Sakura0904
保険調査員に焦点を当てた創作物を読んだのは初めてだったので、とても新鮮でした。こういう仕事は保険会社に内包されているのかと思っていましたが、外部に依頼するんですね。あくまで中立の立場の、ほぼ探偵と変わらない職務という感じでした。事件を紐解いていくミステリー作品として十分面白かったです。事件の内容は殺人から事故まで様々。一番印象に残ったのはやはり最後の轢き逃げ事件ですかね。被害者は怪我で済んだんで…
時間軸が前後して、キャラクターの背景を浮き彫りにしていく手法を多用しているのは分かっていたことだけれど。ななタン(七原)にスポットが当たるとは⁈ 思ってもみなかったから、少し驚いた。頭のアレをしょっちゅう覗く様なバカで。「機会があれば一発お願いしたい」などと軽口を叩く様なバカで。血の気が多くて直ぐ喧嘩して。矢代にボコボコに殴られても抵抗もしないバカで。ほんの脇役だと思っていたのだ。七原が七原なりに…
何度か読み直さないと、事件の内容が頭に入っては来なかった。
腹と肩と腕を銃で撃たれた矢代は痛む身体を引き摺りながら、事件の真相に近づいていく。
そもそもの最初からこの事件の裏に何が起こっているのか、聡い矢代には解っていたようだが。七原も踊らされた竜崎も、そして私も‼︎ 全く解っていなかった。
この3巻は事件の動静を追うと共に、次へのブリッジ的な内容なので。一気に読むので無ければ、非常にジリジ…