笠井あゆみさんのレビュー一覧

式神の名は、鬼3 小説

夜光花  笠井あゆみ 

鬼シリーズ最終巻

鬼シリーズ3作目。
夜光花先生ってすごいと再確認した作品でした。
お話が面白いのは勿論、それがシリアスであったりファンタジーであったり、はたまた現代ものであったりと、どんなジャンルの内容であっても文章が上手く、非常に読みやすいんですよね。
今シリーズでは、主人公の櫂の職業が陰陽師という事で、専門用語や仏教用語など、普段なかなか馴染みのない言葉や設定が多かったというのに「よく分からない」「難し…

4

飼い犬に手を咬まれるな 小説

夏乃穂足  笠井あゆみ 

飼い主と調狂犬の半生

2019年刊。
夏乃さんの小説は初読みながらも、渾身の作と言っても過言じゃない力を感じた一冊だった。

大手不動産会社の跡継ぎである一稀にとって謎めいた男・荒原に連れられてきた見窄らしい少年・猛の出逢いは13歳の頃だった。
自分だけの特別な”犬”として手塩を掛けて猛を育てあげた3年間。
そんな猛は高校生になって執着の塊となって常に一稀に付き従おうとするが、彼の秘められた狂気を恐れて距離を…

9

式神の名は、鬼3 小説

夜光花  笠井あゆみ 

これにて完結。

式神の名は、鬼 完結でございます。

櫂と羅刹の物語としては、綺麗な終わり方と言えば終わり方でした。
羅刹が立派な執着攻めに育ちましたね(^ ^)
この手の話で浮上する寿命問題も変に短期間で結論ださせないで
余白をのこしているのもこの流れとしたらアリではないかと。
無事呪いも解け、一応櫂もまだ人生は長いわけですしね。
ということで2人の関係性などのBL的萌を評価としての萌2です。

5

式神の名は、鬼3 小説

夜光花  笠井あゆみ 

お話のたたみ方がお見事でした

実はこの巻が最終巻だと知らなくて。
笠井画伯の表紙絵を見て「あら、これで終りなのかしら」って思ったんですね。
このシリーズの表紙絵って2人の関係を如実に表していると思うんですよ。で、羅刹に抱かれている櫂がやたら安らかな表情だったんで「この巻で終りなんだろう」と思ったんですね。

ところがねぇ、読み始めましたら「いや、これは続くのか?」と思い直したんですよ。だって、次から次へと難題が櫂に襲い…

8

式神の名は、鬼3 小説

夜光花  笠井あゆみ 

堂々、完結。

『式神の名は、鬼』の3巻目にして完結編。
続きものなので前作未読だと理解できません。前2巻が未読の方は、そちらから読まれることをお勧めします。

BL小説はそれだけで順番が分からないタイトルのものも多くありますが、今作品はタイトルは変わらず順番の数字だけついているのでわかりやすい。お洒落なタイトルはもちろん素敵ですが、こういう簡潔なものもわかりやすくて助かります。

ということでレビュー…

10

式神の名は、鬼3 小説

夜光花  笠井あゆみ 

感動の完結編

すごかった。
BLファンタジーにおいて、今現在夜行先生の右に出るものはいないんじゃないでしょうか?
コミカルに進んでいく前半から一転して、伊織と比丘尼が登場して一気に不穏かつ不気味な雰囲気になっていく後半。
息つく暇もなく、夢中で読みました。
比丘尼に関しては最後まで何者だったの?という感じで、とても気持ち悪かった。
〝悪気がない〟というところが一番怖かったです……


行方のわか…

13

皇帝竜を飼いならせII 暴君竜を飼いならせ 8 小説

犬飼のの  笠井あゆみ 

可畏 精神的にキツイよ〜

潤が連れ去られて手掛かりもなく日にちだけが過ぎていく。
ジーウはニコニコ!マーマもニコニコらね!
コーも、コーもニコニコしゅるよ!
コーたん!パーパニコしたよ!
ん、ニコらねー。ジーくんもパーパも、おげんきらね
と子ども達に支えられて何とか耐えてる可畏。
父だし、強くあろう、泣いてはダメだと奮い立たせてるのがギリギリの状態。

つい、拷問も残虐になってしまう。
こんなところ潤には…

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皇帝竜を飼いならせI 暴君竜を飼いならせ 7 小説

犬飼のの  笠井あゆみ 

可畏絶体絶命大ピンチ!

表紙、誰か知らん男の膝に潤くんおっちんしてるよ。
なんか、元気なさげ。ファー着てるから新ブランドのモデルのお仕事?と思いきやちがーう!!!
拐われちゃったよ、竜人組織のツァーリに。

高校を卒業して新生活、可畏は大学に籍を置きつつ本格的にビジネスに力を注いで、潤は家族の為に栄養学科で学ぶ道に。
また、新ブランドのミューズも務めるべくレッスンも欠かさない。
新キャラ続々登場にいい人そうで…

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幼生竜を飼いならせ 暴君竜を飼いならせ 6 小説

犬飼のの  笠井あゆみ 

子育てBL編

表紙からしてかわゆい、
2人の双子の息子、慈雨くんと倖くん。
卵から孵化して1ヶ月で1歳児ほどの見た目と言動。高校3年生卒業間近に家族が増えてめまぐるしい竜嵜ファミリー。
18歳にしてパパママになった可畏と潤。
可畏は、家族を守る為にどんどん立派に頼もしい存在に、潤は今までは順応性があって大らかだったのが逆に心配性でくよくよするようになってるのが面白い。

子育てメインのほのぼの回では…

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黒騎士の愛しき銀珠 小説

鳥舟あや  笠井あゆみ 

終わったの?

レビューを書いている皆様がとても評価が高いので電子版で読みました。

「つがいはキッチンで愛を育む」が大好きだったのですが、この作品は壮大過ぎて置いてかれた感が強いです。

鳥舟先生の文章は癖が強いですよね。「つがい…」ではそんなに気にならなかったのですが、主語がずっと主人公の受けのネスの名前と、攻めのフィキなのがとても読み辛かったです。
それと箇条書きのような短い文体が馴染めなかった……

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