青井秋さんのレビュー一覧

ゴンドワナの眠り コミック

青井秋 

片割れを探して

詩情あふれるエモBL(Boys Life)でした。
或る日突然、古代魚の精霊みたいなのに憑りつかれるDK。でもその精霊が見えるのは憑りつかれた本人と、一人のクラスメイトだけ…。周りに見えないものが見えるもの同士、親しくなっていくのですが、実はふたりのはじまりは幼い日にあって、という。

エロが欲しい派なので初読みの作家様でした。なんでエロ推進派がこの作品を読んだかというと、、なんでだろ?wじ…

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ゴンドワナの眠り コミック

青井秋 

ゴンドワナ大陸調べたくなります。

前作も緻密な描き込みとなんとも静謐な感じに惹かれたんです。
今作は、タイトルから読みたいと思いました。
BLコミックタイトルにゴンドワナ?
ゴンドワナって古生代とか中生代の?
ってなるじゃないですか。
連載中には、お見かけしたのが既に途中だったため読みたいけど我慢するかぁとなっていました。

青井秋先生の作画は、やっぱり素敵。
緻密な、繊細な描き込みはずっと眺めたくなる美しさ。男子…

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ゴンドワナの眠り コミック

青井秋 

視界と心が澄んでゆく…

視覚が、空気が、綺麗で澄んでいて、
まるで映像作品を観ているような感覚でした。

しんと沁み入るような、美しい透明感が印象的です。
派手さはないけれど、ストーリーもファンタジーと
ミステリーの2つの要素を含み、引き込まれてゆきました。
ただ、ミステリーとはいっても複雑すぎずさらっとした
読み心地で、あくまでメインは二人の恋のお話です。

高校生の直樹はある日、校外学習で訪れた博物…

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ゴンドワナの眠り コミック

青井秋 

ずっと心に残る

読み終わって、次の日もその次の日も気付けばゴンドワナの眠りのことを考えていて毎日手にとっています。
表紙だけじゃなく、中身も綺麗な作品。

ある日の校外学習で行った博物館で、宙を泳ぐ魚に懐かれた高校生とその魚が見える同級生のお話。
宙を泳ぐ魚は一体、何を思って彼についてくるのか…

宙を泳ぐ魚も、ふたりの距離も、これまでにあったことも、これからも、全てが綺麗でした。

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ゴンドワナの眠り コミック

青井秋 

優しく、美しい

クラスメイトで席も隣同士なのにあまり接点なく過ごしてきた基と直樹。そんな彼らがふたり以外には見えない「魚の幽霊」の存在を通して距離を近付けながら、これまでの関係を変えていくお話でした。

博物館で突然現れたピラルクーの幽霊は直樹に憑いているように離れず。基は元々"視える人"なので、彼と共にピラルクーの帰るべき場所を探していくような展開に。
博物館での出来事からずっと非現実…

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百草の裏庭 コミック

青井秋 

じんと心に沁み入ってくる短編集

◆百草の裏庭(表題作)
 童話のような、絵本にして欲しいような、温かく穏やかで素敵なお話でした。青井先生のタッチには本当にこういう雰囲気がよく似合いますね。異形な見た目のギーゼルベルトですが、不穏な空気を漂わせることはまったくなく、彼の心の温かさにはただただ癒されます。どうしてそんな見た目なのかも分からないし、彼はずっとこの姿のままなんですね。けれど、本質を見てくれるマルセルは、そんなことが微塵…

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百草の裏庭 コミック

青井秋 

ゆっくりと優しい

表紙の不思議さに惹かれて、試し読みに引き込まれて。
森の奥でひっそりとひとりで暮らす異形の男ギーゼルベルトと心優しき青年マルセルのゆっくりと優しく穏やかな日常。

唯一の肉親の妹の結婚式の日、10年前にした約束を守る為にマルセルは誰も踏み入れない森の奥に住む異形の男の元へ死をも覚悟して来たマルセルたが、異形の男ギーゼルベルトはだった自分を見て逃げ出さなかったマルセルを知りたく話したいと。

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ステラリウム コミック

青井秋 

なんて、綺麗なお話なんでしょう。

初の作家さん読みです。
2013年の作品なんですね。
ストーリーが、とても美しい〜その美しいストーリーのせいなのか、まったく色褪せない素敵な作品でした。

静かに、ゆっくり、傷を癒すような風潮だったり、時間をかけて〜愛を育んだり。

3編の主人公から、脇役まで〜みんな、心が純粋で美しい人達で悪役が1人もいません。

更に、星を作る工場って、ロマンティックですねぇ〜。ため息が出る程、…

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百草の裏庭 コミック

青井秋 

美しい

表題作は森に住む異形の男と薬草売りの青年のお話でした。

ギーゼルベルトは"異形"ではあるけれど、彼の纏う柔らかな雰囲気は
恐れるものの対象ではないことが感じ取れて
そしてマルセルと接していく毎に温かさが増していく眼差しがとても素敵でした。
黒い森で孤独を孤独と感じなくなるほどに
ひとりでいるのが当たり前だった彼の日常に
マルセルの存在が柔らかく溶け込んでいき、

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ゆうづつは藍にとける コミック

青井秋 

美しい

ゆったりとした時間が流れる中、少しずつ心を解いていくような美しいお話で
現代もののお話では感じられないような静かで熱い想いに引き込まれました。

章吾と慎太郎の心境も美しい物語のように描写されていて、そんなところにも物書きのお話らしさを感じることが出来ました。

それぞれが書く文章に宿る過去にまつわる記憶は切ないものでしたが
ふたりともがそれぞれお互いを思いやって
同じように前に進ん…

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