兎の森 (1)

usagi no mori

兎の森 (1)
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神239
  • 萌×279
  • 萌25
  • 中立4
  • しゅみじゃない8

--

レビュー数
35
得点
1590
評価数
355
平均
4.5 / 5
神率
67.3%
著者
苑生 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
H&C Comics CRAFTシリーズ
シリーズ
兎の森
発売日
価格
¥690(税抜)  
ISBN
9784813032427

あらすじ

弓永環は、人懐こくてよく笑う。そんな環の笑う顔が好きだった志井洵太。二人は1歳差の幼なじみ。環が先に入学しても卒業していっても一緒に遊んだ。小学校、中学校、高校──いつからか、それが少し変わっていった。家の前で泣く環を見た時から、志井の何かが違っていった。この気持ちは、清くない。正しくない。美しくない。禁則事項がふえていく中、高校生になった二人の関係は急速に変化していき…?

表題作兎の森 (1)

志井洵太,高校1年生,幼馴染
弓永環,高校2年生,幼馴染

その他の収録作品

  • おかずは一品だけ(描き下ろし)

レビュー投稿数35

素晴らしく絵がきれいです

幼なじみで1歳違いの環と志井。
小さい頃からずっと一緒で、兄弟のように仲が良かった2人ですが志井が5年生の頃から環に友達以上の感情を持ちはじめます。
でも、自分の気持ちを伝えていいとは思わずにいます。それは、環の家庭環境を理解した上で、志井が「環が嫌がる事はしたくない」と考えているから。

作中それぞれの視点でお話が進みますが、志井は何も考えていないおバカな子のように見えて(実際無表情でやる事も破天荒)、環の事になると敏感に感じ取り行動したり、ダメな事から離してあげたりする事ができる聡い子だと思いました。
反対に環は、「性」に関してトラウマを抱えた子で、常識があって賢いのに子どもの頃はそれが「普通じゃない」事に気づいて居なかったり、大きくなってからも「女性」が苦手になっていたりと、自分でも理解できていない問題を背負った子だと思います。

1巻はそんな2人の様子が時にシュールな笑いを挟みながらお話が進みます。
作画がとても綺麗です。環のトラウマが無事解消されるのか、気になりました。
環と志井のBL要素はキスのみですが、お話全体に流れる爽やかでもどかしい恋心の空気感が素敵です。

0

アオハルには深すぎる…2巻まで読んで!


というのも、私は1巻を読んだまま
ずっと放置してたんです。

当時は、BLを読み始めたばかりで
最初の印象は、なんていうか
分かりやすい明るいモダモダを
楽しんでたので、
この絆される気配もない
2人のやりとりが全然刺さらなくて
志井くんなんなの。なんじゃこりゃ。
って思ってたんですよ。

それから随分と間があいて
改めて続きの2巻を読んだんですけど、
謎がね…っていうかリアル感って
マジで辛い現実味帯びてるんだけど…
あまりにあまりので言葉を失ってます

アオハルから救済…!
2巻の先生のコメントに、
志井くんなりの愛情表現ってあったんですけど
ほんと、志井くんも彼なりに
高校生の年頃なりにちゃんと悩んで
まわり道して、それから環の前に
立った彼は全然浮ついてなくて…!
泣いちゃうなーこれ。

なんか、きっと上手くいく。って
祈ってたい
次はきっとリリースしたら直ぐ読みます笑
悩めるアオハルが思う存分のってます、オススメです

0

私の人生BLです

コマ割り上手くて絵が綺麗で受けが可愛いのはもちろんなのですが、ストーリーがとにかく最高。最高以外の言葉が思いつかない自分の語彙力を恨めしく思いますが本当に最高です。フィクションなのにすごく生々しい話。シリアスだけど重すぎず、繊細な感情の機微は伝わるけど自己憐憫はなく、純愛だけど性飲には忠実で、2人の絡みが少しずつ増えていく感じがすごく丁寧に描かれてるから、エッチ描写が増えるごとに大興奮します…。そしてこの塩梅が最高。受けは完全にストレートで、実際ストレートの人が迫られたらこうだろうなあってすごくリアルに感じます。ストレートの割にはあっさり受け入れてるBLよくあるけど、そうだよな!この位段階を踏むよな!となりました。ギャグ要素も割と頻繁にあって普通に面白くて吹きます。

