Pryprypry
緒川先生の線が細くてアンニュイな雰囲気に包まれたキャラの描き方が、改めて好きだなぁと思わせてくれるデビュー作でした。熱を帯びる時の仄かに乱れた表情、淡々としていたキャラが相手に縋りたいと思った時の切実な目線など、初めて緒川先生の作品を読んだ時こういうところがイイ!と感じたんだった、と思い出しました。間の取り方とか、緩急の付け方も、すごく私好みなんですよね。
◆王子の箱庭(表題作)
執着…
美しい描写と裏腹なストーリー
一途で健気な2人をこんなにも歪めてしまう赤い靴がとても恐ろしくて美しい
読後は、なんとも言えないモヤモヤした感じと、このラストで良かったんだろうなぁと思わざるをえない内容でした
アダムの気持ちが掴めずに読んでいたので、途中とても切なくなりましたが、それでもいいと背筋を伸ばすユーリがただただたくましくて美しいなぁと思いました
後半のミハイルがあったこ…