海野幸さんのレビュー一覧

魔王様の清らかなおつき合い 小説

海野幸  小椋ムク 

とっても素敵なおつき合い

海野先生は、ひとつのテーマにとらわれず本当に幅広い作風で数多くの作品を書かれている稀有な作家さんだと思うのです。
その中でも、日常の中にあるありふれた物事をBLの中に落とし込みながら丁寧に掘り下げている、こういったテイストのお話が1番好きかもしれないなと感じた1作でした。

「女性は甘いお酒が好き」だとか、「男性はシトラス系の香りが好きだろう」だとか、世間一般に蔓延る謎の決めつけやイメージっ…

0

今度は死んでも死なせません! 小説

海野幸  十月 

面白かった!

四年前にフラれた元カレ・湯峰が、過労の末に孤独死したと知り、四年前のフラれたあの日にタイムリープしてしまうというお話。

この先どうなるのか?湯峰の死を回避できるのか?といったストーリー展開が興味深くて一気読みしました。

なんとしても今度は死なせまい!!と受けの貴文はがむしゃらに奮闘するんですね。
それまでの貴文は感情を露わにすることもなく、人と関わることを極力避けていたのに、湯峰の死…

1

軍人さんと金平糖 小説

海野幸  八千代ハル 

もどかしい。

「こんな甘えたな軍人さんなんて、見たことないですよ」とあったので、いちゃいちゃ多め甘々ほのぼの路線かと思いましたが、9割すれ違っててもどかしいのなんのって。

遊郭生まれの薄幸不憫受けの清が、軍人さんに内縁の妻として身請けされてこれで幸せに……!と思いきや、嫁いだ先でも清はポツーン……なんですよね。
「突如やってきた男なのに妻」という立場の清は使用人達からは疎まれて無視されてしまうし……。

1

リーマン二人で異世界探索 小説

海野幸  石田惠美 

冒険ではなく、確かに探索だわ

海野幸先生は存じ上げておりましたが、作品は手に取ったことが無かったので、今作を拝読させて頂くのがとても楽しみでした。

個人的、各項目5段階で
生真面目 4
冒険 2
エロ 1
な感じだと思います。

リーマン同士のカプです。トラックに轢かれ死んだと思ったら、見知らぬ場所で目を覚ました綾瀬さん。一緒に事故に巻き込まれた同僚の遠野さんによると、どうやらそこは人気ゲームの世界のようで……

0

恋じゃないなら愛かもね 小説

海野幸  たつもとみお 

黒くてデカくて怖い



結婚相談所の相談員をしている信彦(受け)は、ハイスペックにも関わらず半年以上成婚どころか2回目のデートにもたどり着けない問題会員の黒川(攻め)の担当になります。
面談に来た黒川は一言で言うと「黒くてデカくて怖い」。
見た目もですが態度も協力的でなく、他の相談員が心折れてしまうのが判るといった具合です。
友人との飲みながら、つい愚痴ってしまったのを偶然黒川に聞かれてしまい、酔った勢いで…

0

逢魔が時の花屋で会いましょう 小説

海野幸  コウキ。 

ラブもいいけど、しっかりきちんと怖い。

海野先生のオカルトなお話、きっちりしっかり怖いです。
特に書き下ろしの方は、霊に憑かれるのも、その姿を見るのもイヤですわ。
でも、怖い話、好きなので、楽しく読ませて頂きました。

受け様は霊に好かれやすい体質の遠野。
攻め様の蘇芳は色気のある超絶美形の花屋さん。
遠野の体調が悪い時に蘇芳に助けてもらい、以来花を買いに訪れるように。

「あなたは特別」と時に優しく気を使ってくれ、時に…

9

下町暮らしのセレブリティ 小説

海野幸  笹原亜美 

御曹司(30)の家出から始まる物語

作中の隆二の言葉を借りるのならば、なんだこの宇宙人攻めは…?と、序盤の印象からてっきりコメディ寄りのお話なのかと思っていたのです。
いやはや、違いました。もちろんクスッと笑えたりもするのですけれど、もっと深くて社会派なテーマを扱ったしっかりと地に足の付いたお話です。
良い話というか、考えさせられる話というか…なんでもないようなさり気なさで描かれた1シーンの中で、思わずハッとする気付きがあるんで…

1

逢魔が時の花屋で会いましょう 小説

海野幸  コウキ。 

怖かった…

怖い夢見そう…と思ってたらボーイズラブがちゃんとありました。

久しぶりに先の読めない展開(私だけ?)でした。
いつも主人公が苦しんで卑下して恐ろしい目にあって。

そんな中出逢った花屋のイケメン。彼は味方なのか?そうではないのか?

お互い花のような二人なんですね。

あまりネタバレを見ないで読む方が良さそうなお話です。

作者さんはこの本を書いてる間無事だったのかな?と心…

4

逢魔が時の花屋で会いましょう 小説

海野幸  コウキ。 

自分にしか感じられない存在とは

今回は商店街の花屋店主と工務店の事務員のお話です。

受様が攻様との出会いで怪異事象を解決するまでと
攻様の元カレが登場する続編を収録。

受様は物心着いた頃から度々怪しい人影を見つけますが
大人達は受様のいう不審な影を見つけられず
虚言壁を疑われた受様は誰とも口を利かなくなります。

そんな受様を気にかけた母方の祖母宅で
ひと夏を過ごすと不審な影を目にすることが減り
大人達…

4

この味覚えてる? 小説

海野幸  高久尚子 

受けがキャンキャンしてて五月蝿い

受けがイマイチだったなぁ。

攻めを目の敵にするだけでなく、攻めの家業である和菓子まで貶したりする言動になんだかなぁと。
キャンキャン吠えてうるさいし、謝ることもできないし、好きなキャラではなかった。

幼馴染で大の仲良しだった二人が、高校時代のとある喧嘩がきっかけで犬猿の仲になってしまうんだけど、喧嘩のきっかけを忘れてしまっている受けの都合の良さというか、いやいや、そこを忘れるんかい!…

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