキモキ

1歳違いの幼馴染同士の微妙な関係を描いた作品です。

年下の志井は環のことを性的な意味を含めて愛していて恋人になることを望んでいるのですが、環の方は女の子には興味がないけど男が好きかと言われると微妙で、お互いに相手への気持ちは深くて、好意はあるのですが、好きの意味が違うのですれ違ってしまうという、とても切ない作品でした。

大好きだけどそばにいて良いか分からない。でも気になる。そばにいたい…

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兎の森 (1) コミック

苑生 

幼馴染同士の恋

1歳差幼馴染の小学校から成長していく過程でどんどん育っていく恋心を描いた作品です。
苑生先生の綿密な心理描写と、幼馴染同士の微妙な関係にすごく引き込まれました。
「大好きで大事にしたいでも距離を縮めてよいか迷う。」行き場の無い思いを抱えつつ成長するにつれて、ゆっくりと近づいたり遠ざかったりする綱渡りの2人の関係が読んでいてとてもリアルだなと思いました。
会話の間の取り方や、相手への気持ち、セ…

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八月三日 小説

たろまろ  苑生 

BLっぽくはない

正月から切なくて辛くて可哀想なお話読んでしまいました。冒頭部分いきなりタイムスリップのような状況から物語がはじまり、だんだんその理由がわかっていくというスタイルです。

交通事故で記憶障害を起こし、毎日14時間分しか新しい記憶を上書きすることができず(事故前の事は憶えている)日々絶望を繰り返している患者と患者に誠意を込めて寄り添う介護士のお話。この中盤の病院での部分がリアリティがあって丁寧に描…

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