夕映月子さんのレビュー一覧

恋してる、生きていく 小説

夕映月子  みずかねりょう 

山と生きる

本屋さんで何気なく手に取りました。
実はタイトルが何だか照れ臭い感じで、ちょっと躊躇。
(先生ごめんなさい☆)
でも裏のあらすじを見たら、山男の話とあり。
高所恐怖症の私には、羨ましい憧れの世界。
ぜひ読みたい!となりました。

夕映月子先生は初読み?と思っていたら。
BL小説初心者の頃、雑誌の方で他のお話を読んだ事あるみたいです。
記憶力悪くて申し訳ない…。
このお話は、先生…

4

天国に手が届く 小説

夕映月子  木下けい子 

デビュー作とは思えないクオリティ

まずこの作品がデビュー作という事実に驚きます。
本当に最近の新人さんは文章が熟れているというか、上手いなぁ……と唸りました。
普通、初読み作家さんはどうしても最初に躓くと、読みにくいという印象が先立ってしまって時間が掛かってしまうのですが、この方の文章は非常に癖が無く読みやすかった。
するするする~とトコロテンを押し出すようなスムーズさとリズムに読んでて心地よかったです。

内容は登山も…

6

てのひらにひとつ 小説

夕映月子  三池ろむこ 

好青年と好壮年の、ふつうの恋愛

夕映月子さんの『天国に手が届く』が個人的にヒットで、『てのひらにひとつ』も続いて作家買いしました。

受けの和音は「本当に好きなものは自分の手に入らない」と思っている、ちょっと諦めグセのある大学生。でも、ありがちな投げやりタイプじゃなくて、ただ「自分が誰かから求められる存在だ」っていう想像が自然に浮かんでこないような、自己評価が低めのタイプ。実際は、ピアニストの卵である弟のためにも自分は安定し…

4

王様、お手をどうぞ 小説

夕映月子  周防佑未 

華やかな世界

社交ダンスがテーマのお話。
おそらく探せばあるのでしょうが、私はダンスがテーマの小説を読んだのは初めてでした。でも分かり易く説明があって読みやすかったです。

テーマがテーマだからか、登場する人物らは華やかな世界で生きる優雅な雰囲気を持つ人ばかり。
主人公の杏里はハーフでプロのダンサー、お相手の江神は名門校に通うセレブです。

杏里はある名門大学でダンスの指導をすることになったのですが…

1

恋してる、生きていく 小説

夕映月子  みずかねりょう 

とにかくエッチシーンに萌え

山岳カメラマン×心臓に疾患を持つ、山の小さいホテルの息子。年下攻め。

心臓が悪く、激しい運動のできない受けを思いやりながら手探りでのエッチシーンがダダ萌えでした。山男でガッチリ体格の攻めが、丁寧に丁寧に受けを抱くのが、もうしびれるくらい優しくて切なかった。エッチに至るまでのいちゃいちゃもすごい萌えた。
でも書き下ろし? の後半はちょっとダレたなぁ。展開はゆっくりでいいんだけど、いらない描写…

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恋してる、生きていく 小説

夕映月子  みずかねりょう 

山を舞台にした、優しい物語

山を舞台に描かれたデビュー作『天国に手が届く』で
すっかり魅せられた作者の、2009年雑誌デビュー作とのこと。
これも山の話と噂で聞いて読んでみたいと思っていたのだが、
この度加筆修正され、出版。

         *   *   *

北アルプスの麓で母と家業のホテル L'hotel de la Montagneを営む梓。
彼に想いを寄せる年下の穂高は、
セミプロの…

8

京恋路上ル下ル 小説

夕映月子  まさお三月 

京の雰囲気は伝わってくるのですが・・・

ご当地もの!
とりわけ京都を舞台にした作品が読みたい!と検索して見つけたのがこの作品でした。
古書店が舞台と言うレトロっぽい雰囲気にも魅かれて読み始めたのですが、私の苦手なタイプの受け様で、残念ながら私には合いませんでした。

とても勝手ながら、私は受け様には純(ピュア)でいて欲しいタイプで・・・。体の欲求は適当に発散している・・・というのがダメだったりします。
今回の受け様はそんなタイ…

1

王様、お手をどうぞ 小説

夕映月子  周防佑未 

踊る、そして恋に落ちる。

傲岸不遜な御曹司の江神と、ハーフのプロダンサー安里。

デビュー作の『天国に手が届く』ですっかり魅了された夕映さんの4作目。
今度は前作からのインターバルも短く登場。

華やかな舞踏会、ハーフの双子、名家の子弟ばかり集まる大学の社交クラブ、
などなど、昭和の少女漫画か?と突っ込みたくなるような王道ネタ。
筆者曰く「脱地味」を目指したそうだが、はい、キラキラな世界観でしたよ。

御…

4

王様、お手をどうぞ 小説

夕映月子  周防佑未 

ゴージャス且つ堅実

外交官の父とフランス人ダンス教師の母のあいだに生まれ
双子の姉をパートナーにプロダンサーをやっている杏里(受)。
今は日本の大学に通う彼が、母や姉と一緒に
名門私大の社交ダンス部でレッスンを行うことに。
部員たちのダンスへの無関心、
部員の一人・江神(攻)の傲慢な態度。
それらを持ち前の機転で乗り切るうち
江神の不器用で意外と優しい一面を知り…。


本書の魅力はやはり杏里(受…

4

王様、お手をどうぞ 小説

夕映月子  周防佑未 

王様の殻を破る王子様

登山、歳の差2作、と来て今作は ええー!これが夕映月子さん!?と思うほどにキラキラして、甘くて、
あとがきに”脱地味”なんて書かれてましたが(笑)ハイ、確かに脱地味できてましたよ~♪
でも、ぴったり凹凸がはまる感じのとても良いカプが主人公のお話に思わず引き込まれました!
やっぱり夕映さん作品、好きだなぁ☆☆☆
思わずドキワクしちゃったよ。


幼い頃外交官の父親に連れて行かれたお城で…

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