ココミさんのレビュー一覧

ロスタイムに餞を コミック

ココミ 

どちらの気持ちもよくわかる

美容師の攻めの尽は、小説家の受けの桐生と別れたはずなのに、呼ばれたら家に行ってしまうし、キスされたらそのままセックスになだれ込んでしまう。
嫌いで別れたわけではないから。まだ好きだから。ただ一緒にいることが辛くなったから。ふたりでいるのにひとりでいるようになってしまったから。
でも、なにかをする時もなにかを食べる時も、4年一緒にいたから同じものを好み、ふと幸せだったふたりでいた時のことを思い出…

6

ロスタイムに餞を コミック

ココミ 

切なさから甘さへ

別れから始まるストーリー。

付き合いから同棲と4年間過ごしてきた尽と桐生。
一緒にいることが当たり前がいつからか相手の欠点ばかり気になり出しついに別れを告げたはずの尽だけど何かと桐生に呼び出されては流されて…を何度が繰り返しあるきっかけで本気で終わらせようと合鍵を桐生に返す尽。
その尽の行動に尽の本気を感じ取った桐生。

ここから相手に対する気持ちに変化が出て今までのことを見つめ直す…

6

ロスタイムに餞を コミック

ココミ 

痴話げんか

ちょっと拗れた痴話げんかにしか見えなかったという…。
えええ?別れたの?という桐生と同じ発想でしたw

いろいろダメ出ししつつも、でも”好き好き”してる展開に見えてしまった。
なんだか可愛いな、と。
もう、相手のこと”大好きじゃん”と何度かツッコミたくなりました。

喧嘩後のダウンタイムの心理描写が丁寧に描かれています。
相手が好きだからこそ、言いたいことが言えなかったり、恋愛にお…

10

ロスタイムに餞を コミック

ココミ 

別れてから気づいたこと

別れから始まるBLです。
切ないはずなのに、どこか温かい一冊でした。

あることが原因で、人に「伝える」のが苦手になった、小説家の桐生(受)
桐井のワガママにうんざりし、別れを切り出した、美容師の尽(攻)

別れてから気づく、相手の良さと悪さ。
今思えば良いところも悪く思え、悪いところも良いと思える。
そんな描写があり、見てて、ほんとに切ない気持ちになりました。

お互い似た者…

11

ロスタイムに餞を コミック

ココミ 

"ロスタイム"とは

「そういうところが大嫌いで、だけどどうしようもなく好きだった」
この帯、なんて優秀…最高…。

4年付き合った恋人と別れて、一緒に住んでいた家を出た…そんなありきたりなあまりにリアルな別れから始まるふたりのお話。

2人は、なるべくしてこうなったと思います。
どうか、たくさんの人にこのふたりの"ロスタイム"を見届けてほしいです。

9

ロスタイムに餞を コミック

ココミ 

切なくも、傷が癒えていくような優しい読後感

別れから始まるBLって、実は初めて読みました。
別れからスタートするので、もう、ずっと切ない。
切ないのに、ゆっくりと傷が癒えていくような
じんわりと心が満たされていくような
最後は幸せ一杯な気持ちになる、最高の読後感でした。

4年間付き合っていた恋人達の別れから始まる本作。
別れを決めた尽と、何だかんだ甘えてしまう桐生。
優しい雰囲気の作風なのに、2人の温度差が妙にリアルで、別…

17

ロスタイムに餞を コミック

ココミ 

アディショナルタイム

すーーーっごい良いお話でした。
表紙も作品の雰囲気を表していてめちゃ素敵。
(紙版も買ってしまいました 笑)

切ないんだけど…切ないを通り越して超絶感動しました。こういう日常の出来事からの切り口のお話大好きです。
付き合った人同士でもだけど、友人や同僚や家族…近い場所にいると、嫌なところしか見えなくなる時ってありますよね。多くの人が経験する気持ちだと思います。だからかな、すごく胸に響き…

10

ロスタイムに餞を コミック

ココミ 

好きでいることの苦さ。好きをやめられない苦さ。

めちゃくちゃビター。
苦みが口の中に広がって心がシクシクしました。
けれど、ああ…なんかわかるなぁ…と共感する。

好きでいることの苦さ。好きをやめられない苦さ。
好きなのに、好きだけど、湧き上がる嫌な気持ち。
嫌いになりたいのに嫌いになれない気持ち。

シンプルな「好き」だけで続かなかった関係が描かれた、
大好きな恋人との別れから始まる物語です。

これがもうめちゃくちゃ心…

8

ロスタイムに餞を コミック

ココミ 

とても程良い、ちょっとの受けザマァ感



小説家で自分勝手な受けの桐生
そんな受けに未練がありつつも疲れて別れを切り出した攻めの尽

別れてからも受けに振り回される攻めですが、ずるずる関係を続けてしまう自分にしっかり区切りをつけて、受けに別れを告げるシーンは安心しました。
このまま流されて復縁したら薄っぺらいなと思っていたのですが、そんなことはなかったです。

そして過去の軽いトラウマから気持ちを言葉にできない受け。

16

ロスタイムに餞を コミック

ココミ 

人生の餞には何を望むのか

人生の餞にーー。
恋愛の始まりは、勢いも若さも熱量もあるけど、
長い付き合いになっていけば、それらだけでは付き合えるわけではなく、
長ければ長いほど、一度互いを、自分自身を見つめ直す、そんなターニングポイントなストーリー。

美容師の尽(つくし)と小説家の桐生(とうい)同棲四年目のふたりだが、自由気まま過ぎる桐生に愛想を尽かした『別れた』尽だが、そうは思ってない桐生に振り回され、別れても…

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