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灼
ざくざくちゃん
ネタバレ
耳骨…という聞きなれない単語から始まるストーリーですが、ラストまで重要なポイントになってきます!! 欲がない男千晃と、千晃の琴線に触れるものを探したい浅見、浅見の年下の幼なじみ宝。 三人のそれぞれの思いが微妙~~~なすれ違いを起こしていて、人間って面白いなぁ!(本人達は苦しい)って思いました。 浅見と宝はまるで共依存のような関係。自分の存在意義、自分を必要として欲しいがために『お願いをし…
kaya。
旧版では未読でしたので、新装版での刊行を機に読了です。 目次をみると相生結びの番外も収録されている! 予想外のところで光太と真人を見られて嬉しかったです。 本編は和装士とテーラー、老舗の仕立て屋たちの恋を描いたお話。 和装士とテーラーとはちょい渋でこの上なく興味を惹かれる組み合わせでした。 呉服屋の跡継ぎの葉之介は向かいのスーツ店の跡継ぎの鈴成と幼馴染みで、 同時に想いを寄…
まりあげは
旧版は未読です。 今回、メイト有償特典付き紙本での購入。 ページを開くと、旧版カバーイラストなど見開きも含めて4点が、圧巻のずらり。 本編後は、旧版描き下ろしも含め、「相性結び・続」や、新装版新規収録作品、旧版の特典ペーパーやあとがきの後で、新装版描き下ろしがお目見えです。 お向かい同士に立つ、老舗の仕立て屋。 かたや和裁士。(攻め) かたやテーラー。(受け) …
umeair
旧版未読で、こちらの新装版を読んでみました。 うーーん…和装×洋装、仕立て屋の跡取り同士の恋。+幼馴染! この設定だけでもうフツフツと滾るものを感じ、わくわくして手に取ったのですが、、 あれ?なんだか二人の気持ちに入り込めないまま、ん?ん?と思っているうちに 終わってしまった。。 まず、攻め受け二人の「好き」という気持ちがいまいち分かりにくい。 特に鈴成(受け)。 寡黙で…
かりんていん
灼先生については全作品を読んだわけではありませんが独特な、まるで音も聞こえてこないような静謐な空気を纏った世界観をいつも感じています。 浅見の人の世話ばかり焼きたがる人の為に役立ちたいという『欲』は幼い頃父親に投げられた母親の「役立たず」という言葉や自分を置いて行った彼女の行動がトラウマになっていて切ないです。 宝の浅見への依存にも思える過剰な甘えたぶり、支配欲もやはり出て行った母親にも原…
Orchid27
物語の最後、見事に冒頭へと繋がった、そこに嘆息してしまいました。 一巻の頭で、司朗くんが飛ばした飛行機は水面へと落ち、それと共に知らない男が現れ空を見上げて佇んでいます。 司朗くんがかける言葉は「どちらさま?」です。お互いがお互いを知らないだけでなく、鴻さん自身もまだおのれのことを知らない。 二巻のラストシーン、司朗くんは今まさに飛行機を飛ばした瞬間です。司朗くんはその飛行機を追って…
初めて灼先生の作品を拝読しました。 白日夢のような浮遊感ある空気に非常に魅入られてしまいました。 生と死の揺らぎが曖昧な世界観と、それと共に進む食事や洗濯などの淡々とした日常生活のコントラスト。 本当に素晴らしい作品です。 現実世界で起きたお祖父さんの死、そしてそれを追うように突如現れたストレンジャー、菊さん。 主役である司朗くんが身を置いている世界では既に死はいつも傍にあるのですが…
ちぇりたん
信頼関係、そして言葉の大切さと頑丈さ(良くも悪くも。)が強く繊細の描かれている作品。 コミュニケーションとは、言葉数、表現、また、それを受け取る人。全てのバランスが整った時に正しく伝わるのだと最実感させられました。普段から行っているこの行為がいかに奇跡なのかも。 もしかしたら自分の「言葉」を信じてもらう為の魔法が、人との信頼関係なのかもしれません。でも、その魔法は、かけるのが難しいと共に、解く…
muueba
作家い買いしました。 灼先生の作品は、世界観が広く、空気感が綺麗な印象があります。 久しぶりの新作、タイトル、表紙が、ちょっと不思議で綺麗で読む前から楽しみでした。 子どもの頃の家庭問題、母親の言葉、経験から、自分には価値がないと感じており、自分が必要な存在だと思われたい、思われなければならない、と、あらゆる周りの人たちの世話をし、求めに応じている浅見。 狡猾さがあるわけでも、計算して…
もちベーグル
それくらい感情移入してしまう作品でした。 さすが灼先生というべきか… 人から必要とされていたくてみんなに良い顔をして、でも時折り自分である必要性のなさに虚しくなって、必要とされたい人に不要とされることに怯え、確実に必要とさてくれる人と共依存に陥ってしまう。中々に地獄のループだと客観的にはわかるのに、どこか共感してしまう浅見の感性。 なかでも必要とされたい千晃と無くすことが想像もできないほ…