樋口美沙緒さんのレビュー一覧

愛の裁きを受けろ! 小説

樋口美沙緒  街子マドカ 

デレた攻に萌える

擬人化昆虫シリーズ第3弾です。
今回は1作目でものっそ嫌な男だったタランチュラと、家畜化された唯一の虫であるカイコガのお話です。
自分一人では生きることも出来ないくらい身体の弱い郁は、口をきくことが出来ず、すぐに熱を出すし転けただけでも歩けなくなってしまうこともあるくらい、とにかく弱い種です。
そんな子をうっかり好きになってしまう攻、という構図。

一途にずっと陶也のことを大好きだった郁…

10

愛の蜜に酔え! 小説

樋口美沙緒  街子マドカ 

アイタタタ、痛い!

私いつも思うんですよ、BLの攻に。
とりあえずお前、人の話をまずちゃんと聞けって。

今回もご多分に漏れず、そんな人の話をまったく聞かない攻と、分かって貰えないけど健気なの、な受の王道少女漫画的展開一直線の擬人化昆虫シリーズ続編です。
前回カップルの澄也なんかも脇で登場しててニヤニヤ。
王道って一歩間違ったら安っぽくなってしまうのに、しっかり肉付けされてるとこんなに安心して楽しく読めるの…

8

他人じゃないけれど 小説

樋口美沙緒  穂波ゆきね 

受がダメ

どうしよう、全然萌えない。
デビュー作からずっと購入してる作家さんですが、ここ最近の3冊とも全部苦手路線で、えいやっと思い切って手を出したらやはりのドボン。

どれをとっても、ネガループ。
そのくせ鈍感で変な勘違いとかして、ずれた方へ誤解する。
このすれ違い方が、白々しいというか鼻についてダメでした。
養い親の人格が飛んでて感情移入出来なかったり、なんでそこでそうなるかなぁ、といちいち…

7

八月七日を探して 小説

樋口美沙緒  高久尚子 

ちょっとインパクト弱い

記憶喪失ものは大好物なので、期待大で読み始めました。
でも、なんかこれデジャブ……。

「愛はね、」「ぼうやもっと~」に感じたあのモヤモヤが再来です。

今回は攻のエンドレスループじゃなくて、受のエンドレスループでした。
案の定、受のネガっぷりにイラっとして、なんともいえない気分に。
そこにそんなにページ割かなくて良いから、ラブにもっと力入れて欲しかったです。
微妙なサスペンス風味…

3

ぼうや、もっと鏡みて 小説

樋口美沙緒  小椋ムク 

優柔不断も行きすぎるとイライラ

前作で腹括った望。
だったら今作は俊一が潔く好きだと認める番だな、うん、と思って読み始めたら……。

俊一、こら。

半分以上過ぎたあたりで、思わず閉口。
ページの無駄遣いじゃないのかって勢いで、俊一の往生際が悪いです。
同じ所をぐるぐるぐぐるぐると。
友達の恋愛相談なんかで、同じ話エンドレスで聞かされるのと同じレベルのストレスでした。
結論出てるんでしょ、だったら動けー!
と…

1

愛はね、 小説

樋口美沙緒  小椋ムク 

モヤっと……

なんだろう、あまり感情移入できなかったです。
受にも攻にも、自分に共通する部分が皆無だったせいかも。
私は受の不幸は蜜の味だと思ってるところありますが、それって攻を一途に思ってて、攻をはじめ周囲の環境や人間が酷い目あわせたりってことなんですが、望の「攻に対する一途な想い」は、私の中でちょっと違うなという所があって、もやっとしたものが最後まで残ってしまいました。

望が全てを許してしまうから…

1

愚か者の最後の恋人 小説

樋口美沙緒  高階佑 

貴族と従者という響きだけで萌える

樋口さんのデビュー作です。
花丸Blackにしてはどろどろ桃色要素が少ないですが、中世ヨーロッパ風味のファンタジー? になるのでしょうか、普通に面白いです。

ネタは、今では使い古された惚れ薬。
媚薬じゃなくって【惚れ薬】なところがベタでいい。
これはギャクかコメディかと思いながら読み始めると、なるほど中々シリアス路線でした。
それも、結構なドシリアスです……惚れ薬といえばコメディと…

2

ぼうや、もっと鏡みて 小説

樋口美沙緒  小椋ムク 

鏡の中に見つけたもの

前作の『愛はね、』は望視点のお話でしたが。
今度は俊一視点で一年後のお話です。

『愛はね、』の感想を書く前に、こちらの数ページを読んでしまい。
「いかん、これを読むとこっちの話に引きずられる」と思い。
前作のレビューは、とにかく焦って書きました。
そしたら、ストーリーそのものの感想ではなく、二人のキャラクターへの感想のみになっていました。
結果的に引きずられていたからかも?

8

愛はね、 小説

樋口美沙緒  小椋ムク 

こういう話だったのか…

樋口美沙緒先生の本は、これが二冊めです。
今話題のあの虫さんシリーズは未読。
初読み本は、育ての親とその息子との三角関係のお話で。
確か最後の方で、あるキャラが変貌(?)するのが楽しかった記憶があります。
面白い話を書くなぁ、と思いました。

この本は、実は数年前から気になっていました。
まだ片手くらいしかBL小説を読んでいない頃。
まだ樋口先生も小椋先生も知らなくて、続編もまだ発…

13

予言者は眠らない 小説

樋口美沙緒  夏乃あゆみ 

切ない

予知夢なんて、願って叶うなら見たいよね。
でも、この話は代償を伴うみたい。

浩也が何か願って予知夢を見ると、誰かが怪我をする。そのせいで、お父さんが死んでしまってお母さんにあんたのせいだと怒られる。

そっから、人と関わったら夢を見るから友達とも距離を置いて一人で生きようと決めた浩也にネガティブだけど、少し泣けた。

ラブシーンになると、ん?あれ?キャラ変わりました?ってちょっと混…

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