1

それぞれのやるせ無い想い

真っ直ぐなシイと、人知れずトラウマを抱えて生きるタマキ。

タマキと母親の関係が、リアリティがあって、痛い。どんなことがあっても、お母さんはやっぱりお母さんで、母親だって、シイのことが憎いわけではない。きっと、大切にしたい一方で、寄りかかってしまうんだろう。幼い息子は、働いたり、守ったりは出来ないから、自己肯定感を高めるための道具にしてしまったりする。特殊なことじゃ無い。

片や、“普通の”家庭で育ったタマキは、シイへの想いに悩みつつも、自分を“普通じゃない”と蔑んだりしないくらいには、幸せな環境にある。

良くある背景を持った、すれ違う二人が、下巻でどんなふうに交差するのか、楽しみ。

0

幼馴染同士の恋

1歳差幼馴染の小学校から成長していく過程でどんどん育っていく恋心を描いた作品です。
苑生先生の綿密な心理描写と、幼馴染同士の微妙な関係にすごく引き込まれました。
「大好きで大事にしたいでも距離を縮めてよいか迷う。」行き場の無い思いを抱えつつ成長するにつれて、ゆっくりと近づいたり遠ざかったりする綱渡りの2人の関係が読んでいてとてもリアルだなと思いました。
会話の間の取り方や、相手への気持ち、セリフの1つ1つが淡々としているのですが、すごく重くて深い作品です。

1

丁寧かつさくさくがおもしろい

「2人の心情をできるだけ丁寧に〜」の先生のお言葉通りの作品ですね。
丁寧な心理描写…下手したら冗長に感じる場合があるんですけど本作はそうじゃなかった。とてもよかったです。

志井がイケメンになりうれしい。背も伸びたし。
環は家庭環境があれなのに素直に育って…いい子〜。
子どもの頃から丁寧に順を追って描かれていたので、2人を見守る近所のおばちゃんの気持ちで読みました。

表情があまり変わらない志井が環大好きで一途なのがかわいい。
気負わずさくっと告白したのもいい。
断られても前向きに挑むのもいい。

それをむげにせず戸惑いながらも受け入れる球もいい。
なんせ2人の淡々としながらもかわいいやりとりに萌え〜。
2人の落ち着いたキャラとやりとりが本作の魅力ですね。

環の母親の描写は苦手ですけども。
子どもが辛い目にあう、しかも実の親によって、というのがあまり見たくない。
でも環は暗くならず素直に育っているし、女子が苦手な原因としての母親の描かれ方なのでまだなんとか…。

丁寧な描写ながら展開はさくさく進むのでおもしろい。
リレーの勝負に志井が勝ったし、ちゅーしちゃうし。こういう萌え見せ場が重要だなと改めて思いました。

描き下ろしの、ストレッチする環にひったりくっつく志井に「俺も」と友だちがくっついてくるのが笑いました。しかも2人ww
こういうとこも苑生先生いいですね。

2巻、環が志井を意識してくるのか…楽しみに読みます。

0

ゆっくり進む感情豊かな無表情攻めと小鹿のような黒髪美人受け

天然茶髪の志井 × 黒髪の環

小学生の時からの幼馴染の二人。
茶髪で無表情(細目)だけど中身は熱い「志井」と1つ年上の黒髪でぱっちり目のイケメン「環」。志井は一軒家に住むごく普通の一般家庭で育つが、環は団地でシングルマザーに育てられている。
ある日環が自分の家の玄関先で人知れず涙を流しているところを見た志井は子供心にもなんとなく帰したくなくなり、自分の家に泊めてしまう…。

繊細な線で描かれる絵がとても好きです。
ストーリーも小学1年生から始まり、高学年、中学生、高校生になるまでの成長っぷりも「あんなに可愛かった子がシュッとかっこよくなっちゃって」と親のような気持ちで読み進んじゃいました。

子供から思春期に入る頃の性の目覚めとそれに対する後ろめたい感情、自分の中に湧き上がる欲望と罪悪感との葛藤がなんとも甘酸っぱく、そしてある意味リアルに描かれているのにも関わらず、少年達の美しさを損なうことない苑生先生の愛を感じるキャラクター2人。素晴らしい作品に出会えて嬉しいです。電子で読み紙本も買いました。現2巻まで、心と身体のゆっくりとした成長が見られる。エロは少なめ、ですがドキドキさせられてしまう。これからの2人を見守りたいです。
続巻が待ち遠しいです!

