カズアキさんのレビュー一覧

パラスティック・ソウル(2) 小説

木原音瀬  カズアキ 

どうしようもなく好きです

ああどうしましょう。
すっかりこの作品の虜になってしまいました。
1作目も素晴らしかったのですが、2作目となる今作はもっと素晴らしくて、3作目を読んだら一体どうなってしまうのかとある意味恐怖すら感じています。

2作目でも、何の縁もゆかりもない老人・ブロイルスの最後の晩餐に参加した際に、形見分けとして「願いの叶う薬」を貰った面々の物語が複雑に入り組みながら描かれていきます。
たった2錠の…

0

最推しの義兄を愛でるため、長生きします! 3 小説

朝陽天満  カズアキ 

私の中のクライマックスは1巻かな?

3巻。
多分この巻でひとまず一区切りなのかな?
おそらくクライマックスな巻だと思います。

復習してから3巻を読むか迷ったのですが、ちゃんと冒頭にこれまでのあらすじが書いてあって親切設計でした。

3巻では国の終わりが近づきあちこちで魔物や魔核が現れ…な状況です。
もうゲームならラストシーン間近なところ。
そこを解決したら前世の乙女ゲームはおしまいなのですが、もうゲームのシナリオと…

1

パラスティック・ソウル(1)(表題作「fake lovers」) 小説

木原音瀬  カズアキ 

もっと早く読めば良かった

20Pほどのプロローグで一気に引き込まれました。
面識が殆どない死者への最後の晩餐に招かれた4人。
これからこの死者が遺した謎の薬で何かが起きるに違いないぞと、先に一体どんなことが待っているのか?と期待させながらページを捲らせてしまう木原先生の筆力の高さに唸ります。

舞台は数百国あった国々が統一された近未来。
世界的に流行した伝染病を根絶させた際のワクチンの副作用により、犬のような耳と…

3

パラスティック・ソウル love escape 小説

木原音瀬  カズアキ 

刑務官と囚人の恋

ホープタウン出身のケインは都市部で刑務官をしている。友人もいるが出自を隠しているため心を開けない。
ある時仕事で配置換えがあり、地下階の独房に収監している囚人の担当となる。
最重要人物の息子であるため肉体の保護が鉄則、24時間体制で交代で囚人を監視する必要があり、ただし囚人側から刑務官の姿は見えない。
彼は絶滅危惧種となったOの疑いがあり、三十歳になると排出されると言われている本体を殺すため…

2

パラスティック・ソウル endless destiny 小説

木原音瀬  カズアキ 

苦しいのに目が離せない

ハイビルアのハルは大学教授。これまではずっと男性体だったが、初めて女性体に寄生した。
同じく美しい女性体に寄生し女性性を謳歌しているビアンカと異なり、着飾ることもせず言い寄る男がいても袖にして研究に没頭する。
そんなハルに、大学1年生のジェフリーが恋をした。どんなに振り払っても、絶えず愛の言葉を贈る青年にほだされて、交際するようになる。
寄生体交換の日はどんどん迫るなか、二人は結婚し、ハルは…

1

パラスティック・ソウル(3) 小説

木原音瀬  カズアキ 

この世界観にもっと浸りたい

シリーズ3冊目、本編の最終巻です。
今回のお話は、「dear brother」の芭亜斗と、なんでも願いが叶う薬を形見分けで配付したライヴァン、1巻で死んだはずのブロイルスの三者の愛憎を描いたお話。章こそ「god child」「parasitic soul」の2つに分かれていますが、時は経ってはいるものの一連です。
(「parasitic soul」はシリーズの後日談的役割も果たしていて興味深い…

2

パラスティック・ソウル(2) 小説

木原音瀬  カズアキ 

犬と人間の友愛関係は尊すぎる。

ブロイルスという研究者が死に、その故人を偲ぶ晩餐会の席上で形見分けとして4人の出席者に配られた、なんでも願い事の叶う薬。
ここから始まるオムニバスの2巻。
高いIQをもつ犬のジョン視点で綴られる物語「eternal friend」、10歳のときに目の前で両親を殺されてどうにか人生を切り拓く少女ミアの物語「Girl and Dog」、それぞれの後日談SS2本「eternal friend and…

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パラスティック・ソウル(1)(表題作「fake lovers」) 小説

木原音瀬  カズアキ 

特殊な世界観のオムニバス

プロローグで、故人をしのぶ最後の晩餐に集った4人へ、飲めばなんでも願いが叶う薬を2粒ずつ形見分けとして配られる。
この4人はお互いなんの繋がりもない、そもそも故人との繋がりも希薄ないわば他人同士。(プロローグ時点では)
その薬をめぐって、それぞれの物語が綴られます。

1巻は「fake lovers」と「dear brother」の2本。
(巻末にfake loversのSSがあります)…

2

清らかな雪は白金の狐の愛にとける 小説

村崎樹  カズアキ 

妖狐と呪術師 愛なのか、恨みなのか

第29回リンクス新人大賞で 奨励賞受賞のデビュー作
オリジナル空想世界の設定。


場面:明治維新から20年後の日本の中部地方。

八尾雪華:中性的な容貌 長髪の美少年 
命の光が見えるが、霊力が弱い。跡取りだが、霊力不足の雪華を父は出来損ないと言う。
4才、母を亡くす。 雪華は優しすぎて、呪術をかけきれない
14才、焔への思慕を隠し、焔の婚姻を祝う
16才、雪華が受けた呪術で…

0

最推しの義兄を愛でるため、長生きします! 2 小説

朝陽天満  カズアキ 

癒される…

一巻を読んではまってしまい二巻を速攻注文したのは久しぶりでした
一巻は省いてこちらにまとめてレヴューします



推しゲーの世界に推しキャラの義弟として転生した主人公が、推しである義兄の笑顔を守るために萌えを吐き散らしながら必死に生きていくと言うほのぼのbl第二弾。
まだ恋愛とか恋人とかになっている訳ではないのだが、周囲の変化や気持ちのベクトル発生などに一切気が付かず、ひたすらに推し(…

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