英田サキさんのレビュー一覧

ダブル・バインド(3) 小説

英田サキ  葛西リカコ 

ストーリーに釘付け

全4冊中の第3巻。
ストーリーも佳境です。だんだん見えてきました。犯人もわかりつつあります。でもまだ全貌は明らかでなく、心配なことも多くて、最終巻を早く読みたいです。
このお話には2組のカップルが(一部交錯)登場しますが、本当に申し訳ないことに恋愛関連にはあまり興味が持てず(BLなのに)ただただストーリーが面白いです。加えて葉鳥忍とその周辺のキャラ(クジラ、井元ほか)がとても魅力的で、主人公で…

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ダブル・バインド(2) 小説

英田サキ  葛西リカコ 

はやく次巻を読みたい

全4冊中の第2巻。
キャラクター達があっちこっちで動いていますが、まだまだ、まだまだ謎が謎のままの状態です。
1巻はキャラクターの背景やら経緯やらが多く描かれている印象でしたが、2巻はそれらを踏まえた上での行動がメインのように感じました。キャラクターが動いているわりには、それほど事件解決への道筋は立っておらず、欠片のようなヒントをたぐっている状態です。面白いです。
主人公の上條、彼に関わる瀬…

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ダブル・バインド 小説

英田サキ  葛西リカコ 

骨太でハードな刑事もの。Lはお預け。

餓死死体が発見されたところから物語が始まります。第一発見者はアメリカから一時帰国中の少年で、解離性同一性障害を患う祥。警視庁の刑事である上條が状況確認をしているところへ、かつて親交のあった瀬名が祥の保護者として現れる、というのが序盤です。
英田サキ先生の事件物、やっぱり面白いですね。骨太というか、ハードな感じが一般文芸の刑事小説みたいで、未完に終わってしまった「サイメシスの迷宮」を思い出し少々切…

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虚空の月 2 コミック

西本ろう  英田サキ 

タイトルもぴったり

 英田先生のご冥福をお祈りします。結末までしっかり決められていた草案も載せてくださったことに感謝します。この草案をもって西本先生の美麗な絵で、志堂たちの繊細な心情が肉付けされた作品を最後まで追いたかったなぁと心残りです。現実のヤクザはけっして好きになれないけれど、創作の世界のヤクザは不器用な男たちの愛憎、賢さと愚かさが極限にまで高められて描かれるので、魅力を感じてしまうんだろうな。志堂の破滅願望の…

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夏の果 ~私が殺した男~ 小説

英田サキ  高嶋上総 

味わい深い短編

登場人物は三人だが、実体を伴って出てくるのは二人だけ。物語は手紙の形をとって進み、実はそれが一部創作だったと明かされ、作中作っぽく落ち着く。構造が面白い作品だった。

元恋人に向けた恨み節満載の手紙は、ちょっと怖い。津々木は瀬田に出会い、初めて愛される喜びを知ったんだと、嫌味を織り交ぜながら書き連ねている。そこには怒りの気配が潜み、ドロドロした感情が伝わってきそう。

手紙パートが終わると…

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バカな犬ほど可愛くて 小説

英田サキ  麻生海 

最後までハラハラしながら読める

練習させてください!っていう、BLあるあるなお話。四角関係の中でぐるぐるし、なかなか上手くいかないので、最後までハラハラしながら楽しめる。四者がそれぞれ違う魅力を持ったキャラで良かった。

メインカプは十年友人関係を築いていた成瀬と苅谷。成瀬は元々ゲイで、ノンケの苅谷に好かれるはずがないと諦めており、元彼の宇藤にふらふらいきそうになったり。適度に抑制し、適度にブチ切れる性質だが、恋愛になると弱…

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英田サキ DEADLOCK番外編集≪Forever≫ 小説

英田サキ  高階佑 

No Title

一年って早いね……

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DEADLOCK 小説

英田サキ  高階佑 

No Title

金髪男前×黒髪美形という私の好みにどストライクの作品です。
最初は好きな声優さんの出演CDを探っていた時に発見したのですが、表紙二人のビジュアルと作品の舞台に惚れ、購入しました。
舞台はアメリカのとある刑務所で、主人公である日本人ハーフで元刑事のユウトは冤罪をかけられて、収監され、刑務所を牛耳るグループのボスに目をつけられてしまいますが、刑務所の中で個性的な受刑者たちと親交を深めながら、刑務所…

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恋ひめやも 小説

英田サキ  小山田あみ 

淡々と二人の心情が綴られています

同窓会をきっかけにやけぼっくいに火が付くお話はよくありますが、こちらは当時特別な関係だったわけではなく、ただ同窓会で再会したのを機に元担任、元教え子の関係のまま交流を深めていつしか恋愛感情に発展する、というお話でした。元教え子視点の「いつか終わる恋のために」と、元担任視点の「恋ひめやも」の二本立てです。分量は前者の方がページ数多いですが、だいたい半々くらいです。

「いつか終わる恋のために」を…

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虚空の月 2 コミック

西本ろう  英田サキ 

しみじみと味わいました。

2巻は、第7話、第8話、草案、先生お二人のインタビュー、お二人の仕事場のお写真、西本先生によるキャラクター初期ラフ、小説版第1話、漫画版の「月下の独白」、編集部のメッセージが収録されています。
刊行してくださったことに、まずは感謝を。
本編としては第8話が最後の掲載作で、初出が2025年2月となっているので、英田先生が亡くなって半年経っていて、やはりこちらも制作し掲載してくださったことに感謝し…

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