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1/8(合計:77件)
柳沢ゆきお
ふばば
ネタバレ
長編ではなく、オムニバス作品。 バレエが舞台の、義兄弟、団員同士、父の世代、などなどの群像劇的な。 テーマが重い「僕が君を殺すまで」の後に読んだので、本作のかなりの読みやすさに驚きました。 ひとつのバレエ団の中の人々の話で。 名ダンサー・クレマンの息子レジスと、後妻の連れ子ユーイ(日本人)の義兄弟。 ダンサー同士、オリヴィエと彼との稽古中に大怪我をしたモリ(日本人)。 バレエ団代表…
ワスレナグサ
こちらは4つの話が収録された短編集で、記憶が薄くなった頃合いを見て読み返してしまう作品です。 ●「猫、22歳」「猫、35歳」 ポルノ作家で志朗の叔父の昇平(攻め)と、猫のようになってしまった昇平の甥の相田志朗(受け)の、手にした愛の行く末を見守るラブストーリーでした。ガチの叔父と甥です。冒頭のインパクトでもうつかみはOKでした。 ●「皿の上の明くる日」 ゲイがばれて学校を辞めた元教…
「僕が君を殺すまで(下)」電子限定描き下ろし漫画となります。 4p。 以下、内容となります。 ↓↓↓↓ タイトル「誰も知らない」 すれ違いざま、誰かとぶつかって尻もちをついた水谷。 相手は振り返りもせず行ってしまったが、ひとりの青年が落ちたメガネを拾ってくれた。 だが次の瞬間、誰かに追われて走り去り… それが織田だったのかどうか。ただ、水谷はその時いつかまた…
「僕が君を殺すまで(上)」電子限定描き下ろし漫画となります。 4p。 以下、内容となります。 ↓↓↓↓ タイトル「三日目、枕の話。」 いつまでもタオル巻いとくわけにもいかないだろ… これまで独りで片手間のように生きていた織田だけど、「渡瀬」が来てから監視している警察にもはっきり認識できるほど生活/言動に変化が。 「…カーテン」 カーテン買おうと思って何色…
下巻。 TVでイケメン死刑囚の生活をLIVEで視聴する、という設定はもはや全く笑えない。 だけど世間では「渡瀬」の登場で視聴率がどんどん上がっている。 渡瀬を演じる水谷の心は引き裂かれ、なぜ織田が愛する渡瀬を殺したのかを知ろうとする。 生前の(本物の)渡瀬との関係性がどうもミステリアスで、2人の間に何があったのか、また織田の最初の「殺人」or事故?の真相を探る、というサスペンス要素も入…
タイトルと死刑囚の話という事で読むの躊躇してたけど、今回思い切って。 読み始めると、あれ?これってギャグっぽいの?と。 この印象は後々覆るけれど、この設定はジ◯・キャリーの「トゥルーマン・ショー」だな、と。 あるひとりの生活が、この場合死刑囚の生活がエンターテイメントになってる。 しかもこの死刑囚がイケメンだからアイドルみたいな目で見る層もいたりして、「死刑囚」という現実と「TVショーの出…
藻とカレー
柳沢先生作品を読むのは「僕が君を殺すまで」「猫、22歳」に続き3作目です。 本作はファンタジー要素はなく、全編バレエBLでした。 ユーイ「僕にとって許すと忘れるは同意語なんだ」に共感。 レジス「だけどお前は俺を許すべきじゃない」は愛の告白のようです。 クレマン・クレマン(名前がツボ)が悪い男で、しっかり罰を受けた最期でしたが。 ティエリーの「未だにクレマンを許せていないんだからな は…
誰
読みたい方向絶賛迷子中につき 目についたものにはとりあえず食いつけ で食いついたんですが 退職の翌日妻を亡くした 時代に取り残されたようなおっさんに次々にわいて出る繋がりが妙にクセになって 長女の婿のゲイの父親でしょ アニキで猫アレルギーな次女に おっさんのキャラだけでも濃いのによくもまぁ と 時代に取り残された藤森(おっさん)が 関わってくるもので徐々に変わっていくのを読め…
柳沢先生作品を読むのは「俺が君を殺すまで」に続き2作目です。 俺が〜もそうでしたが、設定というか発想が独特で私には難解なところがありました。 □表題作 どういうオチかと思いましたが「この猫被りが」でおあとがよろしいようで…となりおもしろかったです。 人間なんて猥雑なもの、としながら、老い、才能、死、受け継ぐことなど、2人の間で愛情があるからこそ生まれるものというお話かなと解釈しました。…
muueba
上巻を読み終えてから見る下巻の表紙は、苦しい展開を予想させて嫌な結末、悲しい結末を想像しながら読み始めました。 この時点で、上巻と下巻の表紙を見比べて、そのメッセージ性の強さに身震いしました。 死刑判決が下される理由となった2つの殺人のうちの1つが冤罪であったことに気がついた執行人の刑務官とその仲間たち。 仲間の1人の権力者の息子が動いたことにより、死刑制度に関する政治、権力の黒いあれこ…