あき
葵木との間には厚い壁ができてしまったけれど、結果的に春太にとっては必要な期間だったようですね。昔の葵木も今の春太も、正義感が人一倍強く、間違ったことには真正面から立ち向かう性格が共通していて。けれど、いつ何時も正攻法がベストとは限らない。真っ向から歯向かう者は疎ましがられることも多く、敵をつくれば自分だけでなく大切な人まで傷付けられる恐れがある上、正論ばかりでは立ち向かう勇気がない人間からも共感…
私はもうすっかり葵木推しなのですが、この巻で葵木と春太の関係にひびが入ってしまったので、ここから那治ルートが再び開く展開になるんですかね。葵木の顔がタイプで、堅物だけど話の分かる性格なのが絶妙な上、今まで他人と温かく穏やかな関係性を築けた経験が少なそうに見えるので、真に心を許せる人間が隣に1人くらいはいてほしいと切に願ってしまいます。今回は途中まで春太と結構いい雰囲気のところまでいったので、でき…
とても一般的な高校には真似できない壮大なプレバレンタインイベントの景品が、市販で買えそうなピスタチオ1袋だったり、相変わらず謎な世界観ですね。庶民の心も忘れず……ということなんでしょうか。イベント当日の、子供やマダムの登場する流れや台詞もちょっと上手くいきすぎかなと感じました。ただ、葵木の見た目と性格がとても好みなので、彼と春太の距離が徐々に縮まり始めたのは嬉しいですね。景品がカカオ豆(原材料)…
3巻は那治と春太のやりとりは冒頭のみなので、このカップル推しの方にはちょっと物足りないかも。私は葵木も好みの攻めなので、それなりに楽しめました。ただ久々に読んで感じたのは、いろんな要素があまり上手く絡んでいないような気がするということ。世界観や設定の作り込みの丁寧さ、情報操作という映画のようなシビアな会話、西洋人めいた端麗な顔立ちのキャラクターたちといった高度な要素に対し、春太の幼さ、普通の高校…
1巻は設定を詰め込み過ぎていた印象があったのですが、2巻はストーリーに重きを置かれ、那治と春太の過去や現在の関係性をじっくり楽しむことができました。葵木のクソ真面目っぷりもなかなか面白くて捨てがたいと思いつつ、那治のことももちろん気になり、春太目線で学園を満喫させてもらいました。那治が暴走してしまう所で終わってしまったけれど、春太から那治への気持ちは憧れ以上のものになり得るのか、今後に期待ですね…