榎田尤利さんのレビュー一覧

交渉人は愛される 小説

榎田尤利  奈良千春 

あの会話だけでも神!

前作で圧倒的七五三野推しになってしまい、正直テンションが上がらないまま読み始めた。今作はコメディ要素がいつも以上に強くなり、新キャラ桃子の何でもアリ感に、一体何を読まされているのか?と何度も目がテンになる。とはいえ大団円のラストは気持ち良く、感動もあって良かった。

芽吹と兵頭は順調なようで、エロもなんだかすんなり。だがそれより父と子のような七五三野と芽吹の会話の方が萌えるという困った状態。

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交渉人は諦めない 小説

榎田尤利  奈良千春 

読みたいとこが省略されてる

前作からの続き。シリアス展開が続く中、芽吹を慕う兵頭の舎弟たちだけが妙に現実離れしていて、小さな緩衝材になっていた。舎弟の一人が観察した芽吹の一日に、やりすぎ感があって笑った。善人ヒーローでほのぼのすぎて面白い。

兵頭は相変わらず環側におり、辛い展開が続く。芽吹がピンチに陥り、助ける役割は七五三野のものになっている。
薄々思い始めていたことだが、このシリーズで一番カッコイイのは七五三野なの…

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交渉人は嵌められる 小説

榎田尤利  奈良千春 

次巻へ続くー…っ!

すごいところで終わってしまった四冊目。コメディ要素は薄くなり、芽吹に影を落とす過去がガッツリ語られる。とはいえ暗くシリアスな雰囲気になりすぎることもなく、新キャラの志津がおばか要員として頑張ってくれていた。

シリーズ中ずっと続いていたのは、芽吹が人を信じられないという自己申告。これには最初から違和感があって、心から人を信じられない人間は自分も信用できず、芽吹のように用心深さに欠ける迂闊なこと…

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交渉人は振り返る 小説

榎田尤利  奈良千春 

後味は良くないけど……

今作は依頼による事件でなく、芽吹が自ら突っ込んでいき、過去がチラ見えするお話。一作のテンポはもちろん、シリーズが進む中での話の進展もスピード感があって引き込まれる。一冊目はシリーズ開幕のご挨拶、二冊目は事件中心、そしてこの三冊目は芽吹というキャラの深掘りだった。

中心となるのは、芽吹が弁護士時代に担当した一人の青年。二冊目でテーマとなっていた、人を信じるか否かという自問自答がまだ続いていて、…

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交渉人は疑わない 小説

榎田尤利  奈良千春 

攻めの魅力が増していく

事件ものシリーズのパターンに則り、二冊目は濃い目の事件で一冊まるごと使っている。コメディ要素も強くなり、軽く読めるラノベ感。テンポが良くて面白く、いくつかの決めシーンは画面的に映えそうだと思った。

今作はタイトルにもあるように、人を信じる信じないの精神論を絡めて進む。理想に縋る芽吹は、主人公としてある意味完璧なんだろうと思った。人としてってことでなく、傷のある人間が共感を呼ぶ論理を組み立てて…

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交渉人は黙らない 小説

榎田尤利  奈良千春 

インテリヤクザ攻めを堪能

人気作ということで、何の前情報も無しに読んでみた。まず仕事が本当に交渉人で、なるほどこういう職業の話か、と。導入から笑いどころが多く投入され、意外にコミカルなので気楽に読めた。

さらっと実演でお仕事紹介があり、すぐに強引な兵頭の登場。話に引き込む力が強く早い。序盤から一気にぐいぐい読まされる感覚で、あっという間に終わってしまった。
読みやすい文章とテンポよく進む展開、分かりやすく魅力的なキ…

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犬ほど素敵な商売はない 小説

榎田尤利  志水ゆき 

人間心理と犬心理


ほとんど性行為のない主人と飼い犬だったので、まるで純文学を読んでいる感じで面白かったです。
最後にちょっとエッチがあるだけでストーリー重視の方にはオススメです。
こういうジャンルは新しいなぁと思いました。

受けは愛を知らず、ただ気ままに顔だけで生きてきた受け。
デリヘルを想像して入店したところ、お客様第一号は犬を所望のご主人様。
これが運命の出会い。
受け、犬としての生活がスタ…

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LOVE and EAT~榎田尤利のおいしい世界~ 小説

榎田尤利  奈良千春 

小話好き

榎田先生のツイートで知ったご本。レシピがメインですが、榎田先生のショート2編、奈良先生の短編1編入っていました。やっぱり泣かせる榎田先生、めっちゃ好きなので萌2にしました。交渉人シリーズ、Pet Loversシリーズ好きな方にはおススメしたいです。レシピ本なんで高いんだけど。

内容は。

1.Pet Loversシリーズで出てきた各種お料理のメニューが9品
2.榎田先生のSS 13P

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夏の塩 小説

榎田尤利  茶屋町勝呂 

前評判通り

腐女子友達から何度か勧められてやっと読みました。このJUNE?時代のBLのようなBLじゃないような感じがすごく良いですね。商業BLが何でもBL展開過ぎて無理。だったり、最近BL食傷気味かも。という方には特に読みやすいと思います。魚住が受けで久留米が攻めになると思うのですが、受け攻め関係なく二人の関係性や青春の何気ない話にドキドキできます。しんどいシーンもありますけどね・・・。

私が今作で特に…

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Love & Trust EX. Double Trap 小説

榎田尤利  石原理 

極上のラストでした

超絶美形・愛情過多!危険でクールな運び屋、坂東兄弟の物語も、とうとうクライマックスです。

しかし今作は、メインは核と沓澤さんの出会いとなっております。
今までのように大暴れする坂東兄弟は見られません…(まあそれなりに暴れてはいますが)…ですが今作はまさに集大成ともいえるべき内容です。
なぜなら、核と沓澤の、始まりから終着点までがここに詰まっているから。


沓澤さんと出会った頃の核…

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