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発想は未散先生らしい独創性があって面白く、序盤は評価がどっちに転ぶか予想がつきませんでしたが、2人の出会いとくっつき方があまりに突飛なので、物語が進むにつれそこを無視できなくなり、最後までどうしても気になってしまいました。きっと第一印象でフィーリングがものすごく合ったのだと思うし、言葉が通じなくても常に互いの思いやりに溢れた人間性を感じられ安心でき、2人とも思い切れたのだということは分かります。…
『俺の胸でおやすみ』でも特に望のことに触れられていたからか、こちらの2人はそれほど下地がなくても序盤からなんとなく関係性を掴めていて、読みやすかった気がします。睡眠アシスタントたちの間でカリスマとなっているけれど一度は辞めた望と、彼の分の穴を塞ごうと試行錯誤中の竜郎。やはりこちらも仕事面の比重が大きく、お互い会社のため、個々人の適性を生かしストレスも緩和させるため、相手のことだけでなく他の全従業…
睡眠アシスタントという職業はとっても素敵で、自分も依頼したくなるようなサービスでした。ただ、肝心のメイン2人のストーリーについては、どちらのキャラにもあまり思い入れがないなか、唐突に始まって読者はずっと置いてきぼりで2人の感情が昂ぶったやりとりを見せられている感じでした。未散先生の絵は好きなのですが、背景が簡素でラフなタッチなので、読者がキャラに愛着を持つタイミングに山場を合わせないと世界観に入…