夜光花さんのレビュー一覧

不浄の回廊 小説

夜光花  小山田あみ 

「好き」の代わりに伝える台詞

これは自信を持ってお勧めしたい1冊です。

ネタバレです。

読み始めは、純真無垢で天然チャンで、一人では何も出来なさそうな受けが受け入れられず(←駄洒落ではありません(^_^;))うなりながら読んでいたのですが、数々のエピソードを経るうちに、歩(受け)がしっかりした常識を持ち、料理上手で自活力のある、きちんとした子だということが分かってきます。

これが希一(攻め)の心の声で全てを言…

7

おきざりの天使 小説

夜光花  門地かおり 

たたみかける負の連鎖にゾクゾク

好きなんです、こういうお話。
ただし、好みは分かれそうです(^^ゞ

ミステリ色が強く、一体どーいうことなの?と思い始めたら気になって気になって、
一気読みをやめられませんでした。

ネタバレです。

***********************


“みんな誰かの夢の中”的なお話。
辻村美月の「冷たい校舎~」か、綾辻「館シリーズ」か、はたまたラムちゃんの「ビューティフル…

5

ラブシッター 小説

夜光花  周防佑未 

無関心受けを振り向かせよう!と攻めが頑張るお話

夜光さんお得意のファンタジーとかサスペンスとかの世界観の中の濃いラブ話ではなく、こぢんまりとしたご近所内で繰り広げられる再会ラブでした。なんか新鮮ですね。
あ、もちろんラブは濃いっちゃ濃いんですが、それは攻めからの受けへの愛情が濃いのであって、受けの方はあまりに淡々としているので、ちょっと気が抜けちゃう仕様になってました。そこがちょっと楽しいw

ただし、レイプ(一方的。攻めに愛はある)が地…

4

花の慟哭 小説

夜光花  高橋悠 

ちょっと厳し目に萌x2

限りなく神評価に近い作品です。
何度泣いたことか…
今回もとてもドラマチックな展開です。
ネタバレはしたくないので、詳しくは書きませんが、前巻と合わせて読み応えのあるストーリーだと思います。
須王は相変わらず完璧で、これほど心遣いできる男性はいないだろう~という程ですし、巴も相変わらず可愛い。^^

ただ、なぜ神評価にしなったというと…ちょっと似たような展開が前にもあって、まんまとそれ…

4

花の残像 小説

夜光花  高橋悠 

もう巴が可愛くて^^

「凍る月」シリーズの本編を読んで、本編のメインカプとはいわゆる対立する立場に近い須王のことが気になっていたのですが、今作品は彼が主人公。
本編を読んだ時に、あの人当たりのいい性格は生来のものなのか、それともそういう上辺を装っているのか、掴みにくい人物だなぁと思っていたのですが、生来のものだったんですね、よかった。^^
本編を読んでいなくても支障はありませんが、知っていると時間的に重なる箇所があ…

2

金曜日の凶夢 小説

夜光花  稲荷家房之介 

未来少年、変人に恋する

一言で言うならタイトルのような話です。タイムリープシリーズは水曜日と火曜日も読んでいてこれで全巻読破できましたが、私はこれが一番好きです。最初は紀ノ川の変人ぶりがコメディータッチですごく笑えたんですが、終盤は受けが健気で可哀想でひたすら泣けました。受けの良麻の方が攻めの紀ノ川先生を好きすぎるんですね。でも紀ノ川先生は変人だからなかなか良麻が報われないのです。

両想いっぽくなってからも紀ノ川先…

1

神花異聞 小説

夜光花  水名瀬雅良 

彼がかえる場所。

家族の待つおうちにかえろう。

兄:泰正との恋愛感情の伴わない肉体関係に悩んでいた衛が距離をとった…ように見えましたが彼は開き直っただけでした。

それが仇となり2人の関係は幼なじみの洋平に知られたことを機に衛への攻撃、村人達からの家族の崩壊を示唆する脅迫じみた警告を誘発します。

家族が大好きな泰正は次々に起こる出来事に苦悩し動揺しますが今巻は泰正視点だったので、それらの感情はより強く伝わってき…

1

深紅の背徳 小説

夜光花  高階佑 

えろえろ

何回Hするんだろう…てくらいHしまくりでした。
神父さんを陵辱するエロさのみを詰め込んだ一冊って感じですね。
やくざとか、好血症とか、教会の隠し部屋とか設定は色々出てくるんですけど、すべては神父陵辱のエッセンスでしかなかったような…。
作者さんの他のシリーズものの、ミステリアスな物語性が好きな人にはちょっと物足りないかもしれないです。
でも、ある種潔く萌えを追求していて個人的には嫌いじゃな…

2

ラブシッター 小説

夜光花  周防佑未 

ダメ人間臭いキャラのオンパレード&最凶最悪の女キャラにびっくり!

この本、とにかく一般的には地雷となるキャラ・展開が多かったです。

受けの陽斗は「動物が好き。人間に興味ない」というよくある動物好き人間さん。
彼は人間に興味がないので人のことに頓着がなく、人の気持ちが理解できなかったり、そのせいでちょっと失礼な子だったりするんですが、でも人畜無害なのでダメ人間とまでは行かないです。心根は優しい子ですし。

攻めの椚。彼はイケメンですが残念な頭脳の持ち主…

5

神花異聞 小説

夜光花  水名瀬雅良 

山神の子供、家に帰る?

既刊「鬼花異聞」の続編にして最終巻になる花シリーズのスピンオフの匂いがする
もう一つの花シリーズでしょうか。

前作の内容は、幼い時には神童とまで言われた天才的な頭脳を持っていた兄が、
神隠しにあったように1年間行方知れずになり、戻って来た時には、同じ年頃の
子供よりさらに幼く、そして元気に野山を駆け回る野性児として帰ってくる。
そしていつしか弟は兄を欲情を抱く存在、兄以外には欲情…

1
PAGE TOP