ジョシュ・ラニヨンさんのレビュー一覧

アドリアン・イングリッシュ(1) 天使の影 小説

ジョシュ・ラニヨン  草間さかえ 

腐女子なら一度読んでもよいと思う

名著である。
間違いない。ただ、一巻だけ読んでもその良さは解らない。
全巻完結まで読んでみて、多分素晴らしいと気づく。そんな本だ。
一度腐女子なら読んでみて、損はない。

アドリアンは美しい男で、品がある優美さを兼ね備えた黒髪で背が高く、地中海を思わせるような瞳の色をしている。
そんな男が、ちょっと古いホテルを改装した本屋を経営していて、名画のように収まっているのは想像してみると相当見…

9

モニュメンツメン・マーダーズ 小説

ジョシュ・ラニヨン  門野葉一 

機械が人間に変わるとき

ラニヨンさんのお話なんだけど「どうもそりが合わねぇ……」と思ってきたこの『殺しのアート』シリーズ。
今回は良かった!
ラスト3ページが!

鋼鉄で出来たかの様な心の鎧に僅かにできた恋というヒビ。
受けが別れを決意することで、その亀裂は一気に押し広げられ、鎧そのものが音を立てて崩壊してしまうの。
ラニヨンさんの『まるで機械人間の様な攻め』が、恋する相手を失いたくないと気づくこの瞬間が好き…

6

モニュメンツメン・マーダーズ 小説

ジョシュ・ラニヨン  門野葉一 

渋い男の本気を見よ

いやー良い!そして続きが気になる!!
シリーズ第4作。フェルメールの幻の作品の盗難をめぐる事件です。
こちらの展開も勿論面白いのですが本作の見所はなんといってもサムとジェイソンの関係。

ジェイソンは優秀なFBIの捜査官で、情熱とプライドと信念を持って仕事に生きていますが、青臭いところもある男。その青臭さも彼の魅力ではあるのですが、本作では青臭さ故に、FBIのルールに抵触する行動をとってし…

5

海に魚はたくさんいても 小説

ジョシュ・ラニヨン  門野葉一 

FBIも警察官も不在

こちらもKindle Unlimitedで。Kindle Unlimited様様である。

表紙右がブレアーで、左がフィンです。ちょこちょこ視点も切り替わり、風貌の描写も冒頭にはないから(体格差の記述が途中である)序盤探り探り読みました。

「クリスマスの航路」同じくカタリナ島が!結局カタリナ島に行くことはありませんでしたけれど。
ジョシュ・ラニョン先生の作品の中で、FBIも警察官も出て…

1

クリスマスの航路 小説

ジョシュ・ラニヨン  門野葉一 

いい子にはプレゼントが

最近立て続けに小説を読んでる流れでこちらを読んだら、一層この文体が好きなんだなと気付かされました。ラニョン先生が好きなのか、冬斗先生が好きなのか、両方かしら。翻訳文が苦手だとか思っていたのは完全に過去の話です。

今までモノクローム・ロマンス文庫は全部電子ではありつつ購入していましたが、今回はKindle Unlimitedで。買う価値は十二分にある短編です。

相変わらず好みドストライク…

4

モニュメンツメン・マーダーズ 小説

ジョシュ・ラニヨン  門野葉一 

同じ干支カップル

アメリカ人達なので干支を知らないと思いますが、年齢差12歳。46歳×34歳リバあり(今作はラブシーン少なめなのでリバは無し)のFBIカップルです。今回の事件の舞台はアメリカの左上の方。モンタナ州ボズウィンという町です。毎回1ページ目に地図があるのでワクワクアメリカM/M小説、心の旅の始まりという感じがして良いのです。

今回は普段超遠距離恋愛の2人が別件の仕事だけどたまたまFBIボズウィン地方…

7

モニュメンツメン・マーダーズ 小説

ジョシュ・ラニヨン  門野葉一 

ハラハラのヒリヒリでした

46歳のFBIプロファイラー サム(攻)と34歳の美術犯罪科FBl捜査官 ジェイソン(受)のM/Mシリーズ4作目です。
ミステリーとしてのネタバレは無しで、二人の関係について。


前回が凄い終わり方だったので、今作でジェイソンがまた酷い目にあうのではないかとハラハラしながら読みました。

ある意味ハラハラが裏切られるラブラブ展開から始まります。あまりに二人が遠距離恋愛を前向きに続けて…

7

マーメイド・マーダーズ 小説

ジョシュ・ラニヨン  門野葉一  冬斗亜紀 

子犬を愛する狼のような関係

ジェイソンは子犬のような元気一杯のFBIですが、
対するサムはオオカミのような寡黙さで、この二人の関係はなんともかわいらしい。
読んでてサムの行動をじっくり観察していくと、愛情あふれる様にニヤニヤが止まりませんでした。
ものすごく骨太な作品で、読みごたえもばっちり!
実は図書館で借りたので、読んだことない方、また試しに読んでみたい方には図書館利用がおすすめ。

このかわいい子犬ジェイソ…

6

アドリアン・イングリッシュ(3) 悪魔の聖餐 小説

ジョシュ・ラニヨン  草間さかえ 

アドリアンてば忍耐強い

2014年刊。
途中でやっと気付いたのだが、このシリーズの各巻の表紙ってジェイクとアドリアンの立ち位置で二人の距離感を示しているのだね。
てな訳でこの3巻目ではまさに表紙通りの展開、ですよ。

アドリアンは"クローゼットゲイと付き合うとこうなるぞ"と、どこかしら腹を括っていたのだろうか。
どうもね、内心深く落ち込んでいるのだろうが、乾いた笑い的な皮肉を飛ばして悲劇のヒ…

1

アドリアン・イングリッシュ(2) 死者の囁き 小説

ジョシュ・ラニヨン  草間さかえ 

因縁の歴史究明にどっぷり

2013年刊。
アドリアン・イングリッシュシリーズ2巻目。
表向きは行き詰まった執筆活動の気分転換、本音は煮え切らないジェイクと距離を置きたくて、祖母から受け継いだ田舎の牧場へと赴いたアドリアン。

ところが、着いた途端に"有り得ない形"で委託管理人と遭遇。
更にその委託管理人に勝手に大麻園を作られているわ大学の発掘チームに敷地を掘り起こされているわで、早々に長年の監…

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