1

本当に居そうな少年たちのお話

ドラマCDを予約したので原作も読もうと購入。
とても丁寧に絵もお話も作り込まれた素敵な作品でした。
一個違いの幼馴染。小1、小2の時期から話が始まります。だんだん一つ年上の環に対しての気持ちが友達としての好きではない事に気付き出す志井。
恋心は、隠しながらも割とぐいぐいボディタッチしたりして、他の男友達が肩組んでたりするとムカッとしちゃったりして。

割とドロっと黒い描写の部分も見え隠れする。
環くんは、母子家庭なんだけど18歳で子ども産んだ若くて綺麗なお母さんはオトコに依存するタイプで彼氏が出来ては、息子がいてもお構いなしにSEXしてしまうタイプのネグレクト母。
自分がどう見られるかが大事でSNSにも息子を利用したり、服や小物で家中溢れてて荒れ放題。
そんな環境で育っていながら環くんは、わかりやすく不良になったりせず、清潔感のあるおぼっちゃま風の美少年なのが、より健気さを誘う。

お母さんとの約束
[これからちゃんとするから環もあたしを助けてね]

自分で決めた約束をノートに綴る
[ぜったいにやらないこと!!!!!]
お母さんの歴代の彼氏から学んだダメな部分をノートに書いていって、全員に共通するものが
[セックス]だった事から性に対しての嫌悪感を持ってしまっている。

性に対しての嫌悪感って男女問わず持ってる人沢山いそう。こことても大事な部分だと思う。
今後、環の嫌悪感をどう変えていくのか。

地雷な人もいてそうなお話ですがこの先の2人がとても気になります。

苑生先生の作品初読みだったのですが、細かい描写がとても良かったです。ふくらはぎとかスマホで環の股間のパンチラをにゅーんして見てる志井とか。
あと、志井くんは後ろから環くんを見てることが多いから首筋が良く描かれているんですが、それもいいっ!
エロチシズム感じます。

表紙の2人は、子供の頃に冒険したフェンス越しなのかしら?とか妄想してしまうエモさがあります。
扉絵のカラーのちびっ子の雨上がりにはしゃいでる姿は、イキイキしていて見入ってしまいます。

全体的にプラトニックに進んでいましたが、ラストの描き下ろしで志井くんの妄想爆発スマホの写メ顔射オナニーからの後ろめたさも最高でした。

1

読んでるこっちがドキドキ

両片想いものなのかな〜と思っていたら、そんな単純な話でもなく…。ちょうどいいシリアス具合でした。ほのぼのシーンも多めでした。

いい子になろうと頑張る受けと、受けが自分に課したルールを破ってくれる攻め。

ていうか思いの外感情に素直な攻めがツボでした。表情が一個下、という感じがして最高でした。

久しぶりな心からいい!って思える漫画を見つけてしまった…。

2人のこれからが気になりすぎて夜も眠れません!!3巻早くよみたい。

0

志井のボンノーが笑

表紙がすごく綺麗でずっと気になってた作品ではありました。金網越しに唇を寄せ合う二人なんか秘密の恋の匂い萌えます!表紙からして
センシティブで切ない系シリアスな話かと思っていたのですが、蓋をあけてみればけっこう笑えるシーンあったり志井がアホ可愛かったりでもまぁこれはこれでアリかなと…
特に好きなシーンが、チャリ2ケツで後ろにのっている志井が環の代わりに自転車漕ぐって行って後ろからペダル踏むとこです!あの密着感イイ志井が後ろから環に抱きついて背中に頭乗せるところとても良かったです( 〃▽〃)
環は美しかった仕草もエロいのですが、深刻な悩みを抱えていて、母親のせいで女子がダメになったのですね
親が幼い子供にヤってるシーン見せるのは虐待です!
そのせいで心に傷を抱えている環が哀れです2巻で二人がどうなっていくのか気になるところです

2

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