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早寝電灯
きゅびずむ
ネタバレ
短編集ですが、どの作品も読みごたえがあり、まるで良質な短編映画を観ているような気持ちになりました。短編なのに、そう思わせない濃密な時間が詰まっている、という感じで…。 繊細で美しいモノローグやセリフの数々、丁寧なストーリー展開、登場人物たちの人間らしい不器用さ…。派手な作品ではありませんが、読み終わったあと心がじんわりとあたかかくなり、優しい気持ちになれます。 特に私は、最後の「稲穂に…
はるぽん
高校に入学した豊樹(受け)は、ある人気者の双子と出会う。その双子は、親からも間違われるほどの同じ顔をしていたが、豊樹が2人を見分けられることに気づき、懐いて付きまとってくるようになる。双子のハル(攻め)とユウは豊樹に執着していたが、高校卒業後に連絡が途絶え…。 親でも間違える双子を完全に見分けられる唯一の存在、というのは鉄板の萌えだと思います。 誰も自分たちを見分けられないので、見分け…
ふばば
短編集。どの作品もとても良かったです。 「半壊の花」 双子x同級生。 親でさえ見分けのつかない双子のとりかへばやゲームを終わらせたトヨ。 ハルとユウは「抜けがけ禁止」のルールを勝手に作ってトヨとの連絡を絶つが、ユウが事故死してしまう。 三角関係、とあるけど決して三角などではない。当時からトヨはハルに惹かれてて、トヨにとってはユウとハルはちゃんと別人だった。 2人を同一視してたのは彼…
冬草
早寝電灯さんのデビューコミックス。 表題作を含め4つの物語と、巻末にそれぞれの”その後”が描き下ろしで収録されています。 〇半壊の花(前後編) 入れ替わりをゲームのように楽しむ双子と、それを見破った同級生の物語。 双子の片割れの”死”を起点に、3人が出会った高校時代に遡ることで、現在の痛みや切なさを伴う喪失感が非常に巧く描かれた良作。 特にクライマックスからエンディングにかけてがすご…
Hinana
凄く良かったです!! デビュー作とは思えない完成度の高い作品でした。 とにかく心が揺さぶられました。 絵柄も表紙から受ける印象とは違い、味があって感情豊かに描かれていて好きです。 特に受けがどれも目つきが悪くて男前で真っ直ぐな気性で好き。 表題作は前後編の短いお話なのに、ぐっと世界観に引き込まれてしまい、思わず泣いてしまいました。 短編の田舎の高校生同士のプラトニックな関係性も情景描写…