柳沢ゆきおさんのレビュー一覧

猫、22歳 コミック

柳沢ゆきお 

難しいけどおもしろい

柳沢先生作品を読むのは「俺が君を殺すまで」に続き2作目です。
俺が〜もそうでしたが、設定というか発想が独特で私には難解なところがありました。

□表題作
どういうオチかと思いましたが「この猫被りが」でおあとがよろしいようで…となりおもしろかったです。
人間なんて猥雑なもの、としながら、老い、才能、死、受け継ぐことなど、2人の間で愛情があるからこそ生まれるものというお話かなと解釈しました。…

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僕が君を殺すまで (下) コミック

柳沢ゆきお 

BLを読まない人にも読んでほしい作品

上巻を読み終えてから見る下巻の表紙は、苦しい展開を予想させて嫌な結末、悲しい結末を想像しながら読み始めました。
この時点で、上巻と下巻の表紙を見比べて、そのメッセージ性の強さに身震いしました。

死刑判決が下される理由となった2つの殺人のうちの1つが冤罪であったことに気がついた執行人の刑務官とその仲間たち。
仲間の1人の権力者の息子が動いたことにより、死刑制度に関する政治、権力の黒いあれこ…

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僕が君を殺すまで (上) コミック

柳沢ゆきお 

異常なことを異常に感じない人たちがいる社会

絵柄も題材も自分の通常運転、性癖だったら選ばないタイプの作品でしたが、とにかく気になって購入しました。

読んでよかった、気持ちがとても揺さぶられた作品でした。

死刑囚を疑似町に閉じ込めて、本人がやった殺人の通りに殺すという新しい死刑のやり方が実施されていて、かつ、それを24時間生中継し、人気番組になっている社会のお話です。

同僚で恋人の警察官、その前に過失とされていた事件含めて2…

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僕が君を殺すまで (下) コミック

柳沢ゆきお 

最後まで気になる壮大な余韻の下巻!!

本当に、タヒ刑執行されるのか。

下巻では、織田は実は冤罪かもしれないなどの疑惑もあり、死刑執行を取りやめたほうがいいのでは、、、と世間が騒ぎ始めます。


とうとう数日後に決まってしまった、タヒ刑執行の日。


水谷は織田のことを好きだと自覚。

織田を連れて逃げ出そうとするが、粛々と自分へ課せられたものを受け入れ、むしろ水谷の手で殺めてもらうことを望みます。

わかって…

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僕が君を殺すまで (上) コミック

柳沢ゆきお 

面白い度、☆5つ!!(堺正〇風に)

いやぁ、ずっと気にはなっていたんですよ。

読んだあとに余韻に引きずりこまれて、浮上できなくなる作品ってたまにあるじゃないですか。

で、レビューとかあらすじ読む限りでは、絶対それ系統の作品だったと予感してたんですよ。
だから元気なときに読まなくちゃと思ってたんですけど、元気なときに読んで大きなジョブを喰らうよりは、若干心が疲れているときに読んだほうが喰らうモノが少ないかなあって。
毒…

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僕が君を殺すまで (下) コミック

柳沢ゆきお 

ラスト3回声が出た

織田の表情が柔らかく笑顔が見られるようになり。殺害容器の真相がわかり、ふむふむやはりそうかと。
しばらくして水谷がセリフではなく素で話していて。
気づいたらBLということを忘れて、この先どうなるの〜と夢中で読んでいました。

ラストの場面で思わず、え〜?!と声が出て
……てことにしたんよな、と思いながら読んだのですが。

その後の美羽の衝撃の事実にまた、えーっ?!と声が出てしまいまし…

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僕が君を殺すまで (上) コミック

柳沢ゆきお 

フィクションならではの設定がおもしろい

柳沢先生作品初読みです。
目力がすごいですね。
設定がフィクションならでは。
地下に町一つ作っちゃうって予算どれだけかかってるんだろうと変なことを考えてしまいました。
そのための契約チャンネル、CMの多さですねきっと。
JUST DO ITというチャンネル名が悪趣味というかふざけているというか。
ま、この独特の死刑執行をエンタメにしている時点で悪趣味だし、これが許される世界ってどんなの…

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銀次と桃田(シルバーとピンク) コミック

柳沢ゆきお 

衝突ばかりしている二人が。。

骨太な人間ドラマを描かれる作者さん。
こちらはタイトルが色にまつわる二人で、ちょっとかわいいテイストのカバーだったので、どんなお話かな?と読み始めました。
銀次さんが抱えている額がちょっと不穏ですが。。

妻を突然死でなくし、荒れ放題の銀次。
そこへ婿の親である桃田がやってきて、あれこれを世話を焼く。
しかし桃田がゲイであると分かり、昔気質で乏弱武人な銀次は酷い言葉をなげつける。。

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神とペン コミック

柳沢ゆきお 

アングラやサブカルが匂う

デビューコミックスということでいいのかな。2011年発表の短編集です。

「神とペン」
ゴミ捨て場で拾う案件。落ちてたのはセーラー服の男。
拾った男(エロ漫画家)は人助けだから命の恩人だからと言いながら朦朧としている男をヌルッと強姦。(←ダメゼッタイ)
…という、え〜…という始まり。
その上、拾われた男は自分が「神様」だと言い出して。
非常に変わったお話で、本当にこの男は神様です。

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僕が君を殺すまで (下) コミック

柳沢ゆきお 

役を演じている二人は。。

上巻で、嫌が応にも期待が高まった下巻ですが、実はよくわからなかった。。

一緒に暮らすうちに、相手の本当の姿が見えてくる。脚本家がいて、指定された台詞を言っているだけなのに、けがをすると本当に心配してかわいいバンドエードを貼ってくれたりと、何気ないことから次第に役ではなく本当に心の交流が生まれてくる。
いっしょに過ごす時間がながいほど、当然といえば当然かもしれません。
よく人質が犯人に同調…

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