yocoさんのレビュー一覧

昨夜のことはもう言わないで 小説

火崎勇  yoco 

えー??(おいてけぼり)

えー???ええー??
「火曜日はもう待たない」がよかったので、表紙につられて購入。
yocoさん、いいですねえ。
主人公がなくした記憶と見知らぬ男との情事と会社の事件と。会社の事件は、すぐに犯人が分かってしまいました。
しかしそれ以外はどうなるのかさっぱりわからず、主人公がお坊ちゃんすぎて(実際お金持ちのおぼっちゃんだったみたいですね)ちょっと「しっかりしろや」と思ったりしておりました。

4

Heaven's Rain 天国の雨 Limited Edition 小説

朝丘戻  yoco 

天使の涙と雨の色

天国は一つではない、という考え方が好きです。人それぞれに天国があるのなら、この作品の顎髭天使もいて、こういう形の生まれ変わりもありえる、と思えてきます。
短命で生きる定めにあるという、櫻凜とかつて天使だった藤岡暁天の、「永遠に続く」物語。
私は結構、話の展開に整合性を求めるといいますか、細部が気になるタイプなのですが、この作品は序盤を読んで気にするのは止めました。決して荒唐無稽だからではな…

10

「火曜日はもう待たない」初回特典書き下ろしSSペーパー グッズ

新婚だけど苗字呼びw

加藤視点のSSです。地の文の一人称「私」と「長門さん」呼びに萌え♪

恋をしたことはあったけど、病気のせいで、恋愛として相手との関係を結ぶ勇気は出なかった加藤。
長門にナンパされたときも、最初はそれが恋愛に発展するとは思っていなかったのに、いまや彼に名前を呼ばれるだけで胸がくすぐったくなってしまい……

同居をはじめ、すっかり新婚モードな二人。
今まで料理をしてこなかった加藤は、味つけ…

5

火曜日はもう待たない 小説

火崎勇  yoco 

ミステリアスな受けがたまらんです。

タイトルの意味もオチも何となく一億円でわかってしまったのですが、真面目で誠実なタイプなのに何も明かさない受けに、遊び人の攻めと共にのめり込んでしまいました。
こういう清楚でミステリアスな受け、いいですね!初めて、万歳!
矢張り攻めと同じで、新雪に初めて足を下ろす快感はたまらないと思う訳です!
ちょっと気になったのは、何故に会社の人間じゃない人を苗字で呼び捨てにしているのか。社会人は友達以外な…

5

琥珀色のなみだ~子狐の恋~ 小説

成瀬かの  yoco 

テッシュ必須

とってもピュアなお話なのですが、普段から小説にエロを求めて止まない私でも満足するような一冊です。

前半は、ニヤニヤするような癒しのシーンが多いです。
その一番の要因は何と言っても攻めの鐵が拾った子狐、琥珀。
この琥珀が、生まれたての無垢すぎるくらい無垢な存在で、本当に可愛いんです。
あまりにも可愛いとあざといなと穿った見方をしてしまう私から見ても可愛い!
例えば、鐵が大好きすぎて、彼…

5

火曜日はもう待たない 小説

火崎勇  yoco 

あとがきに要注意!

あとがきを読むとオチが分かってしまいますのでご注意を。
本編だけ読んでも何となく予測のつく話ではありますが、ネタバレなしで読んだ方が新鮮な驚きを味わえると思います。

あらすじ:
ネット関係の会社を経営する長門(攻め・「俺」)は、行きつけのバーで加藤(受け)という美青年と一夜を共にする。
加藤を気に入る長門だが、加藤は連絡先を明かさず、会いたければ火曜の夜に同じバーに来るよう告げ…‥

13

坂道のソラ 小説

朝丘戻  yoco 

溢れる優しさ

朝丘さんのBLものを読むのは初めてでした。
昔ノーマルもののお話は読んだことがあったので、BLも読んでみたいなーと思い、表紙もすごく優しい絵柄のこちらの本を選んでみました。

SNSのやりとりがメインなのでページ数の割にさくさく読めると思います。
現代のネット社会ならではのお話で、こういう出会いもあるんだろうなあと思いながら読んでいました。私も一時期悩みを打ち明ける場をSNSに求め、すごく…

4

ロスト・コントロール ~虚無仮説(2)~ 小説

黒木夏兒  蒔舞(シーウ)  yoco 

なんて素敵なカップル

ロスト・コントロールの2巻で完結編。
2巻は1巻で解決した事件の、前回拾い切れなかった伏線を回収していくお話です。
「事件を追う」という推理的な部分は1巻のほうが楽しめたのですが、その分2巻ではキャラクターの心理描写に重点を置いて、己の恋愛感や内面に向かい合うキャラクターの様子が丁寧に描かれています。

1巻で曖昧だったハイエルの本心がどんどんわかってくるともう楽しくて萌えてしかたないです…

7

ロスト・コントロール ~虚無仮説(1)~ 小説

黒木夏兒  蒔舞(シーウ)  yoco 

事件モノとしてもBLとしてもよかった

1,2巻両方読み終わった上でレビューしていますが、両方いっきに読むことをオススメしたいです。
アメリカンドラマで事件もの、FBI…テーマは大好きなのですが、1巻を読み終わった時点で恋愛ものとしてのじれったい部分が大きくのこったままで、糖度がもっとあればなぁと残念に思いました。

ですが、2巻では1巻を経た上でのその辺りが見事に補完されていて、BLとしてとても満足いくものでした。
なので是非…

6

ボーダー 小説

佐田三季  yoco 

ふたつの線を踏み越える

【ボーダー】
ノンケの攻めとゲイのバーテンダーの受けの話。
攻めの渡部は受けの環に近づくが、環はゲイである自分とノーマルである渡部を線引きして突き放す。好きだけど距離を置いて、好きだから遠ざかる。環の中にノンケに恋をしてしまったゲイの苦悩が伺えて読んでいてつらくなりました。

【揺れる境界線の上】
ずっと受けのことが好きな攻めと、ゲイフォビアのバツイチ受けの話。ボーダーではさんざんゲイを…

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