あかねソラさんのレビュー一覧

踊る阿呆と腐れ外道 (下) コミック

あかねソラ 

哀しいほどに美しい顔で笑む人

千代森という屋敷の中で複雑に絡み合う愛憎劇。
伊月と芳野の恋の行方はどうなるのか?と思いながら、物語は下巻へと進む。
読み終えた今、正直に言葉を選ばずに感想を述べるのなら、伊月と芳野の恋路はどうでも良くなってしまったのです。
彼ら主従2人の恋の結末は、いわゆる「めでたしめでたし」で終わるものなのだと思う。
ですが、私にとっては「しゅみじゃない」ほどに惹かれるものがなく、伊月と芳野が盛り上が…

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踊る阿呆と腐れ外道 (上) コミック

あかねソラ 

鬱くしく、狂おしい

「散切り頭を叩いてみれば、文明開化の音がする」
なんて言葉が有名な明治時代を通り越して、物語の舞台となるのは大正時代。
西洋と東洋が混ざり合う非常に魅力的な時代ですよね。
個人的に、大正時代設定のお話って、なんとなくパッと明るいイメージよりも薄暗かったり混沌としている狭い世界が描かれているイメージがあるのです。
今作もなかなかのどろりとした作品でした。

繊細で美麗な画と共に描かれる、…

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踊る阿呆と腐れ外道 (下) コミック

あかねソラ 

踊る阿呆と腐れ外道

上巻の二人から焦点が変わります
なかなか酷い人でしたので気持ちの整理が追いつかないかと思いきや
とても人間味のあふれる人で、最後には幸せになってほしいと願ってました

本当に不思議な魅力にあふれたお話で
特に下巻は複雑すぎて
何が正しいのかわからなくなります
それがこのお話の魅力なのだと思います

複雑に拗らせた想いはやっかいですね
自分の気持ちに素直に生きられない
現実世界…

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踊る阿呆と腐れ外道 (上) コミック

あかねソラ 

踊る阿呆と腐れ外道

切ないお話でした
胸が締め付けられる
それぞれの気持ちが交錯していて
交わるけれど重ならない
歯痒くて辛い

けれど強かでまっすぐな気持ちが
痛いくらい刺さりました

時代背景や描写が繊細で
それが作品の世界観を深めてます

心に深く刺さるお話で
上巻ではこれで幸せになれるのかと
期待したところ一転する場面で終わります

絶望なのか希望なのか
このお話の世界に引き…

3

踊る阿呆と腐れ外道 (下) コミック

あかねソラ 

報われないその先は・・・?

上下巻ですが、2カプのそれぞれの話で、下巻は上巻では「悪役」だった環と結城の話です。
正直、こちらのカプの方が断然好みです!
下巻を読むと環に感情移入してしまい、嫌うどころか贔屓目になってしまうほど笑
幼少からの付き合いで、両片思いを拗らせに拗らせたふたり。

道理も分からないほどの歳に互いの爪を誓いの印として交換し合う(痛い)ほど惹かれあっていたのに、結城は婆やの言葉で環とは一緒になれ…

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踊る阿呆と腐れ外道 (下) コミック

あかねソラ 

愛おしくも悲しいそれぞれの愛のカタチ

『踊る阿呆と腐れ外道 (上)』の続編です。

第伍話と第陸話
千代森家の執事 芳野 英一郎と千代森家の養子 千代森 伊月のお話。

前作では、千代森家の当主 環の養子であり情夫でもある伊月が、ずっと好きだった執事の芳野と心身共に結ばれました。
しかし、翌朝ベッドで眠る2人の前に環が現れ…。
今作は、その続きになります。
自分のモノに手を出した芳野と自分を裏切った伊月に憤慨する環。

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踊る阿呆と腐れ外道 (上) コミック

あかねソラ 

大正時代に繰り広げられる珠玉のラブストーリー

初めて読んだ あかねソラ先生の作品です。

千代森家の執事 芳野 英一郎と千代森家の養子 千代森 伊月のお話。

第一次世界大戦に伴う好景気を背景に、生活様式が大きく変化した大正時代。
千代森家の養子である伊月は眉目秀麗な容姿と片足が悪く杖を突いていることから“膝つき様”と呼ばれていました。
まだ幼い頃に千代森家の当主 環に拾われ、養子として何不自由なく育てられた伊月。
――しかし、…

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踊る阿呆と腐れ外道 (下) コミック

あかねソラ 

やがて哀しき。花の散るらむ。

さて。そこそこ私の予想は的中して。結構悲しい。
やはり千代森の主人、環は叶わぬ想いを結城子爵に抱いていたのだ。
後半は彼等の恋の、想い出と結末が描かれている。環が今、こうなってしまった経緯にも。
因果関係があるとして、語られている。

環は寂しかったのだ。決して手に入らない恋。だから。
伊月を育て、側に居て欲しかったのに。伊月は芳野を愛してしまう。そればかりか。芳野と出て行けないのなら…

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踊る阿呆と腐れ外道 (上) コミック

あかねソラ 

壊れてしまうのは、身体か。心か。

うーん。他のサイトで「中二病の様なモノローグ」と書かれていたのですが、確かに。
大正ロマネスク調の主従愛かと期待したんですけれども。それはそうかもしれないけれども。うーん。伊月の痛々しさったら無い。
孤児の伊月は、千代森の美しい主人に拾われ、不自由の無い暮らしを与えられ。美しい従者を与えられる。子供のいない主人はいつか伊月に家督を譲るだろう。伊月はそれくらいの野心は持っている。持っているからこ…

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踊る阿呆と腐れ外道 (下) コミック

あかねソラ 

雰囲気は良かった

大正ロマン、絵も美しい、旦那様の養子の少年が実は愛人で家の使用人と道ならぬ恋に落ちる…設定はとても好みでしたし導入部分は面白かったです。旦那に陵辱されても希望を失わない健気な少年。旦那様と何やら因縁のある結城子爵の家で悪徳医者に愛人の少年が性的暴行をされ助けに駆けつけた(全然間に合わなかったけど)使用人が激怒して銃をぶっ放す…その辺まではすごく良かったです。

下巻での結末が何だか人として筋が…

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