古澤エノさんのレビュー一覧

図書塔うさぎの一途な恋 小説

葵居ゆゆ  古澤エノ 

愛されなくてもいいから、傍にいたい

『図書塔』を舞台に展開される、ファンタジックで美しい物語です。

主人公は半獣うさぎのチカ。チカには両親がおらず、“図書塔”の読書士長であるセザールに育てられます。
図書塔は、旧世界の書物や資料が眠る場所。読書士とうさぎは、とうに眠る書物を発掘するのがお仕事で、チカもその一員。
そんなチカは、物心ついた頃から愛情たっぷりで接してくれるセザールに恋をしており……というのがあらすじです。

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図書塔うさぎの一途な恋 小説

葵居ゆゆ  古澤エノ 

うさぎは、寂しいと死んじゃうんだよ

異種族愛のファンタジー。

自分勝手なセザールは、チカに隠している事がある。
物語の進捗につれ、セザールの虚構が剥がれていく。
でも、チカの愛は不動。
・・チカは健気というより、洗脳が解けない愚者に近い。
事件が起きて、チカを失いかけてセザールは初めて後悔する。

★以下、あらすじ。・・ 激しくネタバレするので、嫌な方は読まないで。

天才セザールは執念深くて「心の偏差値」が低…

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キャラメル味の恋と幸せ 小説

葵居ゆゆ  古澤エノ 

あまあまでモフモフ

「おいしくて食べすぎてしまうから、せめて味が消えなければ、ずっと幸せな気分でいられる。──でも、消えてしまうほうがきっといいね。そうすれば明日も明後日もマウロに作ってもらえるし、そのたびにおいしさを噛みしめられる」

人間×小動物系獣人て、嬉しい時や感じる時ふさふさの尻尾を振るのめちゃめちゃ可愛いですね。人間が可愛がるのが更に好き。しかも葵居さんのスパダリ×健気不憫受け。
ジャックが事あるご…

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図書塔うさぎの一途な恋 小説

葵居ゆゆ  古澤エノ 

一途って難しい

不憫受けかと読んでたけど、お話の展開は全然違ってました。溺愛かと思いきや、王都に行ってからは、チカの一途さが切なくて切なくて。
セザールの裏切られ苦しんだ気持ちも分からなくはない、けど矛先が違うでしょ。王様も良い人で、だからこそイウリは惹かれたんだろうけど、物事の解決法を間違えたよね。結局1番辛い事を引き受ける事になったチカが気の毒でした。
それでも想い続けたのは、一緒に過ごした時の中にセザー…

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「図書塔うさぎの一途な恋」コミコミスタジオ有償特典書き下ろし小冊子『毎日もっと、一途に大好き』 グッズ

塔外でも激甘です

本品は『図書塔うさぎの一途な恋』の
コミコミスタジオ有償特典小冊子です。

本編後、チカが離宮に行くお話になります。

王子として初めて迎える冬
チカは婚約者のセザールと守護士のデオダードとともに
図書塔を出発して王族の為の冬の離宮を目指します。

王都で父のフレデリコ王と合流しますが
図書塔のあたりの寒さに比べて
緑の森の離宮の陽気はまるで春か、夏のようです。

同じ国…

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図書塔うさぎの一途な恋 小説

葵居ゆゆ  古澤エノ 

ほのぼの系ではないのでご注意ください

今回は「五の島」の図書塔の読書士長と
読書士を助けるうさぎのお話です。 

隠された育った受様が真実を知り未来を選ぶまでと
本編後の2人の短編後日談を収録。

春かな昔、ひとつの大陸だった世界は
今や大半が海と森に包ままれた7つの大きな島に
変貌します。

危険に包まれた海や森は人の手にあまりますが
書物を掘り出す事で人々は知恵を身に着け
世界を良き者へと変化させてきます。…

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図書塔うさぎの一途な恋 小説

葵居ゆゆ  古澤エノ 

隠しても匂い出にけり攻めの愛

ゆゆ先生のお話は久々に読みました。
タイトルと表紙買いです。
この世界観すごく好きです。ファンタジーの異世界のようで遥か遠い未来の地球のようで。この世界観で他のお話も読んでみたいような素敵な世界です。





お話について。これ攻めがクズって言われるんだろうなと思ったんですけど、すみません。クズが好きなわたしにはクズというより拗らせた切ない攻にしか見えませんでした。なのでレヴュー…

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「図書塔うさぎの一途な恋」コミコミスタジオ有償特典書き下ろし小冊子『毎日もっと、一途に大好き』 グッズ

思ったより…

こちらコミコミスタジオさんでプラス330円払うと購入できる有償特典小冊子になります。

本編後のセザールとチカのその後を読みたい方は、無くなる前にコミコミスタジオさんで購入する事をお勧めします。

本編で守護士のデオダートが言っていた離宮に滞在するお話なんです。
デオダートが離宮近くの湖底に遺跡があると言っていたのでとても気になってたんですよね。

なのでとても素敵な場所で、チカの目…

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図書塔うさぎの一途な恋 小説

葵居ゆゆ  古澤エノ 

チカが幸せなら

なかなか読み進められず。何度もトライしては止まり。

セザール視点も挟まっています。
セザールの目的は何だろう?復讐かイウリそっくりの人形を作り自分を愛させることか?

優しく良い子に育ったチカ。親がおらずセザールに大事に大事に育てられ。しかしセザールの本心は…。
セザールが中心で全てな世界を押し付けられ、セザールの言いなりのセザールが絶対な思考停止状態でチカは18歳になり。

チ…

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図書塔うさぎの一途な恋 小説

葵居ゆゆ  古澤エノ 

受けがとにかく健気です

葵居ゆゆ先生も(新書デビュー)10周年なんですね。おめでとうございます。
長くコンスタントに作品を書き続けて来られるには、苦労も多かったことだと思います。


さて、冒頭から不穏な空気が漂っていて、これはなかなかハードな展開になるのではと覚悟しました。

こちらの作品は健気な受けのチカに全て救われていたように思いました。ハッキリ言ってしまうと途中までは「中立」評価で、葵居ゆゆ先生はどう…

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