ARUKU さんのレビュー一覧

猿喰山疑獄事件 コミック

ARUKU  

心揺さぶられる愛の物語

泣きました。この感動は一言では言い表せないです。ARUKU先生はどうしてこんなお話を書けるんだろう。
先を読ませるストーリー展開は、文字数もコマも多いですが決して無駄がなく、時折挟みこまれる童話や御伽噺のような台詞の効果で、シリアスなのにどこか暖かく、そして寂しい気持ちになります。登場人物達の独特な台詞口調も可愛くて好きです。先生お得意の中盤に入る短い書き下ろし、小休憩のようでいて物語の核心だっ…

3

ほんとは好きだ コミック

ARUKU  

ふぁぁっ!?

レビュータイトルが全く思いつかず、読み終わったときに最初に頭に浮かんだ言葉にしてみました。
この気持ち、既に読んだ方はきっと分かってくれると思います。

山奥にある寄宿制のカトリック系名門私立男子高校。
16歳だった北条は、モデルで大学生の彼女がいて、母親は下着ブランド会社の社長、寮の自治会補佐を任され、クラスの中心的存在として、何不自由ない生活を送っていた。
そんな北条の視線の先にいつ…

2

スクールナイト コミック

ARUKU  

壮大すぎる物語とイケメン騎士

そこに添えられる「普通の男子高校生」。
この「普通の男子高校生」目線で物語を追っていくので、奇妙怪々な出来事ばかりのミステリーっぽく思えるこちら。
初読のときに何かが物足りなく思えた記憶があって、長いこと読み返していなかったのですが、何が物足りなかったんだろう、当時の自分。

全く物足りないところはありませんでした。
むしろ足りすぎるくらい。

離島にある全寮制の日本軍事予備練高校。…

5

ハスネサイコロジー コミック

ARUKU  

目からウロコ

わたしは思い違いをしていたのでしょうか。
ARUKUさんの作品は結構読んだつもりでいました。
作画にやや気になるところがあるものの、活字中毒の文学少女だった昔の自分を思い起こさせるような独特の言い回しや、元文学少女が好む時代設定、登場人物への容赦ない仕打ちが妙に気になって、買い集めたつもりでした。

でも全然だったよ、自分。
本棚整理と言いつつ、家族に秘密のクローゼットを掘り起こして、レ…

2

無恋愛紳士 コミック

ARUKU  

これはやばい

みなさーーーん、これはやばいですよーーーー!
って、富士山の山頂から日本中にお知らせしたい。
ああ、この期に及んで、出てくる言葉が「やばい」しかない。
そもそも「やばい」って何だ。

ARUKUさんの作品を読んで、こんなに晴れやかな気持ちになれるとは。
わたしの中でARUKUさんは、心を抉られるのは分かってるから、読む前に必ず心の準備が必要という分類の作家さんですが、抉られなかった…。…

2

恋に落ちる花 コミック

ARUKU  

生々しさに目を背けたくなる

ARUKUさんの作品はいつも、読むのがつらいのに先が気になって仕方なくなります。
この作品も本当につらい。
それぞれが置かれた状況が息苦し過ぎて、何度も「読むのをやめたい」と思ってしまう。
読み続けたらもっとつらいことがあるんだろうなと思いつつも、結末を知って早く解放されたくて、ページをめくる手がもどかしい。
でも急いで読むことを許してくれないんですよね。
みっちりと書き込まれた台詞やモ…

4

君の夢を見ている コミック

ARUKU   コウキ。 

作画のみ担当?

ARUKUさんが原作のみという作品を初めて読みました。
独特の世界観とやや文語的な言い回し、ガラス玉のような目の描写などが一体になったものがARUKUさんの作品という印象ですが、こうして他の作家さんの作画で読んでもARUKUさんの色が強いですね。

他の方も指摘されていましたが、ネームの状態で渡されていたというところがわたしも気になって。
ARUKUさんの言葉選びは結構独特ですよね。
た…

5

ほんとは好きだ コミック

ARUKU  

長年に及ぶ純愛×2

 ARUKU先生らしい学園ものだな、というのが第一印象。攻めは人気者の生徒で、受けはクラスでも孤立している幸薄な生徒。ただし、柾はいじめられたりしてもおどおどするようなことはなく、毅然とした態度を崩さないところがとても良かったです。北条のアタックにも最初から落ちるわけではなく、むしろ反発していたくらいで、自分の出自にコンプレックスを持ちながらも、彼がここまで強い心を保って生きてこれたのは育ててくれ…

0

発熱バスルーム コミック

ARUKU  

やっぱりARUKUワールドでした

ARUKU先生が大好きなので毎回楽しみにしています。独特の世界観で毎回惹き込まれるのですが、今回はいつものふんわり感が少なくて初めのうちはヒリヒリとした緊迫感まで漂っていました。

たまに肌色率の高い作品はあるのですが、これも最初はレイプというARUKU作品には珍しい展開で、マナトの見晴に対する執着は見えてくるものの、果たして見晴はマナトを愛するようになるのかと思ってしまいました。

とこ…

3

発熱バスルーム コミック

ARUKU  

えぐいほどに

絵が上手い作者さんではないので、敬遠していました。
恥ずかしながら、先生の作品は今作以外の他に高評価の二冊しか読んでいません。
それを読んだ後での今作、先生は執着攻めが作風なのかしらと思いつつ、今作もそれが全面に出ている印象です(とても好きです)
前半までは無理矢理系のエロが多いです。

後半から受けが子供返りをしている描写もあります(エロい)が、ほぼ監禁または軟禁の精神状況を考えるとそ…

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