笠井あゆみさんのレビュー一覧

累る-kasaneru- 小説

凪良ゆう  笠井あゆみ 

ページを捲る手が止まらない。

ホラーテイストもので、気になって気になって、ページを捲る手が止まりませんでした。
こんなに辛くて苦しかったのに、ラストまで行く頃にはホッとする読後感。
あぁ、よかったねぇ。
凪良先生のお話をもっと読んでいきたいものですよ。


受け様は大学生の七緒。
攻め様は異母兄弟の弟、奏人。

奏人の母が亡くなり、七緒の家に引き取られるも、七緒の母からは露骨に嫌がられ。
どんな時でも、七緒…

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アルファの渇愛~パブリックスクールの恋~ 小説

ゆりの菜櫻  笠井あゆみ 

私を選んでくれ。そして私を愛してくれ!(帯より)

ゆりの菜櫻先生のパブリックスクールの恋シリーズ第四弾!!
①耽溺②執愛③寵愛④渇愛

この作品だけでも普通に読めますが、さらに奥を極めたいなら①耽溺だけは読んでおいた方がより深まると思います。
(②③④どの作品にも①の攻めと受けが脇役として登場します。)

今回の主人公は①の受け由葵くんの1学年上のキング(レックス)と由葵くんの寮の副寮長(瑠衣)とのお話です。

このシリーズの特徴…

2

渇愛 下 小説

吉原理恵子  笠井あゆみ 

受けさんのカッコよさに悶絶。

2か月連続で刊行された『渇愛』の下巻。
上巻の表紙は攻めで弟の玲二の絵柄。下巻は受けの和也が描かれています。
どちらもビューティフォーです。

もともとの初出が古い作品ということもあってか、今の時代にはちょっとそぐわないな、という気もする作品です。だって、19歳×21歳よ、この子たち。肝が据わりすぎ!

とか思いつつ。

さて、下巻に入り玲二を取り込みたい人物が登場します。
そし…

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アルファの渇愛~パブリックスクールの恋~ 小説

ゆりの菜櫻  笠井あゆみ 

キングの努力!

今度は義兄弟ですね。

お互いのために!麗しいです。

ひたすら伯爵家のために…ってのがね。
お互いのために、お互いを支え自由にしてあげるために頑張ってて。
瑠衣には相応しいアルファを、レックスには自由かそれなりの婿入り先をって。

君ら一緒になればよくない?
何度も言いたかった!でもダメなんですよね。その理由も書いてはあるんですが。

お久しぶりな学園生活やイベント、キング…

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僕たちは昨日まで死んでいた 小説

中原一也  笠井あゆみ 

死を匂わせていますが、怖くないです。

死の匂いを嗅ぎ分ける能力のある月島と、彼の飲食店の改装工事に来た佐埜のお話。月島は佐埜の事が気になるけど、死の匂いがずっと佐埜から出ている事でなかなか心を通わせる事に躊躇しています。死の匂いを嗅ぎ分けられるきっかけとなった兄の死と、その後の家族の状態などもあって、人との関わりを深くは持とうとしなかった月島と、やはり、事情があって、人と関わらないようにしていた佐埜。
お互いに身内の死の影を漂わせて…

1

飼い犬に手を咬まれるな 小説

夏乃穂足  笠井あゆみ 

書き手の熱量と作品の迫力に圧倒された

いわゆる、読む人を選ぶ作品が大好きです。
こちらの作品はまさにそういう人間のどろどろとしたものが凝縮されている、ちょっと読む人を選ぶ作品かなと思います。
ストーリー重視の方はぜひ。

360Pを超えるページ数に濃厚な愛憎入り混じる夏乃先生渾身の1冊。文章力が凄まじかったです。
読みながら非常にゾクゾクとしましたし、この分厚さになるのがわかる濃密すぎるエピソードに読み進める手が止まらないと…

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アルファの渇愛~パブリックスクールの恋~ 小説

ゆりの菜櫻  笠井あゆみ 

「さて、どうするかな……」

エドモンド校シリーズ4作目。
ですが、既刊未読でも全ッく問題ないので大丈夫。
時系列もバラバラなので読み順気にしないでOK。

念の為、発売順を書いときます~↓↓
①耽溺 ②執愛 ③寵愛 ④渇愛


さてさて。

パブリックスクール×オメガバースって業が深いですね。
最初にこのシリーズに触れた時は、
階級に階級を重ねてちゃってどんな差別が起こる…!?
と、ドキドキハラハラ…

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アルファの渇愛~パブリックスクールの恋~ 小説

ゆりの菜櫻  笠井あゆみ 

正統派オメガバース

ここ最近色んな角度から攻めたオメガバース作品が乱立していて、オメガバの新時代到来を感じている中、このシリーズ作品の存在感はやはり安心できますね。王道ドストライクのオメガバースであり、舞台は魅惑のパブリックスクール……とても大好きなシリーズ作品です。

オメガバースの原点回帰と言いますか、正統派なストーリーに酔いしれました。
特殊な設定もない、複雑な背景も人間関係もない、与えられているのはオメ…

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今、風が梢を渡る時〈後編〉 小説

かわい有美子  笠井あゆみ 

寄宿舎ものの名作

淡く爽やかで、それでいてどことなくノスタルジックな気持ちになる。
そんな心地の良い読了感で満たされる美しい作品でした。
しばらくこの寄宿舎の世界に浸っていたい。
大正の時代背景もこちらの作品を魅力的なものにしている要素のひとつかもしれません。
細やかな時代考証も笠井あゆみ先生の挿画も素晴らしかったです。

学校や寮といった閉塞的な空間の中で、時に苦しみもがきながら成長をし続ける青少年た…

5

人魚姫の弟 小説

犬飼のの  笠井あゆみ 

どのカプがお好き?


なんとお話が三本立て!

ネタバレや設定を見ずに読んだので驚きでした。
でもお得感。
あと記載されている順番と、実際の順番が少しだけ違います。

「銅の足輪」  3割
「金の腕輪」  1割
「人魚姫の弟」 6割

【銅の足輪】
前半の3割は兄のお話。
毒親から幼い弟を連れ逃げ出し、その先で出会った人と恋に落ちて三人で暮らすまでのお話。

ヘンゼルとグレーテルを彷彿と…

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