みざき
上巻の二人から焦点が変わります
なかなか酷い人でしたので気持ちの整理が追いつかないかと思いきや
とても人間味のあふれる人で、最後には幸せになってほしいと願ってました
本当に不思議な魅力にあふれたお話で
特に下巻は複雑すぎて
何が正しいのかわからなくなります
それがこのお話の魅力なのだと思います
複雑に拗らせた想いはやっかいですね
自分の気持ちに素直に生きられない
現実世界…
切ないお話でした
胸が締め付けられる
それぞれの気持ちが交錯していて
交わるけれど重ならない
歯痒くて辛い
けれど強かでまっすぐな気持ちが
痛いくらい刺さりました
時代背景や描写が繊細で
それが作品の世界観を深めてます
心に深く刺さるお話で
上巻ではこれで幸せになれるのかと
期待したところ一転する場面で終わります
絶望なのか希望なのか
このお話の世界に引き…
さて。そこそこ私の予想は的中して。結構悲しい。
やはり千代森の主人、環は叶わぬ想いを結城子爵に抱いていたのだ。
後半は彼等の恋の、想い出と結末が描かれている。環が今、こうなってしまった経緯にも。
因果関係があるとして、語られている。
環は寂しかったのだ。決して手に入らない恋。だから。
伊月を育て、側に居て欲しかったのに。伊月は芳野を愛してしまう。そればかりか。芳野と出て行けないのなら…
うーん。他のサイトで「中二病の様なモノローグ」と書かれていたのですが、確かに。
大正ロマネスク調の主従愛かと期待したんですけれども。それはそうかもしれないけれども。うーん。伊月の痛々しさったら無い。
孤児の伊月は、千代森の美しい主人に拾われ、不自由の無い暮らしを与えられ。美しい従者を与えられる。子供のいない主人はいつか伊月に家督を譲るだろう。伊月はそれくらいの野心は持っている。持っているからこ…