歩田川和果さんのレビュー一覧

堕天使 コミック

歩田川和果 

読み応えがある作品

悪魔(堕天使)の十川と大学生の圭のお話。

人の心を読むように何でも言い当ててしまう十川は謎めいていてすごく魅力を感じたし、
あまり感情が見えないながらも圭のことをすごく気にかけているのがわかって
そんなところも良いなーと思っていたのですが
四股彼氏エピソードだとか記憶を操作する、といった辺りから展開に必死に付いていく感じになってしまいました。
一野が登場、明かされる十川の過去、天国や…

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歩道橋 コミック

歩田川和果 

2人だけにしか分からないもどかしさ

◆歩道橋(表題作)
 どの作品も甲乙付けがたいのですが、冒頭に収録されていたこの表題作がやはり一番お気に入りかも。他に通る人がいない歩道橋の上の、2人だけの世界。高校時代に付き合っていたけれど、少しでも周りに気付かれる可能性がある言動は慎みたかった臆病な佳純。もう一度彼と恋人になりたい晴真が、佳純を自分の側に引っ張り上げるのではなく、自分の方が佳純に合わせてあげようとするところが心底素敵だなぁと…

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ふじむすめ コミック

歩田川和果 

長唄なんてロマンチック

 歩田川先生の作風が改めて好きだなぁと感じました。長唄で繋がる大人達というのも、風情がありますよね。歩田川先生のタッチにも合っている。メインである斗馬と杉森の関係性も、じわじわ距離が近くなっていく焦れったさが魅力的でした。特に、淡々としていて普段はあまり熱が感じられないタイプの斗馬が、根は誠実で、好きになったら積極的に迫るタイプなのがたまらなかったです。2人の関係性にもっと浸りたかったのですが、主…

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しあわせのはなし コミック

歩田川和果 

真実はとても単純なこと

 『ねくたいや』のスピンオフなんですね。好き好きアピールは素直にするけれど、肝心なところで一歩引いてしまうヘタレさがある環と、彼に何度言い寄られても取り付く島もない佳久。一見すごく冷たいようにも見えるのだけど、佳久が環を嫌っているわけではない、むしろ彼も環に特別な想いを抱いているのはすぐ分かります。

 彼はただ、自分が拒絶してもめげずに、環にもっと強引に迫って欲しかったんですよね。肝心なとこ…

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堕天使 コミック

歩田川和果 

二人劇

なんか独白劇を見ているような感じがありました。

堕天使、十川さん。圭のバイトするラーメン屋の常連。最初は堕天使とは明かされませんが、というか、圭以外には明かされないので周囲の人は人間として接していますが、色々なことがよく見え、すぐ先の未来も分かるようなので、人生相談を受けたりしています(ラーメン屋で)。
そんなのほほんとした感じで始まりますが、終盤につれ堕天した十川さんの過去や、人間になる…

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チョークの橋 コミック

歩田川和果 

読み返したらやっぱり最高だった…。

歩田川先生の作品はデビューから読んでますが、やっぱり「チョークの橋」好きすぎる。空気感が好きなのか…?わからない…でも好き…。
ハッピーエッチラブラブ!!!みたいなマンガを微笑みながら読むというより、深夜に読んで、私BLすきだわ…となるというか…静かで熱いというか…。(謎)
歩田川先生の作品ってつらい描写も不思議と読んでて、つらいーーー!!!って感じではなく自然と読めるんですよね…なんでなんだ…

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友人関係 コミック

歩田川和果 

酷いのはどちらだったのか

◆友人関係(表題作)
 やっぱりこれが一番好きでした。学生時代に告白されたけど振った和久井と、振られた相原。和久井は振ったにも関わらず、もう何年も相原の傍にいて。その時点で相当の想いがあるのだろうなぁと気付くわけですが、当の相原は、最初に振られた事実がある限り、今更和久井に何と言われようと信じられず受け流してしまうんですよね。

 平行線な関係にも愛想を尽かさず、むしろ楽しむ余裕すら感じられ…

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大きなサボテンの木の下で コミック

歩田川和果 

可愛いイグアナ同士の恋愛

 歩田川先生の魅力を新たに1つ知れた作品でした。浮気癖が治らず常に複数の男と体の関係を持っている陽生。一般的な作品であればもっとネガティブな感じで描かれると思いますが、この作品にはそういった雰囲気が一切ありません。昔彼と1ヶ月だけ付き合い、最後は浮気現場を目撃して大ショックを受けた巧。それでも、彼は陽生を恨むことなく、陽生という人間はそういう人間なのだと割り切って、友人として長い付き合いを続けてい…

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大きなサボテンの木の下で コミック

歩田川和果 

名無し

まあ…当人達が納得してるなら何も言えないよね…って感じ。
一巻かけて何を読まされたのか、と思わなくもないですが、読ませる力はあります。

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歩道橋 コミック

歩田川和果 

同人誌の再録集

相変わらず気の長い片思いをしている男達がだらだらとお喋りをしています。うーん好きだ。
歩田川先生の作品を立て続けに読んでると、登場人物の名前の付け方も、先生の個性を感じ始める。こういうのが好きなんだなっていう。

◾︎歩道橋
先生にしてはしっかりと、その後を描いてる作品です。こうやってじわじわ晴真に圧されて、佳純は懐柔されていくんだろうなと想像できる。懐柔って書いたけど、佳純だってそもそも…

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