葛西リカコさんのレビュー一覧

神のきまぐれ 小説

剛しいら  葛西リカコ 

対立関係はBLに見える人向け?

エロなし「微BL」レーベル・アズホワイトさんから刊行された作品。Kindle版は2021年1月現在unlimited対象(表紙絵あり、挿絵なしあとがきあり)。

一般作品を読んでいて、敵対関係や対立する男同士は全部BLに見えるという姐さんは少なくないと思うのだが、刑事と容疑者はその代表格か。萌えるか萌えないかと言われれば、一応私も萌える。
ただ、本作はあくまでエロなしBL。一般の匂い系の「本…

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美しい彼 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

独特な感性の攻め視点がおもしろかった

高校という閉鎖的な社会の中で、さらに自分の世界を確立している攻め視点がメインのお話でした。攻めの受けに対する感情と思いが独特すぎて、受けがかなり翻弄されてしまっています。それが物語がきれいに終わらない感じで逆に先が読めなくて面白かったです。一般的なBL小説であれば、前半の半分で話が完結しそうなのに、後半で受け側の心の動きの描写を継続しているのが読みごたえありました。
文量としてはそこまで多くない…

3

かわいくないひと 小説

菅野彰  葛西リカコ 

みんな可愛い人

学生時代からの友人に完璧に支えられ、閉じた世界で生きてきた受に惚れた攻が、受を鳥籠から引っ張り出し、未熟な人間同士で恋して生きていこうとする物語です。

受は才能溢れる美貌の建築デザイナー。コミュニケーション能力は皆無ですが、学生時代から仲の良い深海に全面的に守られて才能を開花させています。
攻はそんな受に片想いしている後輩。なんとか深海以外の人間、自分に興味を持って欲しい、もっも外の世界に…

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淫竜婚姻譚 ~蜜蘭は乱れ咲く~ 小説

鳥谷しず  葛西リカコ 

雪蘭の調理品目が魅力的だった

良く調べて書いているんだなー、と感心。
知らない調理名が出てくるので、ワクワク。
著者は、資料集めを綿密にされて参考にして書いているらしいです。魅力的。
タイトルの「淫竜」は、真面目で堅物だった琳星樹が、雪蘭に骨抜きになったことを指しています。
情交シーンは少ない。だけど、一旦その場面になると長い。描写は古典的。雪蘭に溺れる琳星樹は、とってもしつこい。
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幼いころ命を救ってくれた…

1

盗っ人と恋の花道 小説

剛しいら  葛西リカコ 

愛を得てしがらみから身軽になる…深川新左衛門という男

新しい年の1冊目の小説なんにしよ?積み本さぐってコレ!
剛しいら先生の2009年作品。時代ものです。

押し込み強盗の引き込み役として育てられた美貌の少年・環。
はじめは大きな寺へ渡される予定だったが、急遽江戸で羽振りのいい材木商の深川の元に潜り込まされる。
可愛らしく無垢な環は深川に気に入られ、念弟として片時も離れず身の回りの世話をするようになる…
…という事で、本当に深川を慕ってし…

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Chara創刊20周年記念展 図録 Chara EXHIBITION 2016 ART COLLECTION コミック

  楢崎壮太  二宮悦巳  日高ショーコ  秀良子  穂波ゆきね  円之屋穂積  三島一彦  みずかねりょう  水名瀬雅良  山田ユギ  やまねあやの  雪舟薫  TONO  高階佑  今市子  円陣闇丸  エンゾウ  笠井あゆみ  葛西リカコ  禾田みちる  夏乃あゆみ  木下けい子  草間さかえ  左京亜也  高城リョウ  高久尚子  yoco 

美麗図録

2016年の記念展の図録。円陣先生の絵目当てでGET。A4サイズで見開きの作品もあり、本当に美麗です、入手できてラッキーでした。

どの絵も大体見ているのですが、表紙等の文字がなく、A4サイズで大きいということだけで、くらくらする迫力です。そんなにファンではない先生の絵でも見開きでババ―ン★とくると、本当に先生の技が素敵すぎて。
気になる先生の絵があるのであれば、一度手にしていただいてもよい…

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クリスマスワルツ 伯爵家の情人 小説

華藤えれな  葛西リカコ 

込み入った筋書きで惹きこまれました

小説らしい小説だった。
危なっかしい沈没寸前の小舟に乗っているような展開で、面白い。
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レンベルク伯爵家の弁護士イザークは、行方不明の伯爵の孫を見つけることが出来たら、代々継承する伯爵家の仕事を辞めて、自由になる約束を交わしていた。
パリの男娼館で働いていた「伯爵の孫」と自称する東洋系の美貌の男娼、清春と出会い、屋敷に連れ帰る。
実はルカはナリスマシ。ロシアンマフィアが財産を狙って…

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心を半分残したままでいる 電子限定単行本未収録短篇集 ~未来を半分残したままでいる~ 小説

砂原糖子  葛西リカコ 

お元気ですか?

時々「元気かなぁ」と思い出す登場人物が私にはいます。
いや、フィクションだってちゃんと解っていますよ。
でも、彼らがこの世のどこかで生活している様に思っちゃうんですよ。

このシリーズの静良井はまさしくそういう『思い出しちゃう彼』のひとりで、それもかなり度々「元気かなぁ……元気であって欲しい」と考えちゃう人です。
だからこのss(最後の一作『未来を半分残したままでいる』のみ、いわゆる短編…

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憎らしい彼 美しい彼 2 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

可愛いしかいえん

2人とも可愛すぎるううああああああああああああぁぁぁ!!読み終えてすぐレビュー書いてるのでテンションがおかしいですがこれは良作品です。安心してください。1巻よりこっちの方が好みでした。
ネタバレ(?)↓






すれ違いがっっっ!!!良い!!清井くんのデレが沢山見れます

1

銀の雫の降る都 小説

かわい有美子  葛西リカコ 

鶏とバターのピラフ

ひかりは挿絵がないです。本当はあるよね?大変残念。

◾️ユーリス(表紙右上)×カレル(表紙左)
静かで綺麗な話でした。海外の古典作品というか大人の御伽噺というか、そんな。
6割ぐらいまで波風なく淡々としていましたが、そういう作品だったんだな、という納得感。べったりするシーンはほぼなく、その点もそういう作品だったんだな、と腑に落ちて、むしろ好き。ユーリスとカレルの2人の間にしか築けない他に…

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