笠井あゆみさんのレビュー一覧

囚われのオメガ王子と恋の奴隷 小説

小林典雅  笠井あゆみ 

健気な不憫受け

片青眼は不吉という言い伝えだけで虐げられてきたリンツェットが不憫。全面的に守ってくれた母が亡くなり、2人の側仕えも不当に外され、扱いの酷さに腹が立つ。やっと父王が会いに来たと思ったら、人質になれってふざけてる。けど、ここが転換期でした。優遇されてきた弟に襲われそうな所を助けてくれたのが運命の番。小さないざこざはあっても、溺愛してくれるアラリックと上手くいって良かった。これもリンツェットを賢く育てた…

5

淫雨に溺れて 小説

つばき深玲  笠井あゆみ 

旧題「雨恋い」

デビュー前に新人賞を受賞した「雨恋い」に、加筆修正、タイトルを変えた再編もの。
編集さんが付けたタイトルが、淫雨。意味は「 降り続く雨。長雨。霖雨。」
笠井あゆみ画伯の表紙が淫靡で凄いけど、中身はそうでもない。
湊が雨を降らせる雲を見つめて呟く「あとから痛み出す心の傷。」の場面は、印象深かった。

若手書道家で人気の伊織と善。
善は、自分の技量だけでのし上がってきた派手な美形の一匹狼。…

1

「淫呪の疼き ‐溺愛鬼と忘れ形見の術師‐」コミコミ特典SS小冊子「りんどう色の恋人」 グッズ

是非コミコミさんで手に入れて下さい!

永遠の恋人になった2人のその後のお話でした。

こちらのコミコミさんの小冊子に、青柳がどれくらいの長さを生きているのか書いてあります。想像していたよりかなり長くて、より青柳の過去が知りたい気持ちになりました。

青柳は高等鬼種である前にかなりの術師なんですよね。だから鬼になる前の青柳がまだ人間であった時代では、かなり力のある優れた術師だったと思うのです。だから彼の過去のお話もスピンオフで良…

1

囚われのオメガ王子と恋の奴隷 小説

小林典雅  笠井あゆみ 

おとぎ話的ハピエンオメガバース

何これめっちゃ好き。
私の好きなおとぎ話要素強めのストーリーでした。

生まれつき両目の色が違うことで忌まわしき者として、フォンター国の第一王子の身でありながら遠い離宮で隔離した生活を送るリンツェット。不安定な政情から、人質として後ろ盾のダウラート国に行くことになります。

フォンター国は迷信の信仰が強く、左右の眼の色が違う「片青眼」を忌み嫌っています。リンツェットは片青眼を持ち産まれて…

8

淫呪の疼き ‐溺愛鬼と忘れ形見の術師‐ 小説

高月紅葉  笠井あゆみ 

答え合わせをする気持ちで楽しめました

サブタイトルの「溺愛鬼」とあらすじ、そして読み進めて行くうちに青柳の穏やかな性質から、青柳は本当に嘉槻の両親を殺したのか?嘉槻に淫呪かけたのは青柳なのかと疑問を持ってしまうと思います。

そして少ない登場人物と文章のそこかしこに散りばめられたヒントに、事の真相が薄っすらと見えて来て読者のこうであって欲しいと思う望みが同じであるのかと、答え合わせをする気持ちでページをめくる手が止まらなくなりまし…

2

「囚われのオメガ王子と恋の奴隷」ご購入特典書き下ろしペーパー「うちの伴侶は世界一」 グッズ

ロランvsアラリック

2作品のカップルが登場するペーパーで、王道話ですが面白かったので萌2にしました。

++

本編同様くすくす笑えるお話です。

娘(リーラ、9か月)を連れてきたアラリックと共同で子供の面倒をみて、お互いの嫁(キリルとリンツェット)を休ませようとする攻め二人のお話なんです。

お子様のう●ち話だの、離乳食あーん話だの、内容としては王道なんですけどね。攻め二人がお子様相手に格闘するって…

0

囚われのオメガ王子と恋の奴隷 小説

小林典雅  笠井あゆみ 

不肖の息子なのよ

笠井先生だし典雅先生だしと購入。この組み合わせは・・と思っていたら「深窓のオメガ王子と奴隷の王」のスピンオフでした。前作読んでいなくても全く問題なく読めます!典雅先生らしい、くすくす笑えるお話、本編180Pほど+「深窓の・・・」の方のカプの冒頭部分のお話+あとがき。週末、くすくす笑って元気になりたいなら、めっちゃおすすめしたいです。面白かったー!
絶対忘れないかと言われると?なので萌2にしました…

7

「淫呪の疼き ‐溺愛鬼と忘れ形見の術師‐」コミコミ特典SS小冊子「りんどう色の恋人」 グッズ

青柳視点

本編好きそうだなと思う方は、これ付いてる方がいいかも。青柳視点で本編に対する感想がちょっと深まった気がするので萌にしました。

++

青柳視点で、なんで嘉槻を好きになったのかが垣間見えたように思うんです。

鬼となって千年(! そこもっと詳しく!)。幼かった嘉槻に名前を与えられ、無垢な嘉槻に何かを感じて心を奪われた・・という記載があるんです。本編でも幼いころのエピソードは記載あったん…

1

淫呪の疼き ‐溺愛鬼と忘れ形見の術師‐ 小説

高月紅葉  笠井あゆみ 

笠井先生おっかけで購入。紅葉先生、好きだった作品もあるのですが今作はなぜか入り込めなかったので中立にしました。本編270P弱+後日談3P+あとがき+笠井先生のあとがき。和風ファンタジーがお好きな方だったらいいのかも。

この春、封印師として看板をかかげた嘉槻(かつき)。6年間山奥で、高等鬼種である青柳と共に修行をし、今も共に暮らしています。というのも青柳から「淫呪」を刻まれていて性的な行為など…

3

「囚われのオメガ王子と恋の奴隷」ご購入特典書き下ろしペーパー「うちの伴侶は世界一」 グッズ

コレ最高でした

本編が「深窓のオメガ王子と奴隷の王」のスピンオフなので、両作品のカップルが一緒に書かれていてとても面白かったです。

初めての子の誕生にロランもアラリックも親バカと化していて、彼等の行動と言動に爆笑してしまいました。

キッカケはキリルの尻に敷かれているロランが子守りをすると言い出したことがキッカケなのですが、不安がるキリルにアラリックも子どもを連れて来て一緒に子守りをすると言い出すんです…

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