まりあげは
二転三転する目まぐるしい展開に結局誰が悪いのか、ラスボスなのかと目を白黒させて読みました。リムリスとアスタドールを巡る経緯はやはり複雑でしたが。ゼネドゥーラの皇帝はまともな考えを持っていたのが救いかな。バルドは素と魔獣の2人に分裂してしまい、これはハヴィにとって美味しい展開でもあり、より大変さが増す展開でもあり、良くも悪くもという感じでしたね。今までどちらのバルドに対しても優位に立って可愛がって…
いまいちリムリスとアスタドールの関係性を把握しきれませんでしたが、アスタドールの狙いと今のリムリスがけっして悪人ではないということは掴めたので、読み進めるのに支障があるほどではありませんでした。バルドはまたもや捕らえられてしまいますが、そもそも彼が魔獣を宿すように狙いが定められていたわけですから、何度も囚われの身になるのも納得。魔神として覚醒したバルドは、性格こそ素のバルドと違って好戦的で傲慢さ…
5巻も波乱に富んでいましたが、序盤に濡れ場があったり、後半はまたバルドが捕まってしまいますがハヴィとの絆が感じられたりで、BL面での満足度は高い巻でした。バルドは自分からハヴィを求めることへの抵抗はほとんどなくなったようで、でも、ハヴィと愛し合う時には初心な反応も見せてくれ、受けとして絶妙に愛らしく開花しましたね。これは当のハヴィもたまらないだろうと思います。
そして、リムリスの存在感が…
恋愛にも性的なことにも免疫・耐性がないバルドは、自分を戒めるためハヴィとの関係を拒んでしまいます。そこでハヴィが、お前は何も悪くない、悪いのは全部私だと言い切れるところに、本当にバルドを愛しているんだなぁと萌えました。呪いも自分の力の一部にしようと割り切って一段階強くなったバルドに、今度はハヴィが拗ねたり。もちろん危ない橋を渡ってほしくない、結局仲間を危険な目に遭わせる、という現実的なリスクもあ…
自失したハヴィをバルドが一生懸命呼び戻そうとするシーンが切なかったです。ファインダーシリーズでもそうでしたが、まだ出会ってそんなに長く経っていない時点でも、やまの先生作品だと不思議と攻め受けの結び付きの強さが自然に思えるんですよね。それだけ初対面や最初の頃の交わりが強烈だったと印象付けられているからかな。受けが攻めのタイプど真ん中だということも、台詞や表情で結構仄めかされていますしね。
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2巻にしてかなり波乱の展開でした。魔獣の時は既にハヴィと激しく交わっているバルドですが、そんなこととは知らない素の状態のバルドはキスされただけで戸惑ってしまうのがとっても可愛かったです。自由な恋などしたことないであろう、箱入りの王族らしいですね。ハヴィはバルドへの執着が日に日に強くなっていることをもはや隠しもせず、バルドを捕まえた敵に「バルドの腰に手を回すな」と主張したシーンには笑ってしまいまし…