松尾マアタさんのレビュー一覧

Release 小説

月村奎  松尾マアタ 

トラウマから解放された二人の物語

1997年発刊の再発刊の、昔の作品。
タイトルの通り、トラウマから解放された二人の物語
release :
〔人・動物などを束縛・拘束・苦痛などから〕解放する、自由にする

主人公の安西は、美青年。ジャニ系の貌と細見のスタイル。
四大卒で新入社員の配属は、一番性格に合わない営業。
夜の接待で、美貌の安西はよく触られる。合わない部署のストレスに耐えられず、ついに安西は接待の場で粗相を…

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恋は甘くない? 小説

月村奎  松尾マアタ 

助演女優賞・ミコちゃん

流されるままにスイーツ部に入部する羽目になった睦月。
この睦月がノーとは言えない男で、あまりにもノーと言えない睦月に最初はイラっとしたんだけど、不平不満も言わずにその結果を楽しんでるので、まぁいっかなと。

それよりも、スイーツ部に在籍する巨漢のオネエ・ミコちゃん先輩の言動がかなり面白くてかなり笑わせてもらいました。
特に途中から入部した当て馬の沢渡と、ミコちゃんとのやり取りときたら、コン…

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隣りにいる人 小説

ひのもとうみ  松尾マアタ 

凄く良かったです

「遠くにいる人」の続巻です。

恋人同士になってからの小田島と治樹のその後のお話でした。
これを読んで小田島への見方がガラリと変わりました。

漸く優しい恋人を得たのにどうしても心から喜べていない治樹、それは過去の小田島の行いというよりは治樹の心のあり方の問題でした。

ここで一番効いたのが治樹が教育係になった新入社員の水野でした。
ヤンチャでどうしようもなかった彼がある出来事をキ…

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「見守る男」 遠くにいる人番外編ペーパー グッズ

電子で購入して良かったです

Kindleで「遠くにいる人」を購入したら、こちらの番外編も収録されてました。

治樹とは幼馴染みで兄的存在の三津視点のお話です。

小田島が最初に狙っていたのはこの美形の三津なんですが、本編では上司の小田島への態度が虫を見るが如く酷い物でした。

治樹を1番理解してて大事にしてるが故に、小田島と治樹が恋人同士になってからは小田島に嫉妬されるようになってて面白かったです。

三津は…

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遠くにいる人 小説

ひのもとうみ  松尾マアタ 

好みにドンピシャな作品

ひのもと先生の作品は初めて読みました。
こちらの本はデビュー作ということですが、治樹が不憫で苦しい恋をしていて、忘れかけていた私の性癖を刺激してくる内容でした。

BLにハマりかけた時にこういう作品を好んで読んでました。

辛くて苦しい恋をしている受けの感情に同調して、酷い攻めの態度や台詞に胸を痛めて浸り切るんです。

そして、その先に攻めを振り向かせたハッピーエンドが待っていたら極…

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Release 小説

月村奎  松尾マアタ 

涙、涙、涙

今回は、精神的に追い詰められる主人公が、神がかり的に素敵な攻めに、救われるお話です。

安西は、高校時代に学校の先生から性的悪戯をされ、なんとその場を、想いを寄せていた奥村に見られ助けられました。若かった2人は何も出来ず離れ離れに。 

数年後、偶然再会した時の奥村は成長し、またしても会社でいじめられている安西を、さっさと辞めさせ、鮮やかな手際で救っていきます。
奥村は、どこまでも安西の…

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オールモスト・パラダイス コミック

松尾マアタ 

温かさで包み込んでくれる短編集

◆オールモスト・パラダイス(表題作)
 美術教師の桐秋の纏う雰囲気が、優しく穏やかで素敵だなぁと思いました。そんな彼に恋をする少年、穂村。学生時代の思い出は儚く、唐突な別れは切ないものでしたが、再会後はぎくしゃくする間もなく、あっさり熱を高まらせる2人が愛おしかったです。桐秋はもっと慎重に事を進めそうなタイプに見えましたが、自分の欲求に素直に動くタイプで益々好感が持てました。

◆Cafe …

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アナタの見ている向こう側 小説

火崎勇  松尾マアタ 

誰かに恋をしている人を好きになる

A→B→Cのベクトルの方向の違う片想い。切なさMAXで大好きなパターンです。BLじゃない漫画でも映画でも好きでした。好きな人がいる友人を応援するうちに自分がその友人を好きになってしまうヤツ。リアルでも青春時代に絶対多いパターンだと思う。それがBLだとさらに萌え倍増。

シェフ×グラフィックデザイナーという職業もBLドリームな感じで良い。受けの宮本は顔が良く仕事もできる天才型で自分で自分を平安時…

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アナタの見ている向こう側 小説

火崎勇  松尾マアタ 

俺様が恋にジタバタして…

コレね〜…「面白い」と「なんだかな…」を行ったり来たりする感覚でした。
「面白い」のは偶然知り合った全然性格の違う2人が最後に恋人になる、その過程を楽しみきれる作品であること。
「なんだかな…」は、ひとえに主人公・宮本の造形。
宮本みたいな人間好き!っていう方もいると思いますよ、もちろん。
でも私はねぇ…やだわ。私に言わせれば鼻持ちならない。
本作では、恋の始めをなんだかんだ小理屈つけて…

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恋は甘くない? 小説

月村奎  松尾マアタ 

恋も青春もとっても甘い

みなさん、甘いものは好きですか?
大好き!という方、まあほどほどに好きかなと思った方。
もしかして可愛いものも好きではないですか?
甘さも可愛さもほしい。そんな方にぜひおすすめしたい作品です。

NOと言える日本人×NOと言えない日本人の組み合わせ。
月村先生のラブコメディ作の上手さが光る作品でした。
ちょっとした表現にもユーモアがあふれていて、なんだかクスっと笑えちゃうんですよ。

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